最強ヒルクライマーの最強ヒルクライム日記

赤城ヒルクライムを舞台に行われる最強のブログです

3/14(日)【2021茨城100kウルトラマラソンin鹿行】ブレイブメンロード

 

3月14日(日)

茨城県行方市某所

 

 

 

...ん?

 

 

 

...行方市

 

 

 

...ゆ

 

 

 

...ゆくえ市?

 

 

 

『なめかた』市な!

(※まだ間違ってます)

 

 

ちなみに茨城は『いばら"き"』な!!

 

 

 

 

《それでは大会委員長より挨拶がございます!》

 

 

 

《ピー・・・コホン、これより第3回茨城100kmウルトラマラソンin鹿行を開催致します!!!》

 

 

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『100km』と聞いて・・・・

 

 

すぐある予感が走った・・・

 

 

このレース運否天賦じゃない・・・

 

 

おそらくは・・・・

愚図が堕ちていく・・・

 

 

勝つのは知略走り、他人出し抜ける者・・・

 

 

 

 

 

2021年初レース

"茨城100kmウルトラマラソン"編

改め

"ブレイブメンロード"編

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圧倒的スタートっ!!

 

 

 

 

AM5:00

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まだ日も昇らぬ薄暗闇の中、スタートの号砲と共に参加者たちの頭につけたヘッドライトが一列の塊となり進んでいく。

 

 

参加人数は全体で300名弱

それが50人ずつ2分間隔のウェーブ方式でスタートしていく。

 

 

まだ暗いとはいえ、スタート直後いきなり飛び出す者も少なくない。

 

100kmという途方もない数字に感覚が麻痺しているのだろうか。

 

それともコロナ禍における久しぶりのレースとあってみんな浮き足立っているのだろうか。

 

どちらにせよ、一部の上位層を除き、皆このペースがずっと続くとは思えない。

 

 

なぜわからない!

 

100kmマラソンサブ10(10時間切り)は上位15%ほどの狭き門。

その平均ペースを1分以上上回るペースで"入る"なんて確実に脚を消耗し、そのツケは必ず後半やってくる!

 

 

大局的見地からみて

 

 

初めの10kmはウォーミングアップと割り切り、6:00/kmほどで入るべき!!

 

 

それは例えサブ10を狙うとしてもだ!!

 

 

 

 

 

『ほう・・・兄さんサブ10狙いでっか』

 

 

 

 

!?

 

 

 

コイツ(失礼)

俺の心の声が読めるのか!!?

 

 

 

『おっとそう警戒せんでもええ。兄さんの考えてることはよーわかる。"なぜサブ10狙いがわかったか"やろ?』

 

 

『簡単なことなんよ。

ウェーブスタートは申告タイムの早い順からゼッケンが与えられる。

第1グループスタート且つ2桁ゼッケンをつけてる兄さんは10時間以内の申告をしている可能性が高いっちゅうわけや』

 

 

『ワイはペーサーの"船井"(もち仮称)

大会側が用意した10時間切りのペースメイクをする、いわば100%参加者に寄り添った兄さんの味方や!

ワイを信じてついてくればサブ10はもう獲ったようなもんや!』

 

 

俺の名は"最強ヒルクライマー"

 

・・・今回の大会が初ウルトラマラソンだ。

 

 

『初ウルトラでいきなりサブ10狙いとは兄さんやるやないか!ちなみにフルマラソンはなんぼくらいで走るんや?』

 

 

3時間1桁分くらい・・・

ただそれは2年前の話だし、今は全然練習できて...

 

 

『凄いやないか!

ホンマあるかもな!

初ウルトラ初サブ10!

しかも初めての参加に感じられん!

見てみーや。

前をいく参加者を。

みんなありゃ始めから飛ばしすぎや。

100kmあるんやからコツコツいけばええ。

まあフツーはテンション上がって始めは飛ばしてしまうから気持ちはわかる。

しかし兄さんはそれをこの冷静な立ち振る舞い...』

 

 

よせよ・・・

そんなんじゃ...

 

 

『まあどちらにせよ、序盤はこんな感じでおしゃべりするくらいのペースで丁度ええ。

まだ気温も低いしな。体を温め...』

 

 

うるせえ!

 

俺は他の参加者と馴れ合うつもりはねえ!

 

それが例えペーサーだとしてもだ!

俺はごまかさねえ!

俺自身のため存分に"風除け"に使わせてもらう!!

アンタらをな!!

※ペーサーはお2人いました。本当はもっとフレンドリーで,周りに気をつかえる素敵な方々であったことを念のため加筆させていただきます。本当にごめん。

 

 

『ふん、まあ好きにしたらええ。

ウルトラマラソンの楽しみ方は人それぞれや』

 

 

などとという100%僕の脳内やりとりで序盤は進む。

 

 

レーススタートから約1時間

日が昇り始める・・・

 

 

⬛︎10km地点

時刻:午前5時56分

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0時間56分17秒(直近10kmLAP)

0時間56分17秒(累計)

目標:サブ10【3分リード

 

 

 

ここまで10kmを消化。

 

 

ペーサーのおかげもあり、その真後ろに図太く位置取る自分は5:45/kmほどのペースでテンポ良く軽快に進む。

 

 

自分以外にも5,6人がペーサーの周りについている状態だ。

 

 

日が差し込み始めるが、まだ肌寒い。

 

 

『おっ、ようやく"第一エイド"や』

 

 

エイドとはー

長いレースにおいて、参加者が途中で困らないよう運営側が用意してくれる飲み物や食べ物の補給場所である。

また、トイレも併設されることも多い。

本大会では5kmごとに設けられている。

(なんか公式HPの書き方だと前半5kmおき、後半10kmおきって感じだったけど、実際は後半も5km毎に必ずあったと思う。え、コレもしかして喋んない方がいい?)

 

 

しかし

最強ボク

第一エイドについては、ミネラルウォーターを口に軽く含む程度で、他のジュースやコーラ、塩分タブレット、チョコレートなどには見向きもしない。

 

 

しばらくは"コレ"でいい。

 

 

下手に水分を取り過ぎると、お腹がゴロゴロしたり、トイレに行きたくなってしまう。

また確かに計画的なエネルギーの補給は必要だが、早くから体のエネルギーを消化に使ってしまうと走る体力も奪われてしまうのが俺の持論だ。

何より補給に時間を使ってしまい、ペーサーという長い航海における羅針盤を失う(置いていかれる)ことは絶対に避けなくてはならない。

 

 

ペーサーは70kmくらいまでは後ろに着き続けたい。

 

 

そして、その後は・・・

 

 

フフフ・・・

 

 

 

 

⬛︎20km地点

時刻:午前6時54分

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0時間57分52秒(直近10kmLAP)

1時間54分04秒(累計)

目標:サブ10【5分リード

 

 

朝日が湖に映し出され、周囲はもうすっかり明るくなった。

 

20km付近のエイドを前に、なんとが出現。

 

(ツールドフランスかな?)

 

 

この大会は"北浦"と呼ばれる茨城県東部の湖の周りのサイクリングロード(車も通るから若干違う?)を中心に走るのだが、

このサイクリングロードという場所にが優雅に直立している光景は確かにシュールだが、ここはサブ10のため、ツッコミのさがを抑え込んでも反応してはいけない。

 

 

 

まあ、みんな一生懸命走ってるし、

こんなのに反応するやつがいるわけな...

 

 

ペーサー

『わー!!!

 

馬がいるー!!!

 

乗せてー!!!!!』

 

 

 

 

 

いや、お前が反応するんかーい!w

 

 

 

20kmという超序盤でいきなり選択を迫られる。

 

馬に反応したペーサーを待つべきか、

意に介さず進むか。

 

 

脳が決断するより先に身体が前へと動く。

 

そう、ペーサーを置いていく。

 

 

正気か!?

ペーサーを失うんだぞ!!

 

 

いや大丈夫だ

彼らも役割は理解しているはず。

必ず追いついてくる。

 

 

となれば、ここはペースを一旦緩めるチャンス。また時間が余ればエイドでトイレに寄る時間を作ることもできる。

 

 

直後のエイドでもまた水を口に含む程度。

極力短時間で済ませ、誰よりも早く再スタートを切る。

 

あまり脚を止めすぎると脚が硬直して動かしにくくなってくるからな。

ここは後半も見越して、走れるうちに走ってしまった方がいい。

 

 

 

あくまでクールに、だ。

 

 

 

⬛︎30km地点

時刻:午前7時54分

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1時間00分32秒(直近10kmLAP)

2時間54分36秒(累計)

目標:サブ10【5分リード

 

 

 

 

『兄さん・・・やるやないか』

※このキャラ設定でマジごめんなさい。

 

 

ゆっくり走っていた自分は、ペーサーに25km過ぎのエイドで追いつかれ声をかけられる。

 

丁度用を足したところだった。

 

 

『他の参加者を風除けにして、25km過ぎの向かい風区間をうまくやり過ごしたみたいやな』

 

 

 

クッ・・・

見られていたか・・・

※圧倒的クズ的発想!!

 

 

『なーに良くあることや。

このウルトラマラソンは何の遮る障害物のない湖畔を走る以上、風の影響をモロに受けやすい。

南下する前半は北からの追い風基調となるが、河口に向かう位置取りとなるときは、向かい風となって参加者に牙を向くかいな』

 

 

けっ

日本一"フラットな"コースの100kmマラソンとはよく言ったもんだぜ。

"フラット"といえば、一見すると走りやすそうで聞こえはいいが、箱を開けてみれば強風吹き荒れる難コースってことじゃねえか!!

 

 

 

『そういう見方もあるねえ。笑。ただ、後半の向かい風には気をつけた方がいい。アレは...』

 

 

そのためのアンタらペーサーだろ?

 

 

『・・・そうやったね』

 

 

このときの表情の僅かな変化を僕は見逃していた・・・

 

 

⬛︎40km地点

時刻:午前8時55分

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1時間01分03秒(直近10kmLAP)

3時間55分39秒(累計)

目標:サブ10【4分リード

 

 

(コイツ・・・なぜ補給を摂らない・・・)

 

 

ん?

なんか俺の顔についてるか?

 

 

依然として、ペーサー2人とその後ろにつく5,6人のパック状態で進んでいる状態だ。

 

(俺を風除けに使うコイツの体重はおそらく60〜70kgほど。いくら6:00/kmをやや切るスローペースとはいえ、1時間あたり600kcalほどは確実に消費するハズや。ここまで4時間経過。そろそろ限界のハズやが・・・)

 

 

チラッ...

 

 

補給食を携帯しているようにも見えん。

もしコイツがホンマもんのバカでこのまま補給を摂らずにいくと・・・

 

合計6000kcalの支出っ・・・!!

 

確実に"死ぬ"で!!!

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フフフ・・・

 

 

とんだ見当違いだアンタ・・・

 

 

心配には及ばないぜ・・・

 

 

その辺のカロリー計算は折り込み済みっ・・・!!!

 

 

 

ウルトラマラソンという超長距離を走るにあたって他のランナーはハンガーノックにならないよう途中エイドで食べ物をとったり、ジェルなどを携帯して適宜カロリー摂取に努めるだろう。

 

 

 

だが俺は...

 

 

 

俺は既に4000kcal摂取してきてあるっ!!!

 

 

 

 

『な・・・なんやと!?』

 

 

 

 

そう!この男、なんと起床してからずっとカロリーを摂取し続けていたのだ!!

 

おにぎり、菓子パンに始まり、飲み物はマルトデキストリンを溶かした超ハイカロリー飲食物のオンパレード。

 

極め付けはスタートの号砲が鳴る5分前まで食べ続けてチョコビスケット・かりんとう!!

 

 

 

4000kcal食うのはさすがに少ししんどかったが(ウプッ

 

 

 

 

あとは後半コーラでも飲んでおけば、カロリー計算上は足りるって寸法さ。

 

 

 

そう・・・

 

 

俺にカロリー摂取は必要ない(キリッ

 

 

 

いうなら隠し預金さ・・・

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おれ得意のな・・・!!

 

 

 

 

圧倒的コレがやりたかっただけ感!!!

 

 

 

 

さてとちょっとだけ真面目な話をすると

自分は40km過ぎくらいから左の足首に痛みと呼ぶには大げさだが、違和感は感じ始めていた。

 

ただここまで通常のフルマラソンのペースよりはだいぶ遅いのは事実なワケで。

 

自分は直近3ヶ月の月間練習距離が100km以下と他の参加者に比べたらおそらく練習などほとんどしていないレベルであり、今の実力はかなりオマケしてフルマラソンでサブ3.5ほどだと思うが、ここまでの6:00/kmを若干切るくらいのペースであれば比較的余裕があった気がする。

 

 

 

まあ苦しむために参加してるんだから

練習してない方がそういう意味では楽しめるよね!!

 

 

え?違う?

 

 

 

そうそう、40kmといえば、

フルマラソンではそろそろゴールとなる距離だが、ウルトラマラソンではまだ半分にも満たない距離である。

 

 

しかし

この辺り...45km過ぎくらいからペーサーに異変が生じる。

 

 

やたらテンションが高い。

 

 

なんというかヒャッハー状態だ。

 

 

 

これが"ランナーズハイ"か?

いやそれにしてもテンションが高すぎるような...

 

 

 

まさか...

 

 

嫌な予感がする...

 

 

口に出してしまったらここまでの均衡が全て足元から崩れ去ってしまうような...

 

 

ネガティブになるな、俺。

ただでさえウルトラは距離が長いんだ。

いい加減な気持ちで走るな。フォームに集中しろ。

フォームが崩れて体のどこかに痛みでも出てしまったら大変だぞ。

 

 

相変わらず彼らをペースメイカー兼風除けとして最大限活用させていただく。

サブ10のためなら小さなプライドなどいらぬ。

 

 

 

 

⬛︎50km地点

時刻:午前9時56分

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1時間00分39秒(直近10kmLAP)

4時間56分18秒(累計)

目標:サブ10【3分リード

 

 

ようやく折り返しか。

50kmは確かに長かったがここまでは大きな問題もなく順調に来れたともいえる。

 

僕は練習・本番含めて42.195km以上走ったことはなかったので←えw

42km以降自分がどうなるかなーって思ってたが、スローペースなら案外いけちゃうんだなと正直思った。

 

 

ぶっつけ本番にもほどがあると思う。

 

 

ただ練習で60kmとか70kmも走っちゃったらさ、それウルトラマラソンの"苦しさ"とか"辛さ"みたいな醍醐味が奪われないか不安だったんですよね←そっちw

 

 

僕は最強ポジティブ人間なので

練習など積まなくともイケるという根拠のない自信はバリバリなんでね!!!

 

 

ただね、

実際長い距離を走ってみると

 

 

冷静に考えて100kmって頭おかしくないか?

 

 

と本番中に思った。

 

108回くらい思った。

(人間の煩悩の数と同じですね!)

 

 

というか、言っていいか正直迷うが、景色がほぼ湖だけでめちゃくちゃ飽きる

 

飽きることに飽きる。

長すぎて。

 

ただもう50km走っちゃったし、ここでやめるのもったいないんで、まあいっとくか〜みたいな惰性で走っている感じだよね。

 

 

話はレースに戻り、50km地点エイド。

 

 

さてと、さっきは強がってみたもののバナナくらいは食っておくk...

 

 

『ほな、ワイらはここで』

 

 

 

モフッ・・!!?

(※バナナを口に頬張った状態)

 

 

 

『あ、そうそうワテらペーサーは50kmで交代なんや。あとは頑張るんやで(ニッコリ』

 

 

 

な、なんだとっ!!?

 

 

 

ふざけるなっ……!

てめえっ………!

んなこと通るかっ……!

 

走れ………走り切れ……!

汚ねえぞっ……!

ここでゴールなら………

なんのために……

なんのために一緒に走ってきたんだ…!?

なんのために……!?

許せるかっ………!

許せるかよっ……!

そんなペテン……!

 

 

約束したじゃねえか!※してません

〝ゴールまで一緒に走ろう〟って!!

 

 

『だからワイらの"ゴール"はここなんや。

約束はしっかり果たしとる』

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※絶望のイメージ

 

 

アーロン!

アーロン!!

アーロン!!!

 

 

 

『ほら〜はよ行かんと後半のペーサーに遅れてしまうで〜』

 

 

 

チキショウ・・

 

チキショウ!!!

 

 

俺たちがここまで過ごした時間は嘘だったっていうのかよ・・・

※9割風除けに使ってます

 

あの楽しかった会話が全て嘘だったっていうのかよ・・・

※だいたい自分が一方的に喋りかけてました

 

 

 

・・・行こう。

 

 

行くしかねえ。

 

 

切り替えろッ!!

 

 

"サブ10"のためにっ!!!

 

 

※繰り返しますがペーサーの方たちは実際はとても良い人たちでした!こんなメチャクチャ書いて言うのもアレですが凄い感謝してますよ!!

 

 

 

⬛︎60km地点

時刻:午前10時55分

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0時間59分07秒(直近10kmLAP)

5時間55分25秒(累計)

目標:サブ10【4分リード

 

 

ハッ・・・

ハッ・・・

ハッ・・・

 

 

クソっ・・・

 

 

どうしてこうなった・・・

 

 

なぜ・・・

 

 

なぜペーサーについているのがしかいないっ・・・!!!

 

 

 

 

50km地点まではペーサーの周りに5,6人の集団がいたはずだが、

その後1kmも過ぎぬまま集団は崩壊

 

 

気がつけば後半のペーサー3人に自分が1人後ろに着くという異常事態っ・・・!!!

 

 

 

・・・確かに"入り"が速かった。

 

 

ただまあこれは無理もない。

 

50km走ってきた人間

これから走り始める人間

 

 

サブ10の目安となる6:00/kmというペースは、普通のランナーにとってはLSDとも呼ばれるようなスローペースなのだ。

 

 

後半ペーサーが入れ替わり、はじめの1km(51km)の計測が俺の手元の時計で約5:00/km

 

 

ここまで5:55/kmほどのペースを淡々と刻んできた俺たちにとって、50kmを過ぎてからの1分近い加速はついていけないのも無理もない。

 

 

 

というか、この最強のでさえ

 

 

 

ちょ゛っと゛ペースはやいんで

 

 

ゆ゛るめ゛てもらって゛いいですかぁあああ゛

 

 

と鼻水垂らしながら(←汚い)ペーサーの方に無理言ってペースダウンしてもらった。

 

 

うん、というか立て続けに3回くらいペースダウンお願いしたと思う。

※完全に私物化してすんませんですわぁ...

 

 

申し訳ないとか嫌われるとかなんだコイツと思われるとかそういうこと気にしてる場合じゃないと思ったんですねえ、ハイ。

 

 

 

俺みたいな凡人がウルトラマラソン界の名誉と呼ばれるサブ10を獲得するための道は二つだけ

 

現実を直視して独り黙々とペースを刻むことだけを考えるペシミスト(悲観主義者)


初ウルトラじゃサブ10など絶対不可能だと考えなしに叫び続けるドリーマー(夢追い主義者)

 


俺はどっちにもならない

 

 

現実にする

 

 

必ず初ウルトラでサブ10を獲る

 

 

どんな手を使ってでも・・・!

 

 

 

いや、練習しろよ。

 

 

 

まあ、とにかく

ここで風除け...ゴホン...ペーサーを失うわけにはいかないんですよ

サブ10のためには!!!

※超個人的発想

 

 

いやね、というかね

僕がここで離脱してしまったらペーサーに着く人誰もいなくなっちゃうんですよ

 

 

ほら、もったいないじゃないですか(白目

 

 

 

しかし、

ペーサーに着くうえで少し代償を払った。

 

というのも今回、自分はオーバーペースにならぬよう時計にペース上限のアラームを仕込んでいたが、

50kmペーサーの入れ替わり時にはそれが鳴りっぱなしだった。

 

 

そもそもペーサーにペースダウンの話をもちかけるのには、会話するためにペーサーに並ぶところまで追いつかないといけない。

 

 

その際、ペース上限アラームは一瞬だが4:40/kmという驚異的な数字を警告していた。

 

 

もしかしたらこの多少の無理が後々響くことになるかもしれない。

 

 

ペーサーから離れ、6:00/kmペースを自分で維持するという選択肢もあったかもしれない。

 

事実、他の人はペーサーから離れている。

 

 

ただ俺は後半の向かい風を考慮すると、多少無理してでも着いていくべきと判断した。

 

 

しかし・・・

 

 

チラリ...

 

 

手元の時計を見ると5:40/kmを切るペース

 

 

5:55/kmからわずか15秒ほどのペースアップがここまでキツく感じるとは。

 

 

"お願い"は既に3回してしまっている...

(ドラゴンボールかな?)

 

 

これ以上のペースダウンの要求は信頼関係への影響を考慮すると避けるべきか...

 

 

しかも50km過ぎのこの向かい風の中をこのちょいハイペースで引いてくれるのは"サブ10"という観点から見ればこれほど心強いことはない。

 

 

さて・・・

 

 

この選択が吉と出るか凶と出るか・・・

 

 

 

最強ボク

50kmを過ぎ、意図せずスピードアップ。

 

 

 

 

⬛︎61km地点

時刻:午前11時過ぎ

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あ、僕落ちます。

ここまでありがとうございました。

 

 

北浦を超えて利根川に差し掛かる手前、

60kmの息栖神社を折り返し、突然ペーサーに別れを告げた。

 

 

 

同時に

 

 

よいしょっ。

 

 

ドテッ

 

 

河原の堤防に腰掛ける。

 

 

 

"それ"は急に来た。

 

 

脚は確かに重たかった。

重たすぎるほどだ。

 

そりゃそうだ、今まで60kmなど走ったこともないのだから。

 

ただこの脚の重みも足首の違和感も足裏の土踏まずの圧迫感もどれもまだ我慢できる。

 

 

 

問題は...

 

 

 

コイツだ。

 

 

 

靴擦れ(英:shoe sore)

 

 

 

靴とかかとが擦れる度、

そう、右足を前に出す度に毎歩痛みが走る。

 

 

事前に60km走しとけ、とかよく言うけど、体力的な問題じゃなくてこういうトラブルも想定できるよってことなのね。笑

 

 

妙に納得してしまった。

 

 

そういやワセリンを靴に塗っとけとか紹介してたブログなんかも前に見たっけ。笑

 

 

今、思い出しちゃったよ。笑

遅いっつーの。笑

 

 

えーと、もうこれ以上走るのは無理として

リタイアするかどうかかー

 

 

うーん、どうするかなー

 

 

あれ?

そもそも制限時間って12時間だっけ?

14時間だったかな?

 

 

(周りキョロキョロ)

 

 

おっ、ちょうど看板あるじゃん。

 

『この道路では令和3年3月14日(日)に茨城100kウルトラマラソンin鹿行が開催されます。

近隣の皆様にはご理解とご協力をお願い致します。

 

 

開催時間:午前5時〜午後7時

 

 

なるほど。

午後7時まで、つまり制限時間は14時間ってことか。

 

ここまで60kmをサブ10ペースで6時間で来たから、残り40kmを8時間か。

 

えー

10kmを2時間で進めばいいんだから。

12:00/km(時速5km)ペース。

 

おっ。

早歩きなら完走はイケるじゃん。

 

 

 

残り歩いても大丈夫。

 

とりあえずこの事実を知り、一安心。

 

 

 

そして、次はコイツ(靴擦れ)か

 

 

ふーっ

 

仕方あるまいっ・・・

 

 

 

ギッ・・・!!!

 

 

 

【10分経過】

 

 

 

モブ観客①「オイ!いきなり座り出しちまったあの兄ちゃん、また歩き出したぞ!」

 

 

モブ観客②「でもさっきの様子じゃ相当痛そうな靴擦れだったハズだぞ!足を引きずってたんだぜ?あの傷(靴擦れ)でそんな直ぐに歩けるわけな...」

 

 

 

最強ボク

『マスクで塞いだ!!』

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『衛生観念的にマスクでテーピングするのはどうかと思ったがな。完走のためだ。ゴールした後のことはそのとき考えるッ!!』

 

 

といった圧倒的閃きッ!!により最悪の窮地を脱出。

コロナ禍でマスクを持ち歩いてて良かったと思えた唯一の瞬間かもしれない。

 

 

 

ええ

素直に絆創膏を持ち歩いた方がいいとは思いますよ。

 

 

 

だが今は無いものねだりしてもしょうがねえ。

 

 

1番近いエイドはさっき通過した60km地点。そこまで戻るという選択肢は(メンタル的に)無い。

かといって歩けなければここでお陀仏だ!

 

 

正直痛みはあるが、なんとか歩ける。

 

止まらなければいつかきっとゴールには辿り着く。

 

 

トボトボと歩き始める。

 

 

 

ただ情けない話だよな。

 

ウルトラマラソンに練習なんて必要ないなんて豪語しておいて、このザマじゃ。

 

 

「だから事前に50km以上のロング走しとけって言ったじゃん。言わんこっちゃない」

 

 

「ウルトラの練習量は最低月間250km以上!正直ナメないで欲しいのよね」

 

 

 

ハッ。笑

批判も折り込み済みってね。笑

 

 

そんなんじゃ俺はへこたれな...

 

 

 

\頑張ってください/

 

 

 

\頑張れぇ!/

 

 

 

\足、大丈夫ですか/

 

 

 

\ふぁいと〜/

 

 

 

なんでだろうな。

どんなキツいことを言われても大丈夫な強メンタルな人間でも

優しくされた方が涙が出るのは。

 

 

 

まったく、救えねえヤツらだ・・・

 

ウルトラマラソン参加者は頭おかしいとか言われるが全くもってその通りだよ

 

 

自分らだってあと40km近く残ってんだぞ?

 

 

絶対足とか痛いところあるハズだろ?

 

 

人の心配してる場合かよ

 

 

ったく、こっちはお前らを単なる風除け扱いしていた極悪非道人だってのによ...

 

 

 

 

さ〜てと

 

 

ちょっと疲れたから足痛いふりして歩いてたけど、そろそろ走り始めるかな〜

 

 

俺より遅い人たちにこれ以上心配されるのもなんか癪だしな〜

 

 

 

 

あのさ、イソップ物語に『ウサギと亀』ってあるだろ。

 

 

物語ではウサギは勝負の途中で寝ちゃったことになってるけど、

 

実はウサギは足を怪我してたんじゃないかなって思うんだ。

 

本当は怪我したって言いたいけど、変なプライドみたいのが邪魔してさ、言えなかったんじゃなかったのかなって。

 

だから"寝てた"なんてありえない嘘ついたんじゃないかな。

 

 

 

※そういう話ではありません。

教訓ですからねアレ。

 

 

 

足が痛い?

 

 

→痛くない!

 

 

痛い?

 

 

→痛くない!

 

 

 

...痛い?

 

 

 

→やっぱりちょっと痛ぁい!!!

 

 

 

 

いや、呑まれるな!

 

 

靴擦れの痛みは脳が創り出している幻!

 

体の悲鳴を感じとって、注意を喚起させるための単なる信号!

 

 

それはそうだ

今までやったことのないことをやろうとしてるのだから

 

 

凄く当たり前のことなんだ

 

変化、未体験、恐怖心

 

 

人はできなかった記憶を振り払って進んできた

 

 

今までだってそうしてきた

 

歩くことだって、できたってことなんだ

 

 

その積み重ねが走るってことなんだ

 

 

自然にできたわけじゃない

 

 

やり遂げてきたんだ

 

 

ここまでの60kmの道のりでさえ一歩ずつやりとげてきたんだ

 

 

はねのけ!

逆らって前を見ろ!

真波山岳!

 

 

イケるハズだ!

俺が今イケるって感じてるんだから!

 

 

信じていけ

苦痛を乗り越えて

 

 

次のステージにいく力は自分の中にあるっ!!

 

 

(あーあ、真波山岳って言っちゃったよ...)

 

 

 

 

 

走れるッ!

 

 

実際コツを掴んだ。

 

 

身体を捻りながら、両脚をクロスさせ、さらに本来体の真下が理想とされる着地をあえて前方に持ってくることで、シューズと足首の接するポイントをズラし、既存の靴擦れの箇所に摩擦を起こさないようにする。

 

 

 

先のウォーキングしていた時間からヒントを得た...

 

 

名付けて...

 

 

 

デューク式ウォーキング走法!!

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もしこれが練習だったら『足が痛いから』で走るのを辞めていただろうな。

 

また新たな自分の可能性に気づいてしまった。

 

 

ただこの『デューク走法』は既存のフォームをグチャグチャに崩したうえに、さらに重心の位置までズラしている無茶苦茶な走り方だ。

 

 

走れることには走れるが

この走り方だと7:00/kmペースがやっとか。

 

 

まあただ歩くよりいい。

痛みもほぼない。

 

 

河原で止まっていた時間歩いていた時間が合わせて30分くらい。

 

 

ここまで約6時間30分が経過している。

 

残り38km(2kmくらい歩いた)を7:00/kmペースで進めれば、11時間切り(サブ11)は充分達成可能!!

 

 

 

???「さすがに初ウルトラでサブ10は無理か。仕方ない。

ではコッチ(サブ11)をもらうとするかのう」

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麃公将軍ー!!!!

 

 

f:id:rollretasu:20210315161108j:image

 

 

ハイ!

サブ11絶対に獲ってみせます!泣

 

 

⬛︎70km地点

時刻:午後12時22分

f:id:rollretasu:20210316152812j:image

1時間27分00秒(直近10kmLAP)

7時間22分25秒(累計)

目標:サブ1022分オーバー

あらためサブ11残り30kmを7:00/kmペースで7分リード

 

 

 

 

 

どれだけ時間がたった・・・

 

 

 

なぜ周りに他の参加者がいないっ・・・

 

 

歩いていたときは、何人にも抜かされたが、さっきから前にも後ろにも人が見えない。

 

 

走りについては問題はなかった。

先ほどのとおり7:00/kmペースを淡々と刻めている。

新たに定めたサブ11でゴールしようという小さなプライドが、体の奥から響くような全身の鈍い痛みを抱える俺を支えていることは間違いない。

 

 

 

おそらく"スポット"に入ったのだ。

 

 

 

ウルトラを淡々と走りきれる人は僕が歩いている間に先に行ってしまったし、走りきれなかったり、スローペースで進む人はこの7:00/kmというペースには追いつかないだろう。

 

 

前には追いつかないし、後ろにも追いつかれない。

 

見渡す限り誰もいない。

 

 

正直コースを間違えたと不安になるくらいだ。(たま〜〜〜にいる交通誘導係の人をみて安心するレベル)

 

 

 

一人だ。

 

 

 

一人で黙々と風を受けながら進んでいる。

 

 

 

これがウルトラマラソンというものなのか。

 

 

いやウルトラマラソンに限らないのかもしれない。

 

 

人生は一人だ。

 

 

どんな困難があっても究極的には一人だ。

 

 

誰も代わってはくれない。

 

 

結婚して生涯寄り添うって言ったって、どちらかが死んじゃえば残された方は結局一人だ。

 

 

 

やべやべ。

 

いや、本当に人が会えなくて

哲学極めるレベルだったのよ。

 

 

しかし、そんな哲学に答えなど出ることもなく、次なる問題が・・・

 

 

まずい。

 

腕が痺れてきた。

 

いや、問題はそこではない。

 

何よりまずいのが80kmを目前にして急激に空腹を感じ始めている。

 

 

腕の痺れは脱水か?塩分不足か?

 

 

 

4000kcalの事前摂取はサブ10が前提だったからな...

 

 

 

うーむ、

次のエイドまで持つか?

 

 

いや次のエイドまでたどり着いたとしてこんな80kmも走ってきて、残り20kmを走るためのエネルギー(約1000kcal)を摂取できるのか?

 

ウルトラでよく聞くのは消化器官系にダメージを受けて、何も食べられなくなったり、酷い時には吐いてしまうことだ。

 

俺の胃腸は大丈夫だろうか

いや、無理してでも食べないとまずい。

空腹を感じることが既にヤバい状態なはずだ。

 

 

 

心配だが、次のエイドでは一か八か食べてみるしかないだろう。

 

 

⬛︎80km地点

時刻:午後1時36分

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1時間14分10秒(直近10kmLAP)

8時間36分35秒(累計)

目標:サブ11【残り20kmを7:00/kmペースで3分リード

 

 

 

80km過ぎエイド

 

 

 

最強ボク

「タコ飯おにぎりうめぇwwwww」

 

結果:胃は全然大丈夫だった

 

 

贅沢をいえばすぐエネルギー化されるバナナが欲しいところだが、まあこればかりは仕方ないだろう。

 

その後、個包装のチョコレート菓子を10個ほど食べ続け、ついでに塩分タブレットペプシコーラで流し込む。

 

 

 

これで最後までエネルギーは持つだろう。

 

腕の痺れもとれたようだ。

 

それにエイドに5分ほど留まっていたら、さすがに他の参加者にも追いつかれた。

 

 

 

「あの前方に見えてる橋を渡るんですよね。」

 

 

「結構遠く見えますねw」

 

 

 

人がいるってことが安心する。

 

 

 

よし、いくか。

 

補給のためとはいえ、ここに多少留まったことで7:00/kmペースでのサブ11が本当にギリギリになりつつある。

 

残りのエイドのいくつか飛ばさなければならなくなりそうだな。

 

だがサブ11は絶対だ!

10時間台でゴールするというこのモチベーションを無くしたら本当にお終いだ。

 

 

走り始める。

 

 

しかしスタートして間もなく、今日これまで一番の風が吹き荒れるッ!!!

 

 

突風ッ!!!

 

 

 

この風はまずいっ!!!

 

 

ペースがみるみる落ちていくっ!!

 

 

7:30/km...

 

いや8:00/kmまで落ちてやがる!!

 

 

湖の"東側"を進むこの帰りのコース取りは、湖によって遮蔽物がなくなっている西風の影響をモロに受ける!

 

 

前を向くことができないッ!

 

下を向いて体を小さく丸めて、風の影響をなるべく小さくすることくらいしかできないッ!!

 

 

 

ふっ...

 

 

ふと下を見て

 

 

足元を見てみればなんだコレは。

 

 

まるでジイさんだな、このヨチヨチ歩きは。

 

 

 

こんな進み方じゃ当然サブ11なんてのは無理。

 

 

 

もう時間もない・・・

 

 

ひどい……!


ひどすぎるっ……!


こんな話があるかっ……!


命からがら………
やっとの思いで…
80km地点まで辿り着いたのに…

 

やり遂げたのに……

 


突風っ……!

 


あの風がもぎ取ってしまった

 


せっかく手にした


俺の未来…希望…


サブ11をっ……!

 

 

 

仕方ない・・・

 

目標をさらにサブ11.5に下降修正しよう・・・

 

 

正直サブ11.5は言葉の響き的にも微妙だがもう俺には何かにすがるしか・・・

 

 

 

最強くんの目標は「サブ11」だったんじゃないのか…?

ほんのちょっと風が強くなったくらいで

もう降参か…?

あ~~~~ん……?

 

f:id:rollretasu:20210315173055j:image

 

うるせえ!利根川ッ!!

 

 

俺の脳内から出ていけッ!!!

 

 

 

しかしサブ11という目標を失った最強ボクがその後ペースが上がることなどなく、むしろズルズルと下がり続け、気がつけば8:30/kmまで落ちていた。

 

 

 

ハハハ・・・

 

 

 

なんかもうどうでもいいや・・・

 

 

 

ビルの上には ほら月明かり

 

 

抱きしめてる 思い出とか

 

 

プライドとか 捨てたらまた

 

 

いい事あるから

 

 

 

俺『涙の数だけ強くなれるよ〜♪』

 

 

 

いやお前が歌うんかーい!!

 

 

 

ここにきて、突如やってきたランナーズハイ!!

 

 

普段から超ポジティブ人間の最強ボクにとってランナーズハイとは存在しない。

なぜならシラフで既にもうランナーズハイ状態だからだ!!

ランニングは苦しいもの、嫌なもの。

ランナーズハイなんて誰かが考えた言い訳!思い込み!

今までランナーズハイになったことなどないし、これからもなることはないと思い続けていた!!

 

 

しかしウルトラマラソン、しかも目標を失い、途中で逃げ出すこともできず、ただ走るしかないという極限状態において、それはやってきたのだ!!!

 

 

数分後...

 

 

 

ヘッドライト〜♪

テールライト〜♪

旅は〜まだ〜終わらない〜♪

 

 

 

い、意外と短いもんだな

ランナーズハイってのは。

(しかもペースは8:00/kmのまま変わらず...)

 

 

 

しかし物事は時間が解決することもある!

 

 

そう、ようやく辿り着いたのだ!

 

 

先ほどのエイドからはるか彼方に見えたはずの湖にかかるに!

 

 

この橋を渡り、反対側の岸にたどり着けば残りは15km

間違いなく最終盤であるッ!!

 

 

しかし、この湖橋(こきょう)全長1.5kmほどあり、真ん中が高くなったアーチ状の構造になってやがる

 

 

つまりは長い登りがあるってことだ...

 

 

この最終盤に登り...

 

 

登りがこれほど辛いとは...

 

 

 

ほぼ歩いているようなペース。

 

当然橋の上なので風も強く吹く。

 

 

 

これはサブ11.5も怪しいかもな。笑

 

いっそ完走狙いで後は歩いちゃうか...

 

 

 

 

・・・ん?

 

 

 

脚が進む・・・!!?

 

 

 

なんだコレは・・・!!!

 

 

 

そうか橋の真ん中まで来て登りが終わったんだ!

 

 

そして、登りがあるってことは・・・

 

 

 

 

くだりがあるってことだ!!!

 

 

 

 

そう最強ボク

くだりは大好物(と思い込んでいる)

長距離走は退屈で嫌いだけど、峠走はまあまあこなしている。

 

 

くだりで歩幅が広がる!

 

ピッチが上がる!!

 

 

ペースは6:00/kmを切るほどにっ!!

 

 

しかも

くだりのフォームなら靴擦れが痛くないッ!!

 

 

朗報ッ!!!

 

 

 

まあ、靴擦れは60km地点、3時間も前の話だもんな!もう関係ないよなぁ!!

(こうあらためて文字にするとウルトラマラソンってマジでイカれてんなぁ!!)

 

 

橋の真上を過ぎてくだりに差し掛かったところで残りの距離がちょうど15kmほど。

 

 

時計を見ると、ここまでで9時間20分!!

 

 

残り15kmで1時間40分!

 

エイドで立ち止まっちゃったりしたらギリギリかもしれんが、

 

ただ、残り6:00/kmペースで走り続けられればサブ11イケるってことだ!!

 

 

残りの平坦を"くだり"と脳に無理矢理認識させて、痛みの少ないくだりのフォームで走れば6:00/kmペースは可能!

 

 

自分を騙せ!

 

世界を騙せ!!

 

痛みを騙せ!!!

 

 

 

日本一フラットなコースが売りの大会で

"くだり"に救われるとは

人生は何があるかわかんないもんだな!!!

 

 

橋を渡ったエイドでコーラを一気飲み。

あと唯一持ち込んだメイタン200をここぞとばかりに注入。

体をカフェイン漬けに。

 

 

 

残り15km

 

 

くだり切る!!

 

 

 

⬛︎90km地点

時刻:午後2時52分

f:id:rollretasu:20210316152901j:image

1時間16分24秒(直近10kmLAP)

9時間52分59秒(累計)

目標:サブ11【残り10kmを6:00/kmペースで7分リード

 

 

ハッ・・・

 

 

ハッ・・・

 

 

ハッ・・・

 

 

時計チラッ...

 

 

【心拍数160】

 

 

ハッ・・・

 

 

ここまで10時間近く走ってきて

 

 

ハッ・・・

 

 

はじめて心拍見たけど

 

 

ハッ・・・

 

 

まあまあじゃん!!

 

 

 

 

ここにきて6:00/kmを切るペース。

 

 

これは速い(自社調べ

 

 

 

前にいた他の参加者が次々あらわれ、そして後方に消えていく。

 

 

どんどん追い抜いていく。

 

 

 

体が軽い

 

 

90km走ってたきたけどたぶん今が1番元気だ

 

 

あれだけ飽きた飽きたと言っていた変わらぬ湖の景色も華やいでみえるッ!!

 

 

あ・・・

でも正確には脚もウデも腹筋も痛いから

 

 

痛華やいでるって感じだ!!

 

 

コレ言いたいだけ多すぎィ!!!

 

 

 

風は吹いている

 

 

以前吹き続けている。

 

 

ただ湖の東岸を走ってたときに比べて、今は橋を渡ったから西岸

 

 

西風はいくらかマシに感じる!!

 

 

 

そういえば

 

さっき一瞬すれ違ったロードバイクの人...

 

たぶん前半ペーサーしてくれた人だ

 

『まだ全然余裕そうじゃん。がんばれ笑』

 

だって。笑

 

 

 

 

余裕じゃないよ...

 

 

60km過ぎで靴擦れで歩いたときだって

 

 

80km過ぎで向かい風に煽られたときだって

 

 

 

何度も心は折れそうになったよ。

 

 

でも前に進むことをやめなかった。

 

 

 

だから90km過ぎに走れてる今の自分がいる。

 

 

 

 

右足首の靴擦れだってホントはまだ少し痛むし

 

 

左足の足裏は土踏まずが痛いし

 

 

両腕はまた痺れてきたし

 

 

腹筋だって痛いし

 

 

呼吸だってちょっとつらい。

 

 

 

ただそれもあともうちょっとだ

 

 

この辛いのも痛いのも苦しいのも

あと少ししか味わえないんだ!

 

 

 

 

 

残り3kmを切る。

 

 

ここにきて

右足のつま先に違和感を感じる。

 

 

 

 

 

痛い。

 

 

 

体じゅうで悲鳴が聞こえるけど、いまは一番ここが痛いって俺に訴えてきてる。

 

 

 

これは・・・

 

 

右足の親指の爪がとれそうだ。

 

 

というか、もうとれてるかも。笑

 

 

 

ここにきて、まだあるのか!

まだ楽しませてくれのか!

 

ウルトラマラソンってやつは!

 

 

 

 

ただ、残念

 

この痛みが出るのが"あと5km早ければ"

 

俺をもう一度歩かせることが出来たかもね!!

 

 

 

 

足の指を全て丸め込み、固定してそのまま着地させる。

 

 

 

痛くもかゆくもないわ

 

 

 

こんなの・・・

 

 

 

あんたにウルトラの痛みがわかる・・・?

 

 

 

ここまでの道のりに比べたら

 

 

 

爪の1枚や2枚や3枚!!!

 

 

 

 

 

へのカッパ!!!

 

 

 

ドンッ!

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いや〜マジであれは危なかった。笑

 

 

 

そして、ホントにホントのラストスパート。

 

 

 

 

よし・・・

 

 

いかに周りに自分が(さも)余裕であるかをアピールするため、99kmを過ぎたらめちゃくちゃペースアップしてゴールしてやろう。

 

 

 

ピー・・・!!!

 

 

時計が鳴る!

 

 

99kmのラップが刻まれるッ!

 

 

 

よし、こっから全力疾走...

「あっ、ここ右に曲がったらゴールでーす」

 

 

 

え...

 

 

 

えぇ...

 

 

 

あ...ホントだ...

 

 

 

ゴールゲートある...

 

 

 

あ、係の人がFINISHの帯、引っ張って用意してくれてる...

 

 

 

あ、ゴールした...

 

 

 

これでゴール...なのか

 

 

 

 

 

「完走おめでとうございます!」

 

「お疲れですよね!こちらの椅子に座って休んでください」

 

「この中から好きな飲み物とってください!他に何か食べ物持ってきましょうか?」

 

 

 

 

...ってない。

 

 

 

「は?」

 

 

 

ま だ 1 0 0 キ ロ 走 り 終 わ っ て゛な い゛ぃいいいいいいい

 

 

「はあ↓」

 

 

 

走ります。

隣りの空いてる駐車場を。

あと700m。

 

 

 

 

俺のゴールはここじゃない。

 

 

 

係員の人がマジでこの人大丈夫か?って顔してたけど

 

 

 

いやだってね!

 

 

この後

絶対STRAVAにログあげるじゃん!?

 

 

このまま時計止めたら99.3kmとかになるじゃん!!?

 

 

 

なんかヤじゃん!!!??

 

 

 

いっぱい『Kudos(クードス』欲しいじゃん???

 

f:id:rollretasu:20210315214020j:image

※『Kudos』はギリシャ語由来の言葉で称賛や栄誉を意味する。日本語では『スゴイ!』と訳される。

 

 

 

うおおおおお!!!!

 

 

 

最後駐車場でアラーム鳴りっぱなし。

 

 

 

4:00/km台で走る。

 

 

 

ピー・・・!!!!!

 

 

よし、ゴールだ!!!

 

 

遂に走り終えたんだ!

 

自分の脚で!!

 

100kmという長い旅路を!!!

 

 

 

正直、豪華なフィニッシュゲートよりもこのGarminのスポーツウォッチのチャチな電子音の方が俺に達成感を与えてくれた。

 

 

⬛︎100km地点

時刻:午後3時53分

f:id:rollretasu:20210316153002j:image

1時間00分19秒(直近10kmLAP)

10時間53分18秒(累計)

公式記録(ゴールゲートまで)

10時間49分36秒※速報

目標:サブ11達成!!

 

 

 

ハイ、

満足したんで帰ります。

 

 

ありがとうございました!!!

 

 

 

そのときの僕は最高に満足げな顔をしていたのでしょう。

 

 

今なら良いポエム書けそうだ。

 

 

 

僕ら人間は

 

 

生まれながらの旅人だけど、

 

 

一人では、どこにも行けない。何もできない。

 

 

いつでも世界のどこかで

 

 

だれかがぼくを呼んでいて

 

 

仲間がそこに導いてくれる。

 

 

ぼくはただ、大切なものを抱えて

 

 

その扉(大会)が開かれるのを待っている。

 

 

 

 

いや最後ソレっぽいこと言えば、途中何言っても許されると思うなよ💢

 

 

 

いやしかし、

ありきたりなことを書かせてもらうが、

このコロナ禍で大会を開催するにあたって、多くの関係者の方々の尽力に本当に感謝します。

 

(うわっ急にまとめ入った〜)

 

 

途中のエイドで

 

「あっ、私ボランティアなんで大会の細かいことよくわかんないですよ〜」

 

と遠慮がちに言っていた女の子?も

 

 

アナタがいたから、アナタがペプシコーラのキャップを開けてくれて、オッサンの汚い飲み残しを片付けてくれたおかげで

 

俺はこうしてゴールして、"サブ11"だか"セブンイレブン"だかよくわからない自己満足と達成感を味わうことができたんですよ。

 

 

参加費払ってるからどーのとか当たり前を求めるつもりもない。

 

 

スタートしてからゴールゲートをくぐるまで

 

 

10時間49分

 

 

いろいろなことを考えるには充分だった。

 

 

長すぎるくらいだ。

 

 

 

他の参加者の方、朝早くから対応してくれたスタッフ、前半・後半のペーサーを務めてくださった方、エイドのスタッフ、交通誘導の方、道で応援してくれた近所のおばちゃん、おじちゃん、犬、みんなありがとう。

 

 

色んな人の支えや理解・協力があって

このウルトラマラソンという素晴らしい大会が開かれていることを充分過ぎるほど感じた。

 

 

 

それでも、なお

そんな方たちの気持ちを汲み取って、なお

 

 

 

言っておきたい、

 

 

いや

 

 

言わねばならないことがある。

 

 

 

 

 

ウルトラマラソンはマジでもういいわ』

 

 

 

大会に携わってくださった方

本当にありがとうございました!!!

 

 

そして

いろいろふざけてごめんなさい!!

 

 

 

 

 

お・わ・り。

【ヒルクライマーの休日】東京→大阪キャノンボール挑戦記【ライジングキャノン】

 

 

『我ここに至り、この文を最果てへと導く』

 

 

最強・ヒル・クライマー

 

 

 

 

 

この文章の意味は一体…

 

 

まさか"彼"も来たっていうの?

 

 

 

この名古屋

 

 

いやそれよりもなぜ...

 

 

彼は大阪へ向かったのでは...

 

 

 

ー遡ること24時間前ー

 

 

上野行きの最終列車〜

乗ったときから〜♪

 

東京駅は〜闇の中〜♪

 

※夜なので曲選渋め

 

 

鼻歌交じりにウキウキしながら電車を輪行して出発地点の東京駅を目指すはこの男。

 

彼が本日挑戦するのは通称"キャノンボール"

 

キャノンボールとは自転車で東京から大阪までの約530kmを24時間以内に走破する超長距離耐久ライドである。

 

これはそんなロマン溢れる大冒険に挑んだ男の物語である。

 

 

キャノンボールについて、詳しい説明やルールは自分で調べてくれ。

自己責任だぞ!

 

 

 

日の出の出発に合わせ、男は眠る。

 

 

彼はまだ知らない。

これから数々の困難がふりかかることを。

 

 

 

2020年

エクストラクレジット

 

 

キャノンボール

東京→大阪編

 

 

 

 

Ah〜ah〜♪

 

 

〝ガイア〟

 

 

それは息づく大きな生命体

 

混沌の時代にも 希望を見出し

 

再生を果たして 未来へ向かう

 

そこにきっと 夜明けがやって来る...!!!

 

 

 

10月25日(日)

東京・日本橋

午前5時56分(日の出時刻)

天気:晴れ

気温:16度

f:id:rollretasu:20201027160408j:image

 

 

綺麗な朝焼けだぜ...

 

まるで、壮大なる旅路の門出を祝ってくれてるようだな...

 

これでこそこの俺のグランデパールにふさわしい...

 

フフフ...

 

そして...

 

日の出とともにスタートするキャノンボール...

 

名付けて"ライジングキャノン"...

 

大阪ゴールの24時間のタイムリミットが夜明けっていうのも厨二心をくすぐるぜ...

 

...

 

...

 

 

長文になりそうだし、そろそろ出発するか...

 

 

 

いや素直にスタートは午前6時出発が無難て書いてあったからって言えよ!

 

 

パシャ!

 

 

パシャ!パシャ!!

 

 

あ、やべ///

 

自転車とか風景の写真撮りまくってたら30分経っちゃった///

 

 

予定表の時刻を30分ズラしておくか

 

 

そう

予定表...

キャノンボールを行ううえで当日以上に大切になってくるのがその準備であろう。

 

なんか俺が書くとどうしても

 

そうだ

大阪、

行こう。

 

みたいな思いつきで行動しているように思われちゃうがちな気がするけど、一応いろいろ調べてみたんだからな!

 

 

話を戻そう。

予定表だ。

 

この東京から大阪を24時間で走破するキャノンボール

 

気合いだけでどうにかなるものでもなく(気合いも大事だと思うよ!)、それなりの脚力も必要になってくる(聞くところによればFTPも250wほど必要といわれている)

まあ条件によって様々だと思うけどね。

 

そして、先に述べた準備。

 

全てが揃っていないと完走は難しい。

 

東京から大阪へ向かうというのは口にするのは容易いが、

 

はい、東京しゅっぱーつ!

じゃあ大阪向かいま〜す!

 

と簡単な話ではないのである。

 

途中経由地休憩ポイントを調べておき、どこをどれくらいの時間で通過するか、またそこで何をするかをあらかじめ抑えておく必要がある。

 

このブログは情報系というよりエンタメ特化なので(自覚あり)、詳しい準備の内容は差し控えるが、興味のある方は調べてみてはいかがだろうか(読者に投げつけるスタイル)

 

 

 

時を戻そう。

 

 

 

午前6時30分

※時間・場所は分かりやすいように多少デフォルメ

東京・日本橋 

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最強ボク、最強の出発。

 

 

ヒャッハーーー!!!

 

 

ここから500kmの旅路のはじまりだぜ!!!

 

 

東京都内を朝早くロードバイクで走るってのもテンション上がるぜ!!

 

 

なんか走れメロス的な使命感すら感じるぞ〜

※確か走れメロスって走ったスピードを計算すると時速5km以下で、意外と歩いていたという説もあるらしいぞ!

 

 

ぶ━━

⊂二二二( ^ω^)二⊃━━ん

キャノボ楽しいお!

 

 

 

 

ルートナビ

「いやちょっと待て、どこへ行く」

 

 

 

最強ボク皇居到着

※皇居は日本橋の西側なんで普通は通らないよ☆ミ

 

 

し、しまった!

 

そうだ、このキャノンボールには24時間の縛りがあるんだった。

 

途中のコンビニ休憩も1回5分ほどしかとれず、少しのルートミスも取り返しのできない遅れにつながるんだった!!

 

 

 

ルートナビ

「よろしい」

 

 

 

 

お、そうだ。

今回独りじゃ寂しいと思ってな。

優秀なルートナビ員としてキツネちゃん(仮称)を呼んでおいたのだよ。

 

 

そう、最強ボク

遠い目的地・大阪へのルートを偉大なるキャノンボール先駆者・キツネちゃん(仮称)から丸パクリ。

 

キャノンボールに関してルートを引く楽しさを否定するつもりはないのですが、今回はキツネちゃんに甘えることにしました。

 

 

 

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶのだよ。

 

 

 

え?

許可?

当然無許可だけど、何?

 

 

ハイハイ、分かりました分かりました。

とればいいんでしょ、とれば。

 

 

 

後出しでな。

 

 

 

おっと話が逸れた。

まずは目指すは横浜方面だ。

 

 

しっかし

東京ってのは耳にしたことある地名が多くて走ってて楽しいは楽しいが、いかんせん信号のストップ&ゴーが多いところだな。

 

 

 

 

信号待ちボク

 

 

チリンチリン♪

 

ん?

後ろからママチャリが抜いていく。

 

ああ。

そうか。

クリートキャッチ下手クソだからな。

スタート出遅れて申し訳ない。

 

 

ただまあロードバイクとママチャリじゃ巡行スピードが違うからな

 

また抜かさせてもらうけど悪く思わないでほしいな

 

 

 

再度信号ストップ

 

 

チリンチリン♪

 

 

ん?

またか?

 

 

コギコギコギ...

 

 

こ、こいつ!

赤信号を総スルーしてやがるっ・・・!!

 

 

まだ早朝で車通りが少ないとはいえ、

一心不乱に信号無視を貫くスタイル。

 

 

なんか

あまりにも止まらなさすぎるんで、

 

 

あ、これ

東京から大阪までを仮にノンストップで一定ペースで走るとこんな感じなのかな?

バーチャルパートナーかな?

 

って感じで見てました。

 

 

この人とは何回かの追い抜き追い越されを繰り返し、最後僕は置いていかれました。←えw

 

 

 

 

ま、まずいぞ。

さっきの人は置いとくにしても全然速度が出せない。

 

 

はやる気持ちとは裏腹に上がらないスピード。

そして時間が経つとともに増えてくる交通量。

 

 

1時間が経過。

まだ東京を抜けられず。

 

 

530kmを24時間ってことは、途中休憩を考慮しない単純計算でもグロスで時速22kmは必要なはずなのに!

 

スピードアップしたいのにできない・・・!!

 

 

 

 

ナハハ!!

 

最強くん!

何を焦ってるんや!

 

ここスタートの東京から横浜まではパレード区間や。

 

この区間は見ての通り信号や交通量がめちゃんこ多い。

 

それに530kmもあるうちのまだほんの序盤や。

焦ってもしゃあないんやで。

 

 

いや、お前誰だよ・・・!!

 

 

つーかパレード区間やないやろ。

はじまってるわ。

 

 

ただペースがあがらないのは事実。

平均時速20kmを切っていたのではなかろうか。

 

 

日本橋から約30km地点

横浜駅

 

 

東京と横浜って意外と近いだべさー

 

やっときた。

ここまで1時間半。

 

ここを抜けて少し郊外に出ればようやく高速巡行できそうだ。

 

今回は今まで経験したことのない長さのロングライドだし、初心者モードONということでDHバーをつけてきたんだった。

 

一般的なブルベでは認められないみたいだけど、これは個人チャレンジで距離も長いし、まあズルとか言う人はいないだろ!

 

いないよなァ!?

 

 

よし!

このバーを握ってエアロポジションをとれば...

 

 

時速35km「やあ!」

 

 

楽に速く進める!!

 

スピードアップだ!!!

 

 

 

 

 

うっ、、、

 

 

げぷっ、、、

 

 

キツネちゃんリスペクトで朝食った大盛りカレーが、、、

 

 

妄想キツネちゃん

「カレーは完全食!

つまりカレーを食べとけば完璧ってこと!」

 

 

ん?そんなこと言ってない?

このブログ8割フィクションだから。

 

 

まあこのお腹の重たさは楽してルートをもらった罰ということで!

 

 

なんかソイジョイみたいな補給食も3本くらい早々に食い尽くし、多少広くなりゆとりのある道幅をエアロポジションで進む。

 

 

次に目指すは小田原

 

 

剛脚がグングン車体を推し進める。

 

 

 

午前10時30分

84km地点

神奈川・小田原

(通過予定時刻:9時40分)

f:id:rollretasu:20201027225455j:plain

 

 

大変です!先輩!

※ピンク:脳内マネージャー

 

なんだ!?

※緑:脳内先輩

 

あ、あの!

まだ最強くんが来てないんです!

 

なんだって!!

 

横浜を出たって連絡はあったんだろ?

横浜を出たら小田原までは海岸線を走る一本道だ!

 

迷いようがないだろ!

 

 

でも本当に予定時刻に間に合ってないんです。。

 

もしかして何かあったんじゃ・・・

 

だが、キャノンボールは全て自己責任が原則。

 

何かあっても自分で何とかするしなないんだぞ。。。

 

 

き、きました!

 

 

・・・!!

 

 

最強「悪りぃ。ちょっとばかし迷っちまった」

 

キツネちゃん(仮称)「いやだから青看板だけじゃなくてちゃんと僕のルートも見ろよ」

 

 

 

 

遡ること30分前...

 

 

 

 

 

↓住宅地爆走俺↓

 

うおおおお

 

ココはどこだああああ

 

 

迷っても焦らない気持ちが大切

500kmもあればそりゃ色んな予期せぬトラブルがあるよ。

 

トラブルは楽しまなくっちゃね。

 

 

トラブルと遊べwww

 

やんちゃボーイwwwww

 

 

(回想終わり)

 

 

 

どうやらいったみたいだな。

 

ハイ、良かったです。

 

ん・・・

・・・!!

先輩!

大変です!

 

今度はどうした?

 

到着予定時刻からもう1時間近く経っちゃってるんですけど・・・

 

ハハハ!

そんなことか!

 

そんなこと・・って24時間しかないんですよ!?

しかも予定表もギリギリで・・・

 

ここでの遅れは命取りになるんじゃ・・・

 

その点は心配してねぇよ。

 

 

ここ小田原を過ぎると、キャノンボール序盤にして最大の山場・箱根峠だ。

 

普通のやつにとっちゃ標高差800m、10%超の急勾配が幾度となく続く難所中の難所だが・・・

 

 

アイツは

あれでも一応

最強

"ヒルクライマー"だからな

 

 

いやちょっとまて俺もこの文字数はヤバいぞ。

こんなやりとり書いてたらいつまでたっても書き終わらんぞ!

 

 

といった感じで

舞台はサクッと箱根峠へ。

 

 

キツネちゃん(仮称)

「あーあ、かっこつけちゃって。こんなんで本当に大丈夫なのかな?」

 

 

最強「ああ、"作戦"なら・・・あるっ!」

 

 

通常530kmもの道のりを一人で走り切ることは困難を極める。

 

これまで300km程度の長距離しか走ったことのない最強ヒルクライマーも例外ではないだろう。

 

 

最強「だから俺は今回4人で走るつもりだ」

 

 

キツネちゃん(仮称)「???」

 

 

 

お前は既に実際に見ているーーー

 

ここまでにーーー

 

4人の仲間たちを。

 

 

キツネちゃん(仮称)

「一体コイツは何言って・・・

 

・・・まさか!!!」

 

 

ああ

そのまさかだ。

『多重人格作戦』だよ。

 

 

この常軌を逸したキャノンボールというものを乗り切るために俺は4つの人格を作り出した。

 

名付けて『チーム最強ヒルクライム軍団』だ!!

 

最強ヒルクライマー(緑):主に平坦担当。高速巡航を得意とし、風が吹き荒れる海岸線でチームを引っ張る。アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパンのバイク種目2位。

 

最強ヒルクライマー(白):街中や夜間走行担当。1ヶ月ほど前に雨のダウンヒル含む400km(200km×2日)を走行した経験有り。

 

最強ヒルクライマー(赤玉):登り担当。2020秋の富士ヒル70分相当の脚力。ここ序盤の箱根峠や中盤の金谷峠、終盤の鈴鹿峠などを担当する。

 

最強ヒルクライマー(黄):数々の大会で成績を残したチームの精神的主柱。絶対的エース。狙いはあくまでゴールだが、各地の中学生サイクリストに勝負を挑まれたときは実力でねじ伏せることも。

推定FTP270w、PWR4.2倍(2020年現在)。

 

 

 

最強ヒルクライマー(緑)

「へっ・・・平坦なら俺にまかせろ」

最強ヒルクライマー(白)

「俺がゴールまで運んでやるよ」

最強ヒルクライマー(赤玉)

「皆が協力すれば完走できる確率...98%」

最強ヒルクライマー(黄)

「ああ、みんな油断せず行こう」

 

 

 

オレが4人分になる・・・

 

キャノボのルール上問題はないだろう?

f:id:rollretasu:20201026143159p:image

530kmの道のりも4人で走れば1人当たり130kmほどだ。

1人130kmならなんとかなるもんだ。

 

 

 

キツネちゃん(仮称)

(こ、こいつ馬鹿だ・・・

『超』がつくほどのっ!!!)

 

 

 

 

 

キツネちゃん(仮称)

「ちなみに全員の脚質を聞いてみてもいい?」

 

 

最強ヒルクライマー(緑)

「オレがクライマー」

最強ヒルクライマー(白)

「次に、俺がクライマー」

最強ヒルクライマー(赤玉)

「そして、私がクライマー」

最強ヒルクライマー(黄)

「最後にボクが・・・クライマーだ!!!」

 

 

 

キツネちゃん(仮称)  (白目)

 

 

 

 

よし最強(赤玉)!!

この箱根路の登りを駆け抜けろっ!!!

 

 

 

ん?

どうした?

最強(赤玉)!!

 

 

 

いやこのロードバイクめっちゃ重いっす。。。

 

正直きついっす。。。

 

 

 

 

あかたまぁ!!!!!

 

 

まあDHバーもついてるし、補給食やら防寒具やらツールボックスやら細々したものいっぱい積んでるかんね...

 

いやでも日本一の富士の山(2020富士ヒル)では防寒具持って上がってたやん!?

 

 

アレはアレ。

コレはコレ。

 

 

フッ...

まあそうですね。

 

冗談はこれくらいにして

後半に響くといけないので少しセーブしていましたが、

もう登りもあと少し。

 

次の7連カーブで本気を出しますよ!

 

 

まずはあの前をいく自転車を追い抜きます!!

 

 

 

ん?

 

 

差がつまらん。

 

 

 

待て。

あれは

 

 

 

マ マ チ ャ リ だ と ! ?

 

 

 

馬鹿な!

 

ここは地元でも有数(いや知らんけど)の難所、箱根の10%超7連続ヘアピンカーブだぞぉ???

 

 

 

こ、こんなところで負けてたまるかぁああああ

 

 

 

  マ   ジ

本 気 踏 み

 

 

 

ハアハア

 

ど、どうだ?

 

横に並んでやったぞ・・・

 

 

 

って

 

 

 

お前...

 

 

 

それ電動アシストやないかーい!!!

 

 

 

 

最強ヒルクライマー

 

箱根の登りで最高に無駄足を使う

 

 

 

午前11時50分

104km地点

箱根峠・芦ノ湖

(通過予定時刻:11時00分)

f:id:rollretasu:20201027225547j:plain

 

 

序盤にしてこのキャノンボール最大の登りどころ箱根を越えられたことは良かったが、50分のビバインドか・・・

 

結局登りで差は詰められなかったということか。

やはり最初のコースミスが痛いな。

 

ここからは静岡入口の港町・沼津へと向かうくだりのコース・・・

 

 

 

 

この差・・・挽回できるか・・・?

 

 

 

 

挽回できない?

どういうことですか?

 

だから言ってるだろ

あいつらじゃくだりでタイムの短縮は見込めないって

 

※まだ続いてますこのノリ

 

でも最強くんだって今年は練習期間が短いなりに結果は残してきてるじゃない

 

ああ、努力は認める。

成績も一定のものは残している。

 

でもそれは登り平坦での話だろ?

 

 

くだりってのはそれじゃダメなんだ。

"経験の差"がモロに出ちまうんだよっ!

 

アイツはタイムを競うくだりは一度だってやったことはないんだ!!

 

そ、そんなぁ・・

 

 

確かに。

一理ある。

 

チーム最強ヒルクライム軍団は今いる俺の中でのベストメンバーを集めたが、その中にくだりのスペシャリストはいない。

 

 

キツネちゃん(仮称)

「最強ヒルクライマー惜しかったね(笑)

ここで差を縮められないようじゃ完走なんて到底・・・」

 

 

 

いや、俺は"用意"した。

最高にくだれるやつをな。

 

 

 

何言ってんのw

さっきの4人じゃ無理・・・

 

 

 

 

エアロロードバイク

「よろしくニキーwww」

 

 

 

 

風を切り裂くエアロ形状のフレームに、

少しの引くで動作する安定したディスクブレーキ

 

 

自らに力が足りないのなら機体性能に頼るべきではないか

 

 

エアロロードバイク

「ワイが5人目の仲間っちゅうことやな(笑)

兄さんは背中に乗って昼寝でもしといてくださいな。

静岡の沼津までひとっ飛びやで」

 

 

 

自転車は進む

 

くだりを進む

 

風を切ってグングン進む

 

 

 

ほら見えてきただろ?

 

 

 

箱根をくだりきったら静岡県だ!!

 

 

 

午後12時50分

134km地点

静岡県沼津駅近く

(通過予定時刻:11時30分)

f:id:rollretasu:20201027225646j:plain

 

 

いや差が広がってるやないかーい!!

 

 

まあアレだ、芦ノ湖とかで写真撮ってたりしたから(ふるえ)

 

 

あらかじめ決めておいたコンビニで自転車から飛び降り、あらかじめ決めておいたものを購入し、すぐ様自転車に乗り直す。

 

 

この間約2分

 

 

この手際の良さ...!!

 

これはまさにトライアスロンのトランジットのそれじゃないか!!!

 

俺もバイクからバイクへのトランジットは初めてだよ!

 

もちろんコンビニ休憩も時間に含まれるのでロスは最小限に。

 

 

 

ここからルートはまた海岸線へと戻り、静岡の西端・浜松市を目指す。

 

 

しっかし

やっかいだな

静岡ってところは。

 

 

横に長い分、行けども行けども目に入ってくんのは"静岡県"の看板ばっか

 

しかもこの"風"

 

めちゃくちゃ向かい風じゃねーか

 

 

ふっ...

"からっ風"...

山を越えて吹きつける下降気流...

 

静岡...特に西部の浜松では冬に北西風が強まり遠州のからっ風」と呼ばれるそうだよ

(wikipediaより)

 

 

最強(緑)

確かに風はあるが、路面状態も良く、信号も少なく、ここで巡行スピードは落としたくない

 

エアロポジションで姿勢を低くして"風の下"を通れるか?

 

 

へっ...

相変わらず無茶なオーダーだぜ

 

 

だがやってやるよ!!

 

 

俺の地元にも似たような山から吹く赤城颪(あかぎおろし)ってのがあってな

 

それに比べればそよ風みたいなもんだぜ!

 

 

フッ...それは良かったよ...

 

 

 

しかし

静岡のやっかいなところはもう一つあるんだよ

 

 

 

何ッ?

 

...って道が2手に分かれてやがる!!

 

 

おいっ!!

 

どっちに進めばいいんだ!!

 

 

出たな

静岡攻略もう一つのカギ

通称"バイパス地獄"

 

自転車通行不可の道路がウヨウヨしてやがる

 

 

 

気をつけろ...

間違った方に入ったら...

命はないぞ...

※あります

 

 

ハァン!

 

どけえ!

 

こっちに行けゃあいいんだよ

 

 

お前は最強(白)!!

 

 

バイパスの入り口近くに設置された自転車通行不可の看板

 

 

 

恐ろしく小さい標識

 

 

俺でなきゃ見逃しちゃうね

 

 

(ここまでのくだり...これ言いたかっただけ...)

 

 

もし"地図だけ"見て走っていたら案外引っかかっていたかもしれない。

 

 

地図の見た目上、自転車走行禁止のバイパスの方が最短ルートに見えるからね

 

 

 

だが、

 

 

横道スッ...

 

 

2度同じ手をくらう僕らではないよ?

 

 

 

 

というかさ

 

キャノボあるある言っていい?

 

道端にバイクシューズらしき靴が両方とも揃って散らばってるの

 

なんか怖くない?

 

 

 

午後3時00分

188km地点

静岡・静岡駅

(通過予定時刻:2時00分)

f:id:rollretasu:20201027225811j:plain

 

 

なんとか県のほぼ中心地静岡駅まで辿り着いた

 

トランジットも最小限にこのまま行....

 

 

...!!!

 

 

「よう」

 

 

お、お前は!!

 

誰だ!!

 

 

「何してんの?w」

 

 

決まってるだろキャノンボールだよ

 

 

「ふーん、まあ頑張れよw」

 

 

コイツは俺がまだ大学生だった遠い昔に東京から北海道まで一緒に自転車でいったヤツだ。

そんときは7日で1100kmという今思えば超がつくほどスローペースだったがな。

 

 

 

どうやら今は

静岡市に住んでるらしい。

 

静岡銀行に勤めているらしい。

 

静岡市清水区のJR草薙駅近くに建っている地上20階建のしずぎん本部タワーで仕事をしているらしい。

 

 

 

ケッ!

北海道行きのとき、お前が岩手と青森の県境の夜の山越えで泣き言言いながら不機嫌そうにしてたのをなだめてやったころに比べると随分と偉くなったもんだ!

 

 

交わした言葉は多くはなく、面と向かった時間もごくわずかだったが

 

少しだけ、

ほんの少しだけやる気が出た。

 

 

 

1時間程度のビバインドくらい...

 

ひっくり返してやんよ!!

 

 

目下直進。

 

 

 

午後4時30分

224km地点

静岡・金谷峠

(通過予定時刻:3時30分)

f:id:rollretasu:20201028004455j:image

 

静岡市を過ぎ、標高差200mほどの小さな金谷(かねや)峠の登りを終える。

 

ちなみに峠の頂上には異色の存在感を放つ大きなお城のラブホテルが見える。

 

 

 

時計チラッ...

 

 

もうすぐ5時になるか

 

 

峠の頂上に差し掛かる頃には夕日が差し込み、あたりは薄暗くなり始めていた。

 

 

『秋の日はつるべ落とし』とはよく言ったもんだよ

 

 

もう日が落ちてしまうのかい

 

 

予定では全行程の距離的な中間地点の浜松くらいまでは太陽の光が差し込んでくれるかと思っていたが...

 

 

マズいな...

 

おもむろに残りの補給食を急いで摂取し始める。

 

 

"アレ"も出しとこか

 

 

男が取り出したのは

"モルテン"

 

 

トライアスリートであれば知らないものは多くはないであろう、高濃度の炭水化物をハイドロゲル技術により封入したエネルギーチャージドリンクの決定版だ。

 

 

なぜこのタイミングで補給を急いだのか

 

 

もちろん明確な理由など持ち合わせていない。

 

 

何しろこれから行うであろう超長時間の夜間走行など経験したことなどないからだ。

 

 

理由を突き詰めるなら

 

 

"なんとなく"

 

 

 

夜になって気温が下がったらドリンクを今までのペースで飲めるのか?

 

景色が暗くなった夜間走行で数百km進むってのはどれくらい体力を消耗する?

 

 

答えは『わからない』

 

 

これは後でわかることだが、昼間のうちに補給を摂るという考え方。

 

"彼"は無意識に行ったようだが、ここまでの様々な状況を考慮すると、疲労が蓄積し、脳も疲弊してた中で出した答えとすると満点に近い判断であったといえるだろう。

 

 

 

知らんけど。

 

 

 

季節は秋、10月下旬

天気が良ければ夜でも12〜13度はあるとはいえ、油断はできない。

 

 

距離...

時間...

物事のものさしには色々あるが

ここから"昼夜"という意味での後半戦

 

 

『夜』の始まりだぜ!!!

 

 

 

 

"まだ"半分

 

されど

 

"もう"半分

 

 

残念だったな!

『まだ半分もある』とでも言うと思ったのかい?

 

俺はコップの中の水が半分ある場合、

『あと半分しかない』って思うタイプの人間なんだぜ!!

 

 

 

快調に飛ばす。

 

 

 

 

 

午後7時00分

271km地点

静岡・浜松駅近く

(通過予定時刻:6時00分)

f:id:rollretasu:20201027225850j:plain

 

 

『ハングライダーが飛ぶには軽い向かい風が理想的だ』

 

訳:

風上に向かって進んでるっちゅーわけやな!!

 

 

 

完全に日が落ちた。

 

 

夜になったらまた一段と風が強くなってきた感じするぜ...

 

 

実際向かい風がキツい。

 

 

 

...なんですか?

 

 

あ?

 

 

なんで東京出発なんですか?

キャノンボールって大阪から東京に行くんでもいいんですよね?

ならビューーーンって追い風に乗って進んだ方がラクチンじゃないですか♪

 

 

ハハッ笑

お前は男のロマンが全然わかってないな〜

 

 

んー

俺が"関東生まれ関東育ち"だからかなー

 

 

未開の地へ行くワクワク感もあるし、

大阪着いたらご当地グルメも楽しめるじゃん笑

 

 

あとさ、

こういうのって何より

できるかできないのときにやるからいいんだろ?

へなちょこ精神も鍛えられるだろうしさ笑

 

 

 

 

 

 

 

俺の大馬鹿野郎!!!

 

 

 

大人しく大阪出発にしとけば良かった...

 

 

 

 

みんな頑張ってはいるが、チーム最強ヒルクライム軍団もかなり疲弊してきている。

 

 

 

ハアハア・・・

 

 

限界か・・・

 

 

よし。

代わろう。

 

 

な、なんでテメェが・・・

 

 

ここからは俺も引く。

 

 

 

ばかやろう!

平地は俺の役割だ!!

 

しかもお前はエースだろ!!!

 

 

 

エースはゴールまで足を貯めなきゃ話にならないーーー

 

けどゴール前にいなきゃ勝負にならないーーー(キリッ

 

 

カッコつけやがって!

だいたいお前が今ここで力を使ったら、勝負はどうなる!?

 

ご当地ピチパンロードレーサーが来たら誰が止めるッ!?

 

暴走中学生サイクリストが来たら誰が抑えるッ!!?

 

 

エースの役割を果たせよ!!!!!

 

 

 

いや、もう夜8時近くだしさ・・・

 

こっからはたぶんもうサイクリストいないのよ・・・

 

 

 

ということで

オールチームで加速。

 

 

 

 

全員でゴールする(単独走)

 

一人も置いていかない(単独走)

 

 

 

大腿四頭筋、腹筋、ハムストリングス腸腰筋、ヒラメ筋・・・

 

 

ここまで使う筋肉の方もうまくローテーションしてきたつもりだが、段々ローテの間隔が短くなってきた...

 

 

エアロポジションをとるのも少ししんどいな...

ハハハ...こっちは広背筋か...笑

 

 

 

途中飛ばしてるつもりでも予定表との1時間の差がなかなか返せない。

 

 

まったく嫌な借金地獄だよ!!

 

ただ時間を取り返してやろうというモチベーションには繋がっている。

 

 

物事には必ず2面ある。

 

 

良い方に考えろ。

お前はそれが得意なハズだ。

 

 

 

午後9時00分

319km地点

愛知・本宿

(通過予定時刻:8時00分)

f:id:rollretasu:20201027225924j:plain

 

 

 

そろそろじゃないッスか..

 

 

ん?

なんだ突然

 

 

ほらさっき愛知県に入ったって看板あったでしょ

 

 

だからどうした?

 

 

やだなー

とぼけちゃって笑

 

 

『アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン』ですよ

この間やったトライアスロン大会の会場近くを通るんでしょ〜

 

 

ふんっ今さら何を

1週間も前の話だろ?

 

 

またまたー笑

どうせ今回も

セントレアのバイクの不完全燃焼感をぶつけるぞー』

とか何とか思ってるんでしょ〜笑

※2020アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパンは事故の影響によりバイクパート中断

 

 

はて何の話か分からんな...

俺はたまたま脚の仕上がってるこの時期に走っておきたいと思っただけだ

 

 

今度は走り切りましょうね♪

 

 

あん?

 

 

ゴールまで♪

 

 

フッ・・・

 

つくづく俺自身ってのはおめでたいやつだな

 

 

 

(当たり前ですがここまで全部単独走ですからね!

誰かと一緒に走ってないですからね!念のためね!)

 

 

 

本音言うと

俺はさっきから

信号が来るたびに、

 

になってくれないかな。

そうすれば少しの間休めるのに。

 

なんて考えてたんだぜ。

 

時間制限の厳しいこのキャノンボールでだ。

 

 

そうじゃないよな!

俺が求めたものは!

 

 

スッ...

(取り出そうとしたメイタンをしまう)

 

 

カフェインはまだいい...

やる気はまだ充分にあるッ!!

 

 

 

セントレアにもう未練はねえよ...

 

 

俺の目指す目的地は

『大阪』だッ!!

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

キッ・・・

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

なぜだ・・・

 

 

 

 

どうしてだ・・・

 

 

 

俺は大阪を目指して走っていたハズだが・・・

 

 

 

 

どうして星空が見えるんだ・・・

 

 

 

 

ンッ・・・!!!

 

 

 

・・・

 

 

 

 

分かったぞ・・・

 

 

 

 

俺は転んだんだ・・・

 

 

 

午後9時30分

スタートから約330km過ぎ

愛知県・岡崎市内某所

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グレーチングにタイヤを引っかけた。

 

 

幹線道路を走る途中、後ろから来ていた大型トラックに道を譲ろうとして、白線のすぐ外側にあった側溝の蓋でスリップしたんだ。。。

 

 

 

とりあえず退避する

 

 

 

ま、まずい。

 

 

転倒したのはまずい。。。

 

 

 

 

いやそれより確認しろ

 

 

己の置かれた状況を。

 

 

 

目立った外傷はない。

 

服も破れてはいない。

 

手脚も動く。

 

 

 

ハッ!

 

 

自転車はっ!?

 

 

 

・・・!!!

 

 

 

えあろろおどばいくぅうううう!!!!!

 

 

 

 

ヘヘッ・・・

 

兄さん・・・

 

 

なんて顔してますのん・・・

 

 

 

馬鹿やろう・・・

 

俺を庇って・・・

 

 

 

 

ワイのことは置いていきなはれ・・・

 

 

 

そんなことできるわけ・・・

 

 

 

あーあ・・・

 

ゴールでのゲッソリ疲れた兄さんの顔が見れないことだけが唯一の心残りですわぁ・・・笑

 

 

 

ひとりでゴールしても意味ないだろッ・・・

 

お前と・・・お前がいなきゃ・・・!!!

 

 

 

 

助けてください・・・

 

 

 

助けてください!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?

ちょっと待って。

 

 

キミ、チェーン外れただけじゃない?

 

 

 

いや右のシフトレバーとペダルにも擦り傷あるから!!

 

 

 

 

ハイ、ふざけてごめんなさい。

 

実際には

あ、やば、コケる

と思ってうまく受け身をとれたと思います。

(星空見てないしね)

 

 

ただ後続車に轢かれなくて良かった。。。

 

残機1しかないのに0にならなくて。。。

 

 

 

この後、明るい場所で30分くらいかけて自転車(と、一応自分)のダメージを確認しましたが、動作チェック的に問題なかったので、これは本当に良かったです。

 

ただ、転んだことで夜間走行が危ないとかロードバイクって危険な乗り物なんだなって思われてしまうことが申し訳ないなと思いました。

 

実力不足だなんだと言われても何も言えないと思います。

本当にごめんなさい。

 

 

 

・・・で

どうするんや、これから。

 

 

帰るよ。

 

 

まあ、せやろな。

 

 

 

 

名古屋で。

 

 

 

 

えw

 

 

 

今が午後10時過ぎ。

ここから名古屋まで約40kmくらいだ。

ゆっくり走っても2時間はかからないよ。

 

 

 

 

ついてでに近くのコンビニで食うもの食って再スタート。

 

 

 

悔しいやろうなぁ・・・

 

 

ここまで来て

 

 

コケたのとは別に、ちょっと前から若干左膝の皿の下に痛みとまではいかないけど違和感があったものの、気力・精神力的にはまだ充分やれたはずやのに。

 

 

 

俺のキャノンボールはここまでだ。

 

 

あとは俺のあとにやりはじめる人が何かの参考にでもしてくれればいい。

 

 

 

 

 

・・・ったく

 

つくづく尊敬するよ

 

キャノンボールの達成者ってやつら

 

 

 

 

 

やべw

 

 

名古屋駅は寄る予定なかったから道がよく分からんw

 

 

 

 

 

(コン!)

 

 

ん?

お前は・・・

 

 

・・・キツネの亡霊か?

 

 

 

俺を導いてくれるというのか?

 

 

名古屋まで、、、

 

 

キツネちゃん(ゴーストモード)

(コクリ・・・)

 

 

俺は・・・

 

お前のルートを勝手に使ったんだぞ・・・

 

 

そんな俺を許してくれるのか・・・??

 

 

・・・

 

 

・・・ルート使用の許可を出してくれるというのか

 

 

 

キツネちゃん(ゴーストモード)

「・・・」

 

 

 

 

いや〜

最後に許可出て良かったです。

 

 

なんか

 

怪我とか病気で弱ってるときにお願いごとしたらだいたいのこと許してくれる説

 

あると思います。

 

 

 

というか

実際こんときも道路を渡るキツネっぽい小動物見てるからね。

 

 

 

 

いや、たぶんあれハクビシンだな。

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午前0時10分

364km地点

名古屋・熱田神宮前交差点

(当初通過予定時刻:9時50分)

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飛ばす!

 

 

 

飛ばす!

 

 

 

飛ばす!!

 

 

 

 

ちょwww

 

なんで最後飛ばしてるのwww

 

 

 

いやさ!

 

 

せっかくだからさ!

 

 

名古屋(駅)までに18時間以内に着きたいなと思って!!

 

 

 

 

えぇ...

 

 

 

 

ちょっと待って!

 

熱田神宮

 

せっかくだから写真撮ってこう!

 

どんなに急いでてもこれは外せない!!!

 

 

 

 

えぇ...(2回目)

 

 

 

最後だけ急ぎめに。

 

 

 

着いた!!

 

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名古屋駅だ!!

 

 

 

深夜でもけっこう明るいし、まだ歩いてる人もチラホラいるな!

 

 

ここ名古屋は、愛知県ってだけじゃなくて、中部地方のなかでも経済・文化・交通などの中核を担っている都市だからね。

 

 

...もう誰が誰と会話してる設定とか考えるのもめんどくさくなってきたな。

 

 

 

走行記録は

 

東京・日本橋→愛知・名古屋駅

 

総距離375km

 

17時間59分57秒

 

 

なんか随分都合いい時間だけど、最後もちゃんと交通ルール守ったぞ!

 

駅前のスクランブル交差点?で5分くらい足止めくらったときは泡吹きそうになってたけど

 

 

 

 

 

『名古屋』か・・・

 

 

 

 

 

影から見つめるキャノンボーラーその①

「プププ・・・笑

なんやアイツ・・・笑

 

『大阪目指します』いうて、結局名古屋で帰るんかい・・・笑

 

大爆笑ものやな!!

 

トラウマすぎて二度と名古屋に来ないやないんかい笑」

 

影から見つめるキャノンボーラーその②

「いや彼はまたキャノンボールに戻ってくるかもしれへんな・・・」

 

影から見つめるキャノンボーラーその①

『戻ってくる』って・・・笑

 

途中時間も間に合わんくて、勝手にひとりで転んで、

 

これ以上ない失敗やないの・・・笑笑笑」

 

 

影から見つめるキャノンボーラーその②
「いや・・・

 

"悔しさ"っていうのは

 

人を何倍も強くするんや」

 

 

 

いやお前(俺ねw)が考えるキャノンボール界ちょっと陰湿すぎない?w

 

 

 

 

キツネちゃん

「最後にちょっといい?」

 

 

 

 

「最強さんなら途中ちょっと転んでようが時間がかかってようがゴールの大阪までは行けたんじゃない?」

 

 

 

確かに大阪まで残り150km。

当初の予定の24時間以内は無理だけど、

ゆっくり進んで8時間くらい・・・

2時間遅れくらいでは着いていたかもしれないな。

 

 

 

でもな。

 

 

 

・・・だよ

 

 

 

 

 

このまま大阪まで行ったらツラ過ぎてキャノンボールが嫌いになっちまうと思ったからだよ笑

 

 

 

 

だから今回はここでいい。

 

 

 

ここまででいい。

 

 

 

ここに置いていくんだ、気持ちを。

 

 

 

残しておくんだ、想いを。

 

 

 

忘れないように。

 

 

 

書き留めておくんだ。

 

 

 

(カキカキ・・・)

 

 

 

じゃ、帰ろうか!

家に帰るまでがキャノンボールだ!

 

 

 

えw

 

 

ちょっと待ってよw

 

 

なんて書いたの?w

 

 

どれどれ...w

 

 

 

 

『我ここに至り、この文を最果てへと導く』

 

 

 

 

ん?

 

 

 

まだ文章に続きが...

 

 

 

 

 

 

『またきっといつか』

 

 

 

 

 

 

(終わり)

 

 

 

ご愛読ありがとうございました!

最強ヒルクライマー先生の次回作にご期待ください!!

 

 

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みんなはくれぐれも事故には気をつけてね。

10/18(日)【2020アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン】翼の折れたエンジェル

 

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俺より強いヤツに会いにいく。

 

 

そう、今日はアイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパンのレース当日。

『鉄人』の名を冠した最強のトライアスリートを決める日本最強のトライアスロンレースである。

 

 

そして、

レース開始1時間前...

 

 

1人の男が決戦の舞台である新舞子マリンパークに降り立ち、朝日に照り返す静かな水面を独り見つめていた。。。

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あ〜

今日寒かったらどうしよ〜

やだな〜

 

 

 

この男、トライスーツ(袖無し)ウエットスーツ(袖無し)の装備の模様。

 

前日は10月とは思えない冷え込みを記録しており、当日は晴れ予報とはいえ、スタート時刻の7時半近くになってもまだ14℃ほど。

 

 

ヤバいかもしれん。

寒いかもしれん。

 

 

本来であれば、ウェットスーツの感覚(またレンタルかーい!)や海の波の様子を見るためにスイムのウォーミングアップということで入水しておきたいところだが、

 

 

最強ヒルクライマー僕

スイムのウォーミングアップをまさかのスキップ

 

 

最強ボク『スイムは元々僕にとってアップなんですよ。そんなに焦ってないですね』

直訳:俺スイム苦手だし、そんなに思い入れないから最初適当に流すわ

 

 

いや濡れた身体で浜風に煽られたら確実に筋肉が硬直するわ。

 

 

陸でのランニングアップに切り替える。

 

 

しかしここでなんか妙にテンション高い外人のMCから会場内にアナウンス。

 

 

 

ミナサーン、スイオンは21℃とのコトデース!!

 

ヨカッタデスネ!

 

世界選手権ノスロット狙ってル方もウェットスーツダイジョブデース!!

 

 

 

 

俺『!!』

 

 

 

 

 

俺『ヒャッホゥウウウ!!!』

 

 

あ、ちなみに今回自分は一応世界選手権のスロット狙ってます。

狙うだけ(小声)

 

 

自分は今回★初★海水浴(海でのオープンウォータースイム)ということで

アップしないということは、7個くらいその選択の無謀さについて語れるのですが、テンションが上がったのでそのままスタートすることにしました。

 

 

『最後にひとつだけ聞かせてくれ。さっき言ってた7個の選択の無謀、、、』

 

 

『8個目は何だ?』

 

 

『ハア?8個目?』

 

 

『ああ!わずかながらの希望だよ!!!』

 

 

という感じで7時半過ぎに海に向かって飛び込んでスイムスタート。

 

ちなみに普段あまり使ってない曇り止めをとりあえず塗ったらスタート直前目の前が曇りになったので、急いで水をもらい、レンズ部分をゴシゴシしました。

 

 

ああ、あれ水ですすがないとダメなのね。

 

いや、試しとけよ!!

 

 

 

⬛︎スイムパート

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10秒間隔で10人が順番に一斉にスタートする形

 

 

自分も意を決して海へダイブ!

 

そして海に飛び込んでひとかき腕を回して呼吸した途端、衝撃が走るッ!!!

 

 

 

海の水しょっぱい。

 

 

 

そして、やはり海の中の方があったか〜い

 

 

さすが母なる海、生命の源。

この暖かさは慈愛によるものなのなんだろうな。んなことはない。

 

 

しかしやはり海水は濁っており、有視界は50cmほど。

 

 

決められたブイの左右の正しい方を通過しなければならないのだが、水面からだとブイが見えにくい。しかも途中目印として設置されている第1のブイは太陽の逆光ポジションである。

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スイムコースは何度も陸地から確認したのだが、いざ海の中を泳いでみると、あらら不思議。

ブイの位置が気になってしまい、途中平泳ぎを多用する事態に。

 

たぶんそんなに心配しなくても適当に真っ直ぐ泳げばいいんだろうが、視界が悪い中、己を信じて泳ぐということが最初の方はできなかった。

 

 

これが"経験の差"か

 

 

周りの人の場所もつかみにくいし、そもそも潮?に流されて方向を間違えている人もいるw

 

 

そして、初めての海が僕を苦しめる。

 

 

なんか泳ぎにくい。

 

なんか泳いでも思ったより進まない?

 

 

あれ?スイム週5で練習したのに・・・

(直前だけな!)

 

 

ふふふ、気づいたようだな...

 

最初スタートから途中の折り返し地点まで、海から泳いで川の方に向かう(川の流れに逆走する)コース設定なのですよ。

 

 

冷静になったからわかるんだけど、水は川から海に向かって流れるから、最初の方は流れに逆らって泳いでるんだよね。

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というかよく見たら河じゃなかったw

まあいっか。

 

 

泳いでる途中はそんなことは全く考える余裕もなく

 

 

コポォwww

 

 

溺れるぅwwwww

 

 

 

 

やっぱり25mプールと海は違うな!!

 

(当たり前体操〜♪)

 

 

まあ途中平泳ぎで休み休み泳ぎながら←オイ

橋の下をくぐり、第2のブイへ。

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ここはブイ回りを最短で綺麗に回れたと思う。

 

 

Garminのスマートウォッチは300m進むごとにお知らせする設定にしておいたので、600mのアラートが鳴った時点でここでチラ見(はじめの300mはなんか見る余裕なかったわ)

 

 

ブッ...

 

600m進むのに16分もかかってるwww

 

 

これ900mで24分、1900mはその倍以上だからスイム50分くらいかかるじゃんwww

 

 

と太平洋の中でひとりノリツッコミ。

 

 

そんなことをしながら、川の反対側の折り返し地点を目指して泳いでいると

なんか声が聞こえる。

 

 

『・・・!!!』

 

ん?

 

顔を上げるとパドルサーフィンのライフセーバーのスタッフさんが何か言ってるようだ。

 

何か言ってるのはわかるが、スイムキャップを耳までかぶっており、しかも海の中だと声が聞きにくい。

 

あれかな?

なんか溺れてるように見えるとOKサイン出さないといけないとかWEB説明会で言ってた気がするけど、それかな?

 

俺の泳ぎ溺れてる感じなのかな?

 

やれやれ

この泳ぎ方は生まれつきだぞっと

 

とか思いながら答えようとすると、次の声はハッキリ聞こえた

 

 

 

『流されてますよ〜^-^』

 

 

 

 

 

 

えw

 

 

 

 

 

 

 

繰り返しでくどいが、流れは河→海なので、河を横切るように泳ぐと、海に向かう流れで斜めに流される。

 

 

最強ボク、このライフセーバーさんの一言でここで初めて川と海の流れの関係を完全に把握。

 

 

いや遅いけど。

 

 

すぐさまコースを修正し、いったんちょい足がつく半分の折り返し地点まで泳ぎ、再び海へ飛び込む。

 

しかし折り返して泳ぎ始めて気づく。

その異常事態に。

 

 

 

他の人もめちゃくちゃ流されとるwww

 

 

 

折り返し地点のすぐ側は流されてる人と再度泳ぎ始める人でごちゃごちゃに。

下手したら正面衝突しかねないカオスだ。。

 

 

泳いでる本人は気づかないんだろうな

↑自分もね

 

ぶつかるのは嫌なのでやや外回り気味に泳ぎ、第3のブイへ。

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しかし三度感じる異変。

 

ん?

流れは把握したはずだが、なんかブイから見てコースがズレてるような。。。

真っ直ぐ泳げていないのか?

 

 

いやここまで1kmも泳げば、海での泳ぎ方にはだいぶ慣れてきている。

 

 

 

!!

 

 

 

まさか!!

 

 

 

 

違う・・・

 

俺が流されてるんじゃない・・・

 

 

ブイが流されてるんだ・・・

 

 

いやブイ動くのかよw

 

 

しかもなぜかブイは海→河方向に流れてるw

 

動くブイを指定された側から回るために必死に軌道修正しながら泳ぐ。

 

 

ええ、ハイ。

ブイに轢かれそうになりましたよ。

 

 

折り返し地点から海へ向かって泳ぐときは、

 

ああコレは追い潮だわ

※"追い風"的なことを言いたい

 

と理解していたので、そんなに慌てることなく最後の第4ブイも通過。

やはり若干流れて動いているので下敷きにならないように気をつける。

 

 

あとは砂浜に向かって泳ぐだけや!!

 

 

ん?

 

 

ちょっと待てぇい!!

 

 

 

 

砂浜のどこに上陸すればいいんだ。。。

 

 

 

 

もうね、この頃になるとね

みんないろんな方向に泳いでるんですよ。

 

しかも10人ごとのローリングスタートだからバラバラになって意外と周りに人がいない。

 

よく見れば分かるんだけどスイムフィニッシュの旗(ゲート?)も水面からだと何故か絶妙に見にくい。

 

そんな中、事前のスイムコースの写真を思い出しながら、あるはずであろう上陸地点を目指し、最短で泳ぐボク。

 

 

ククク...

 

海?

潮の流れ?

泳ぎにくい?

 

 

 

もう慣れたわ!!

 

 

 

最後の方うまく泳げてたと思うよ、知らんけど。

 

上陸地点多少違っても砂浜走った方が速いと思ったのであまり気にせず最短経路を選択しました。

 

結果、スイムゴールゲートのすぐ近くに上陸。

 

 

スイムアップは手元計測で42分。

速い人は30分であがるのでこれは明らかなディスアドバンテージ。

 

 

え?

というか

これで今回

海のコンディション良かった方なの?

 

 

海ヤバいわ。

 

 

 

そして

 

 

 

やっと終わった。。。

 

 

 

ウォーミングアップがな!!!

 

 

陸に上がり、慣れた手つきで走りながらウェットスーツの上半身を脱ぎつつ、トランジションへそそくさと向かう。

 

 

裸足だとちょっと痛いがそこは我慢した。

 

 

 

⬛︎バイクパート

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人との間隔を空けるため、いつもより長〜くセットされたトランジションエリアを裸足で駆け抜け、バイクのトランジットを行う。

 

ウェットスーツ脱いで、足拭いて、靴下履いて、ヘルメットかぶって、ジェル持って。

 

 

 

フフフ。。。

 

そしてコレよ。。。

 

 

今回は今までずっとやろうと思ってできなかった、バイクにあらかじめシューズをつけておいて颯爽と飛び乗る用意をしておいたのだよ!

 

 

そうそうこれが出来てこそなんかトライアスリートって感じだよね!!

 

 

練習での成功回数は1/3くらいだったが、

まあ最終練習ではコツつかんでバリ決まってたし行けんべ。

って感じで。

 

自分はダイジョーブ博士の強くなるボタンは即押しするタイプですね

 

 

スタッフ『はい、この線超えたらバイク乗っていいよ』

 

フッ...

 

見ておけ!

 

華麗な乗車テクを!!

 

 

これが一流のトライアスリートのトランジットだ!!!

 

 

あ、やべ。

 

靴のに足置いちゃった。

 

てへぺろ

 

 

本来は当然靴の中に足入れなきゃいけないんだが、踏んづけちゃったよ。

 

とりあえず冷静に加速してから、丁寧に履き直し。ほぼロスなし。

 

 

よっしゃぁあああ

 

 

得意のバイクパートや!!!

 

 

40km/h巡行するでぇえええ!!!!!

 

 

 

 

エアロポジションを取り、事前に決めておいた240wほどを目安に、回すペダリングを心がけて進む。

 

 

ん?

 

なんか180wくらいしか出ないんだが。

 

 

時速は40km/h近く出てるがパワーが思ったより低い。

 

ここで、モアパワーしようと思ったが

 

 

いや、待て。

この踏み方は絶対に240wは出ている。

 

 

この表示でモアパワーして240w出して90kmも走ったらまず確実に脚が終わり自滅する。

 

 

俺のこの感覚は絶対に正しい。

 

何年自転車に乗ってきたと思っている。

 

 

 

ということは。

 

 

あ、これ分かったわ。

パワーメーター校正できてないんだわ。

 

 

 

準備不足〜♪

 

 

トライアスロンはあらゆる事態を想定する"準備"のスポーツでもあるからな。

 

しかしそこは臨機応変に。

 

 

 

フッ...

 

"コレ"が180wね。

 

ならそれを目安に踏み続けるダケノコトネ。

 

 

 

Zwiftの-50wされるブーストアイテムの感覚だな!

 

 

バイクはさすが練習しただけあって好調で、他の人を順調に抜きまくる高速巡行モードへ。

 

 

俺についてこれるヤツはおらんのかいッ!!

 

 

ヒャッハー!!!

 

 

 

途中人を追い抜きながら、Uターン等のスローダウンの場所ではギアを早めに落とすことを意識し、7周回のうちの1周を早くもこなす。

 

 

しかし2周回目に入ると

"それ"は当然訪れた。。。

 

 

ん?

 

横から?

 

 

何かが!!

 

 

俺より速いスピードで近づいているッ!!

 

 

 

こ、これは!!

 

 

 

トライアスロンバイク!!!

 

 

トライアスロン専用に作り込まれた戦闘機のようなフォルムのフレームに、風を切り裂く前輪のバトンホイール、直進の安定性を支え轟音鳴らす後輪のディスクホイール...

 

 

 

しかし機材に目をとられたのは一瞬...

 

真に見るべきはその背にいた。

 

 

 

数多ある無数の決戦機材よりも危険なのは

それを乗りこなす、あの人間!!!

 

 

 

平然と自分を追い抜いていく。

 

 

 

クッ...

 

 

速い...!!!

 

 

いや"疾い"!!!

 

 

 

これが40km/h巡行する強者の姿なのかもしれない。正直自分は微妙にできていなかったから。

 

 

また、横並びになって初めて理解する。

 

その"低さ"に。

 

 

 

 

この人速いだけじゃない。

低いんだ、姿勢が。

 

 

こちらは通常のエアロロードバイクのハンドルにDHバーを"後付け"した、いわば急造のバイク。

 

DHバーの取り付け位置はハンドル依存なのでどうしても高くなってしまう。

 

 

 

あゝ・・・

 

今すぐにでもステムを短く切り落としてハンドルを下げてしまいたい・・・

 

 

 

トライアスロンはあまりポジション等にこだわらず今まで自由にやってきた自分だが、このとき初めてポジションの重要性を認識した。

 

 

あ〜俺まだ全然速くなれるわ〜

 

 

だんだん小さくなる背中を見送りながらそう思った。

 

 

だが

 

 

ん?

あれ?

また近づいてる...?

 

 

一度抜かれたが、なんか追いついてきてる。

 

どうやら新舞子マリンパークにかかる陸橋の登りでは私の方が速いらしい。

 

 

さすが最強ヒルクライマー!!

 

登りの速度が違うのだよ!!!

 

 

体重は61kg(BMIで20くらい)まで絞れてきていたのと、エアロロードバイクとはいえトライアスロンバイクよりは全然軽いのでその差かな?

 

 

もしかしてアップダウンあるコースなら俺もワンチャンありそう?

 

 

まあ今回はすぐにまた直線で置いてかれたけどね!

 

冥土の土産にいいことを教えてもらったぜ!

 

 

途中他にも何人か速い人には抜かれたけど、抜かれたのは本格装備の数人だけだった。

 

あとバイク1位ぽい人(先導バイクが前引いてる)の走りも見れて、

 

 

これが1位か。

充分"届く"速さだな。

 

 

と見送った。←えw

 

 

あの、マラソンサブスリーは難易度高いけど、実際いくらサブスリーペースで走ってても50mくらいならサラリーマンのダッシュの方が速いのと同じ理論だな!

 

 

あの速さを長い時間維持できるから凄いんだろうけど。

 

 

そして自分は4周回目に突入。

バイクも後半戦になるのでランを見越して、背中に仕込んでおいたアミノバイタルジェルを取り出しマユチュッチュ。

 

 

しかしここで

 

 

ウプッ...

 

 

強烈な吐き気が。

 

 

 

まだよ・・・

 

まだ生まれてきてはダメ・・・

(CV:ポートガス・D・ルージュ)

 

 

そう!

男はレースでベストを尽くしたい一心で実に数分の間、吐き気を我慢していたのだ!!

 

 

いや本当は一瞬で治ったけどね。

ほら俺オーバーだから。。。

 

 

気を取り直して高速巡航を続ける。

しかし気のせいか周りに人も増えて若干ペースが上がっている気もする。

 

 

そして、サイクルコンピュータにより周回ラップを計測していた自分だが、ここで周回を重ねるごとに30秒、1分とペースが落ちていることに気づく。

 

 

なるへそ

周りが速いかと思ったら

俺が遅くなったのね

 

 

アララ・・・

 

 

そして5周回目に入り、気合いを入れようとそれまでケイデンス重視だった走法からトルク重視に変えて走り出したところ...

 

 

うっそ〜ん...

 

 

前止まってるやん!!!

 

 

 

参加者が皆んなコースT字狭路の手前で停止している。

 

高速道路の渋滞区間みたいになっていた。

 

前に続きたまらず停車

 

 

どうしたんですか〜

 

なんかあったみたいね。

 

 

どうやらレース中に事故があった模様。

 

何があったかすぐには分からなかったが、救急車や消防車がやってきて、只事ではない雰囲気に。

 

※事故について詳しいことはよくわからないので内容は割愛します※

 

参加者にはその場で全員に待機指示が出たので、バイクにまたがったまま大人しく待つことに。

 

 

しかし止まると寒い

乗車中は全く気にならなかったが、停車すると自分は袖なしタンクトップのため余計寒く感じた。

 

天候は晴れで気温も充分上がってはいたが、このときばかりは太陽も現れたり隠れたりのまさかの焦らしプレイ。

 

 

 

さ、寒い。。。

 

 

 

そ、そうだ!

 

エアロポジションをとって風の受ける面積を減らすんだ!!

 

 

といって停車中にもかかわらず、TTフォームをとってみたり。

 

 

周りの人はウインドブレーカーを着始めたり、補給食食べてたりする人も。

 

 

俺もめちゃくちゃ寒いし、何か食いたい気もする(さっきジェル飲み切った)がここは我慢だ!

 

 

『武士は食わねど高楊枝』

ってやつだ!

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我慢の男ぶりを発揮。

 

 

気持ちを切らすな!!

 

まだレースは終わっていない!

 

 

心を燃やせ!!!

(CV:炎柱・煉獄杏寿郎)

 

と自分を自分で励まし続ける。

 

 

 

参加者からはレースの中止を心配する声もあがっていたようだが、結局50分ほどの待機の後、全員揃ってゆっくりトランジションエリアに戻ることに。

 

ちなみにバイクタイムは非公式だが、距離68kmを1時間50分と平均時速37km/hを維持できるほど好調ではあった。

うーん残念!

 

 

その後バイクパートは中断となり、少し時間をおいてランパートから再開する旨のアナウンスが入った。

 

 

バイクからランへのトランジットもなくなったので、余裕を持ってランの準備を行う。

 

そして指定されたランのスタート待機場所へ。

 

 

待機列に並んでいると、横の女の人がスイム33分だったと話しているのが聞こえた。

 

えw

 

オレ42分かかってるのにw

 

 

精神攻撃やめてくれ笑

 

 

そしてまた待機列でふと斜め前に視線をやると

 

 

こ、この人知ってるぞ!!

 

 

なんか去年の大会のYouTubeで密着取材受けてた人だ!

というか朝タイムリーに動画見てたし!!

確か去年の年代別上位だったよな...

 

 

話しかけるかめちゃくちゃ悩んだが、レース中だし、仕切り直しの中、精神を高めているところだと悪いので、思いとどまった。

なんかカメラも回ってたし。

 

 

そして仕切り直しのランスタートを迎える...

 

 

 

⬛︎ランパート

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バイクが中断され、トランジットエリアから今度は20秒間隔の10人横並びの一斉スタートに。

 

それにしてもヴェイパーフライNEXT多いな。

 

待機列の足元を見るとそればっかりだった。

 

トライアスロン界にもここまで影響あるとは。

さすがNIKEさんぱねぇっす!

 

と言いつつ、自分もヴェイパーフライの靴紐を締め直し、ランスタート。

 

 

走り出して改めて

 

ああ、中止にならなくて良かったな

 

と正直思った。

 

 

運営側も色々な判断があったと思うが、ランスタートになった以上、自分はこのトライアスロン大会ならぬハーフマラソン大会を存分に楽しもうと思った。

 

自分のトライアスロンバイクで稼ぐタイプのレースマネージメントをしている。

 

今大会は年代別の上位に世界選手権のスロット(参加権)が与えられるアイアンマンレースだ。

 

正直出られるかはわからないが設定されている以上、練習期間が短いなりに、自分は最大限それを目指してきたし、うまくモチベーションにも取り入れられたと思う。

 

ただ自分はスイムが致命的に遅く、ランも速いとは言えないので、バイクスキップとなると世界選手権のスロットはほぼ絶望的だろう。

 

 

 

しかしここで腐るな!

 

 

スイムで10分以上出遅れた?

 

ランが速くない?

 

 

 

なら今日ここで強くなれよ!!

 

 

といった気持ちで、普段なら絶対しない...というかこれまで出来たことがない2種目後に4:00/kmペースで突っ込むという作戦...というにはあまりに無謀な計画を立てた。

 

 

どうせダメなら全部出したい。

 

自分の限界を知りたい。

 

 

 

純に思ふ。

 

 

 

実際走り出してみると最初の数kmは一時4:00/kmを上回る好ペース

 

 

周りに速い人も固まっており、後ろにもついてみた。

 

これはジャスト4:00/kmペース!!

 

 

ただ、

 

今日の俺はもっとイケる気がする!!

 

 

突っ込むんだろ?

 

 

 

2kmくらい様子見したが、意を決して前へ出る。

 

バイクスキップになってなかったらこんな走りは絶対にしなかったろうな。笑

 

さっきまで凍えそうになってたっていうのに、なんだか熱くなってきちまったわ!!

 

しかし当たり前だが、自分がいくら飛ばそうが、それを平然と追い抜いていくランナーもいる。

おそらく3:30/kmほどのペースとかと思われる←やば

 

 

俺より速いやつがこんなにもいるなんて、ワクワクさせてくれるなァ!!

 

 

 

トライアスロンはこれだから面白いぜ!!

 

 

しかし想いと裏腹に5kmも走らないうちに息が苦しくなってくる。

 

 

ペースを落とすか?

 

いや、今日は気合いで走る、そう決めた。

 

 

 

ハアハア息が乱れてカッコ悪い???

 

 

 

うるせぇ!!

 

 

これが俺の走りだ!!!

 

練習不足だというのならば、よだれ垂らしても地面這ってでも、気合いで走るんじゃあああああ!!!!!

 

壊れろ!!

脚ィイイイ!!!!!

※壊れたら困ります

 

ペースをなんとか維持しながら、登り降りのある橋を渡り、コースは舗装されていないダート区間に。

 

アスファルトと違い、うまく走りづらい。

 

今年はあんまりトレイルもやってないし、走る筋肉もついてないな...

 

砂利道は地面を蹴った力が逃げる感覚さえ感じる。

 

だが行けるところまで行く。

その作戦に変更はない。

 

 

途中給水箇所は全てスルー。

飲み物が個包装での提供との事前情報があったので、給水所での水分補給はタイムロスになると感じ、自分は小っちゃいジェルボトルにドリンクを入れて背中に仕込んでいた。

 

Uターンやスローダウンする場所等で減速しつつ、適宜摂取する。

 

 

補給所はコースから若干だから遠いところに設置されていたりもしたので、補給全スルーはタイム的にみると中々良かったと思う。

 

俺元々あんまり水分も摂らないタイプだし。←お腹痛くなるタイプの人

 

 

そして一周10kmを終え、残り一周。

一周目と同じく砂浜近くのアスファルトコースへ。

 

 

やはりというべきか、一周目の後半は既にもう4:00/kmペースを維持できなくなってきている。

 

しかしこのコース橋のアップダウンやらダート区間やらがあるので、海岸線を走るアスファルトのフラットなこの区間でスピードに乗っておかなければ失速は免れない。

 

苦しかったが、後ろから抜いてくる人をチェックしたり、なんとか食らいつく。

 

ゼッケンNo.も適宜確認し、自分と同じ年代別クラスの人が来たら、可能な限り粘る。そう決めた。

 

しかし走っていて苦しくなると

つい無意識の走りになってしまう。

 

 

気がつくと数メートル、数十メートル進んでしまっている。

 

 

意識をしっかり保たねば。

フォームが崩れる。

 

 

4:00/kmペースは"何となく"で走って走り続けられるスピードではない!

 

ハッと気づき、腰を高く、腕振りを意識し、フォームを取り戻す。

 

段々と右の足の底も痛くなってきている気がするけど、まあこれは我慢だ。

 

しかし2周目の橋をくだった先のダート・砂利道区間で失速。

ペースは4:15/kmほどまでに落ちる。

 

 

ねばれ!

ねばれ!

ねばれ!

ねばれ!

「詫びろ」的な(ry

 

 

あともうちょっとで終わっちまうぞ!!

 

 

足を止めたい?休みたい?

 

 

終わってから存分に休め!!

 

 

今はただ・・・

 

 

走りに集中しろ!!!

 

 

 

 

15km過ぎのマリンパークに戻る橋の登りがキツい。

 

ただ、ここは無理しても筋肉で登る。

 

 

パワー・クライム・ラン(?)や!!

 

 

そして橋を渡り、メイン会場に近づくとトップゴールのアナウンスがちょうど聞こえてくる。

 

 

残り3kmちょい!

俺も頑張ルンバ!!

 

 

ただ気持ち的にはペースアップしようにも、実際には維持が精一杯。

 

 

そして、堤防の折り返しコースのところで後ろから颯爽と2人組が自分を抜いていく。

 

 

ん?

1人は女の人か?

 

 

たぶん、というかゼッケンNo.的にそうぽい。

 

 

女の人でしかも後半このペースはめちゃくちゃ速い。

自分も最後と思い、必死に食らいつくがついていけない。

 

それでも、徐々に差が広がっていっても、何とか気持ちでは食らいつく。

 

 

コレが

心のドラフティングや・・・

 

 

そのまま残り1kmを切り、海岸線に出るあたりでラストスパート。

 

2人組のうちの1人を抜き返し、150mの2回折り返しで先行する女の人の差を詰めようとする。

 

 

ダメだ。。。

 

 

届かない。。。

 

 

俺も本気だけど

 

 

当然向こうも本気。

 

 

 

差が詰まらない。

 

 

 

最後はなりふり構わず、フォームも崩しての全力疾走。

 

 

ゴールイン。

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一時離されていた前の女の人とは10秒以内くらいまではつめられたか。

 

 

 

ハアハア・・・

 

 

しんどいわ〜

 

コレは。

 

 

完全に独り言だがゴール後に意外としゃべれる自分に気づく。

 

 

 

ラストスパートが遅いんだよなぁ...

 

 

 

ゴール後すぐにアルコール消毒、配られたマスク着用ののち、フィニッシュメダルと完走Tシャツを受け取る。

 

 

手元のGarminウォッチに目をやると、

ランの記録は20kmを1時間21分ほど。

 

 

今回はコロナの影響で本来の21.1kmから短縮となった20kmの短縮コースとなったが、20kmでも自己ベスト更新は間違いないだろう。

 

 

 

よくやった...

 

 

 

 

 

 

...のか?

 

 

 

Ave.は4:05/kmほど。

もちろん途中ペースが落ちてコレ。

 

 

周りを見てもわかるように真の強者になるには、少なくともハーフくらいの距離なら4:00/kmで押せるくらいの力が必要だなとも感じる。

 

 

これはランは要練習やな。

 

 

 

バイクスキップの影響もあり、

3種目の合計タイムは結局うやむやに。

 

 

まあ、また後日運営側がうまく出してくれるだろうからそれを確認することにしよう。

 

 

 

それにしてもタフなレースだった。

レース終了後は身体への負荷も感じる。

 

 

 

ゲホゲホ...

 

 

また肋骨を...

 

 

何本かイッたな

 

 

こりゃ...

 

 

※折れてません

 

 

 

バイクスキップになってしまったことは残念だったけども、自分に足りないもの、手が届きそうなもの、収穫は大きかった。

 

またさすがアイアンマンと名がつくレースだけあって自分が今まで参加してきたどの大会よりもレベルが高く感じられ、強い人がたくさんいて、実際にすぐ近くで走りを感じられて凄い刺激をもらった。

 

今回の周回が多めなコース設定が残念という意見があるかもしれないが、すれ違いや追い抜きがあるので、一流アスリートの風を肌で感じられて俺は嬉しかった。

 

俺もそう遠くない未来、同じを巻き起こしてやりたいと思う。

 

 

あと、自分にとっての翼(=バイク)を封じられてもランを頑張れたのも良かった。

 

 

あー

俺これまだ伸び代全然あるわ。

 

 

 

レース後の余韻もほどほどに男は会場を立ち去る。

 

 

次なる強敵を求めて。

 

 

そして新たな自分を探して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐはっ・・・

 

 

消化器官系が完全にやられてるw

 

 

腹減ってるけど何も食えないwww

 

 

 

ミドルでこの反動...

 

もしロングなんかやっちまったらどうなるんだ...

 

 

 

大丈夫!

また楽しめるさ!

 

 

 

今回はコロナの影響で1ヶ月半しか練習期間を取れなかったが

次やるときは練習期間に制限は設けない。

 

 

♠︎本気で闘ろう♠︎

 

 

男の闘いは次なるステージへと続く!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ええ。

帰り道500kmの運転が1番しんどかったですよ。

どの種目よりもね。。。

 

 

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おつかれ!おれ!

2020申し訳程度企画「秋の富士ヒル1か月でシルバーリングタイムチャレンジ」

 

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...いや、

ホントは僕だってゴールドリングとか狙いたいよ?

 

 

でもコロナだからって練習サボっちゃったんだからしょうがないじゃん!!

これくらいしかないのよ!今年は!

 

 

てか

チャレンジとか書いたけどほぼ確実に獲れると思います、ハイ。

 

だって、これまでそれだけの練習はしてきたから///

 

 

【秋の富士ヒル

1か月の猛練習でシルバーリングは可能なのか

 

#1準備編

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#番外編 新潟ヒルクライム

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#2機材編

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#3練習編

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#4直前対策編

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#5本番編

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1/19(日)【2020フロストバイトロードレース】さよなら、ヴェイパーフライ。

 

We wish you a Merry Christmas〜🎶


We wish you a Merry Christmas〜🎶


We wish you a Merry Christmas〜🎶


And a Happy New Year〜🎶

 

 

 

はい、あけおめことよろ。

今回はハーフマラソンですね。

 

新年はじめのレースに選んだのはここ福生市にある横田米軍基地で行われるフロストバイトロードレース

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ん?

福生市

 

 

 

ふ、、

 

ふ、、、、、

 

ふくむし!!!

(なぜか変換されない)

 

 

さて入国検査ゲートをパスポートでクリアし、手荷物チェックを受けて、金髪幼女とブロンド美女から参加賞のダサカッコいいトレーナーを受け取ります。

 

なんかこのトレーナーが毎年参加賞でもらえて、意外と人気があるようです。

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↑なんか帰り際に見たら1着2000円で露店で売られてたんだがw

 

 

参加賞受け取った後、着替えて、長蛇の預け荷物列に並び、トイレいってスタートラインに向かったらもう2分前のカウントダウンしてました。

 

自分は1時間前くらいに着いたはずなんですが、意外と時間なかったですね。

 

 

ということでさっそくレースいくぜ!!

 

 

Five!!

 

 

Four!!

 

 

Three!!

 

 

Two!!

 

 

One!!

 

 

 

 

C’mon baby アメリカ!!!

 

 

 

どっちかの夜は昼間〜🎶

 

 

 

◼︎スタート

 

 

今回やりたかったこと。

 

それは4:00/kmペースでいけるところまで突っ込むということ。

 

 

いやね、僕ね、どうしても頭で考えてマラソンしちゃうんですよ。

(頭脳派といいたい)

 

ただ今シーズンは最終形態でフルマラソン2時間50分切りしたいな〜(願望)なんて思ってるので、突っ込むとどうなるかを検証(体感)しておく必要があったんですね〜

 

ちなみに2時間50分のマラソンペースが同じ約4:00/kmなんですよね。

 

 

また、1月は自分にとってシーズンの調子の波の”底”だと考えているので、前半突っ込んだとしても、この時期にこのコンディション(体重67kg笑)でハーフをサブ90(1時間半切り)できれば良しとも考えて走りました。

 

つーかハーフマラソン人生で2回目で去年は1時間42分とかでしたからね。90分切れれば大したモンですよ。

 

 

ただほとんど通勤ランだけで全然練習してないからな〜

 

全然練習してないからな〜

 

 

まあヴェイパーフライのチートブーストあればダイジョブっしょ〜笑

 

 

しかしスタートしてすぐさま、

 

 

「4:00/kmペース辛すぎ。てか無理」

 

 

「とりあえずハーフサブ90を固くとりにいく」

 

 

ということで、

開始300mくらいで目標を超下方修正。

 

 

スクールゾーンを出発し、滑走路に出ると、青空のもと果てしなく(果てしなくはないが)続く地平線。

 

米軍基地って広いんだなって思いました(小並感)

 

 

あとなんか奥にドン・キホーテが見えた気がします。

 

 

滑走路をメインに走るだけあってコースレイアウトはほぼ平坦。

 

エアーフォースを横目にテンション上げながら、はじめの5kmまでは4:05/km前後で突っ込みます。

 

 

並み居る人たちを風除けにしながら。

 

 

 

また、いつも自分はコースの最短距離を意識してライン取りするんですが、今回のレースは最短距離を行き過ぎて、境目の黄色いコーンを少しでもはみ出すと、狙撃されるんじゃないかと思って若干ビクビクしながら走ってました。

 

 

HEAD SHOTされたら嫌ですからね!!

 

 

はじめの5kmくらいまでは4:05/km前後のペースでも比較的余裕があり、時計を見ないで流していてもこれくらいのペースが保てていました。

 

しかし、8kmあたりになると、普段長距離(中距離?)の練習してないこともあり、バテてきました。(早すぎィ!!)

 

正確には、去年の11月以降トレイルランはしていたので足腰には余裕があるが、心肺が追いつかない感じですね。

 

ただ、これは夏に向けて自転車に乗り込んでいけば自然と耐えられるようになると思います。たぶん。

 

 

滑走路を一周し終えると、バイオハザードの夢オチに出てくるようなアメリカの郊外の街並みみたいな場所を折り返し、再び滑走路(2周目)へ。

 

 

しかし、ここで脇腹に違和感。

 

いや、脇腹めちゃくちゃ痛い。

 

 

 

なんかレース後に調べたら、走ってるときに脇腹が痛くなる理由って完全には解明されてないみたいですね。

 

自分は体幹の筋力不足だと思いますが。

 

 

とりあえずペースを少し落とし、腹筋を使って横隔膜を無理やり動かすイメージで、薄目にして内臓の動きに意識を全集中しました。

 

 

14km地点。。。

 

残り約3分の1。

 

 

脇腹痛はおさまってきたが、やはりキツい。

手元の時計を確認すると心拍が170を超え180近い。

 

 

少しづつ息が苦しくなってくる。

 

思いきりすいこんでるはずなのに・・・

 

 

 

いや、待てよ?

 

マキバオーの高地トレーニングの回でやってたけど、
息は吸うんじゃなくて、吐くんだっけ??

 

 


「苦しくなると大抵のやつは息を吸うことしか考えなくなる」

 

 


忘れていた。

割とマジで。

 

(だって練習でそんな追い込んでないから...)

 

 

息を吐くことで、肺の中を空っぽにして体の隅々まで新鮮な空気を取り込むことが大事なのか!!

 

 

もう一度手元の時計をみると、

14km地点で1時間ジャストくらい。

 

残り7kmを4:15/kmペースでサブ90...

 

瞬時に頭が回る。

(まだ余裕があるということね)

 

どんなに疲弊していようがここは譲れない。

 

 

残り5kmを切り、

後ろから加速してくる人の後ろにピタリと張り付き、同時に加速。

 

体感でわかる。

 

これは4:00/kmペース。

 

 

Garmin Watch「いや4:10/kmです」

 

 

まあペースアップしてることに変わりはない。

 

 

ここで、この前の人に着いていけないようじゃフルマラソン2時間50分なんて到底無理だ。

 

自らを奮い立たせ、意地でも着いていく!!!

 

 

 

 

 

3分後見送る俺

「いやさすがにあのペースは速すぎっしょ」

 

 

 

フフフ...

しかし気づいていたか?

 

俺はここまで地面を一度も蹴って走っていないのだよ。

 

ここからラスト3kmは走り方を大きく変える。

 

大きな腕振りモーションにより、その反動で胴と一体となった脚を振り子のようにして走る。

 

 

振り子打法

 

 

いや振り子走法。

 

 

 

ラソンというスポーツは緻密な計算や正確な身体の動かし方も重要だが、最後は気合だ。

 

 

うおおおおおお!!!!!

 

 

 

ジェニー「走って!フォレスト、走って!」

 

 

 

ヴェイパーフライに内蔵されたカーボンプレートが脚の動きに合わせて弾む。

 

 

これが、この反発力こそが

世界(陸連)が恐れた””‼︎

 

 

一応最後は4:00/kmを切りゴール。

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うん、ってことは途中だいぶ余裕あったよね、コレ。

 

記録は

NET TIME: 1 : 26 : 43 !!!

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えw

思ってたよりめっちゃはやいw

 

 

やったーwww

 

 

 

途中ダレたのにこの記録はかなり良いのでは!?

86分切れれば、フルマラソンサブスリーできるとかいわれてますからね(自分調べ)

 

 

記録証を渡してくれた色黒のグラサンした外人さんも

「Oh!!Good time!!」

 

とか言ってました。

 

いきなり英語で話しかけられたので若干キョドりましたが、涼し顔で「Thank you.」と応えときました。

 

 

あ、ちなみにThank youは

「サンキュー」じゃなくて、

どっちかというと「サッキョウ!」って言うとネイティブぽく言えます。

 

さあ口に出してみてください。

「サッキョウ!!」

 

 

ね?

ぽいでしょ?

 

 

 

そしてそんな好記録に浮かれた帰りの電車の中、SNSで他の人の情報を調べると、なんかおかしいことに気づく。

 

 

「あれれ〜みんな走行距離が20.7kmくらいだぞぉ〜???」

 

 

確かに。

 

自分の手元の計測でも20.7kmしかなかった

ゴールしたときは、若干おかしいと思いつつ(Garmin上でハーフマラソンの記録にならないし)も、まあ良いラインどりできたんだろうな、と思っていましたが、もしや...

 

 

去年とかまで調べると...

 

 

ガチで400mくらい短いらしいですw

 

 

ほげーwwwww

 

これいわゆるハッピータイムやん🎶

 

400mというと4:00/kmで1分半くらいだから自分の記録実質1時間28分やんw

 

順当過ぎる...

 

まあ90分切って自己ベスト更新したからいいか。

 

 

いや、なんだろう。

この煮えきれない感じは。

 

 

とりあえずまあ最低限の目標は達成したので、ここから夏のトライアスロン、秋のフルマラソンに繋がるような走りに仕上げていきたい。

 

 

うん、たぶんこれちゃんと練習すればサブスリーは余裕だな。

 

ちゃんと練習すれば...ね。

 

 

 

 

あ、ヴェイパーフライってアマチュアランナーは履き続けてもいいんだよね?

 

僕なんか最新の技術の恩恵を受けて、少しでも楽に走りたいですからね。

 

最近僕が思うにマラソンキツイのを我慢する競技ではなくて、いかにラクして走るかのゲームだかんね。

 

 

というかみんなアマチュアみんな履いてるから、市民大会とかでは禁止とかできないんじゃないかな。

今日とか小学生の子供も履いてる子いたしw

 

 

 

 

"カーボンプレート"


"高反発素材"


"超軽量ソール"

 


これらは止めることのできないものだ


人々が『レースの記録』を求める限り


それらは決して止(とど)まることはない!!

 

世はまさに”大ヴェイパー時代"!!!

 

 

 

 

ということで、

これからもよろしく頼むぜ

ヴェイパーフライ。

 

 

 

12/15(日)【長瀞アルプストレイルレース2019】走り納め

 

 

初トレイル…ども…

 

俺みたいな12月で山を駆け回るイカレ野郎、他に、いますかっていねーか、はは

 

今日の登山の会話


あの山ガール可愛いくない? とか 杖になるいい感じの木の棒ない? とか


ま、それが普通ですわな

 

かたや俺は冬のアルプスで死線をくぐり、呟くんすわ


it’a trail running.歩いてる?それ、パワーウォークね。

 

好きなシューズ Salomon
尊敬する山 赤城山(ポイ捨てはNO)

 

なんつってる間に筋肉痛っすよ(笑) あ~あ、トレランの辛いとこね、これ

 

 

 

 

えー・・・

 

さて!

 

 

『トレイルしようよ!』

 

 

参加してきました(2週間前)

初冬の長瀞を駆ける

長瀞アルプストレイルレース

 

 

完全にロード走るの飽きたんで山岳編はじめてみました!みたいな某自転車漫画の展開と意図せず同じ感じになってしまいましたが、

それだけではありません。

 

 

ラソンでここ(フル3時間6分)からさらに”上”に行くためには足腰の筋力アップが必須と少しだけ真面目に考えた結果でもあります。

 

つーか長距離を単調に走るの嫌いなんですよね。

嫌いな練習続けても楽しくないんで、好きな練習で効果的なものを探すスタイルですな。

 

 

あー

冬はやく終わんーねかなー

 

寒いの嫌いだわー

 

 

 

 

まあそんな感じでやる気なくスタートで(おい)

 

 

◼︎スタート

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コースは公式15km...ただ手元の測定で14kmないんで、これってもしかして斜度を考慮した沿面距離なのかな?

 

とりあえず目標設定について

 

昨年(2018年)優勝タイムは1時間7分らしいが、このタイムはたぶん野生のイノシシかなんかに間違えてGPSがついちゃったレベルのありえない速さなのでスルーするとして

 

(だって登り階段やくだりの崖さえある山の中を4:45/kmで走るんですよ??ヤバくないですか???)

 

リザルトの1ページ目に載りたいという理由で1時間30分を目標に。これがだいたい上位10%くらいで女子の優勝タイムもこれくらい。

 

 

スタートラインに並ぶと、先頭にはトレイルなのに寒空の下めちゃくちゃ軽装なグラサンかけたガチ勢グループを発見。

 

 

ほぅ...やるやんけ...

 

 

と勝手にライバル視していましたが、スタートの号砲が鳴った10秒後には置き去りにされました。

 

 

ジュニアの部の1位の子も箱根駅伝の選手みたいな格好してたんで、みんな格好から入る感じなのだろうか。

 

 

というかスタートシーンは写真撮影されており、来年のトップ画像?に反映されるため開幕ダッシュするアホがめちゃくちゃいるんで気をつけてください。

 

僕も写ろうと思ってましたが、普通に置いてかれて悔しかったです。怒

 

 

さあ、スタートするといきなりめちゃくちゃ急な下り坂。

体感的にはキロ3分出ます。

というかパンピーは脚が回らないと思います。

 

 

トレラン開始1ヶ月僕

「あー

素人はねー

くだりの激坂をブレーキかけながら走ってるんですがそれじゃダメなんですよねー」

 

 

恐怖を捨てろ  前を見ろ

 


進め  決して立ち止まるな

 


退けば老いるぞ――

 


臆せば死ぬぞ―――

 


叫べ!!

 


我が名は―――

 


『斬月ッ』――!!!!

 

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って、感じで僕は下りを走ってます。

 

 

 

・・・真似しない方がいいと思います(いろんな意味で

 

 

 

くだり終わってはじめの神社を横目に過ぎるとロードの登り区間(路面凸凹だけど)

 

 

自分の戦略的にはロードは全力で駆け上がります。

 

もうハアハアいってます。

 

 

う〜ん

運動をして息を切らせているときだけ生きてるって実感できますよねー(真波くんリスペクト

 

まあロードで息は切れるんですが、このコースは3kmくらいで本格的な山道に入るんですが、トレイル区間に入っちゃえば呼吸は自然と整うんですよね。

 

山道ってそんな飛ばせないし。

 

 

できればトレイル入るまでに心拍をちょうど使い切る感覚にしてます。

 

モンハンとかでも敵の出現場所までRボタン押したまま走って、敵来るまでその場待機してスタミナ回復待つじゃないですか。

そんな感じですね。(どんな感じ

 

 

そして3kmくらいの初めの給水所(本格トレイル区間スタート地点)までのタイムが19分くらいでしたかね。

19分間無酸素走です(嘘です

 

 

山道に入るとジョグに切り替え、ここで心拍を整える。森の中を進むんで、木々の光合成により気持ち酸素多めですぐ落ち着けると思います、ハイ。

 

そして平地及びちょい登りくらいまでは出来るだけ走る。

 

 

そしてこの山道こそトレイルランの醍醐味。

自然との一体感はもちろん、自分の持つあらゆる能力を駆使して進まなければならない。

 

走るコースは飛び石あり、木の根ありの不整地の極みなので、瞬間瞬間で次の一歩をどこに踏み出すかをコンマ数秒毎に判断していかなければならない。

 

 

自分は走ってると暑いので半袖にノー手袋という舐めた格好をしており、転べば一発死である。

いわば残機ゼロのマリオでタイムトライアルですね(白目

 

 

トレラン開始1ヶ月僕

「あらゆる角度からの地面の障害物にも最短で体勢を立て直し 次の一歩を踏み出さなければならない。


 着地箇所の選択を誤れば、次なる一歩を繰り出すまでの間もなく、転倒することになるだろう。


気を抜けば無事ゴールするその前に


転倒し、四肢もがれ勝負が決するという事・・・!!


正確無比に
最善手を打ち続けるしかない根気の勝負・・・!!」

 

 

とかカッコよく書きましたが、そこそこのスピードで走ってると普通に転びそうになります。

 

ちなみに練習のときに一度転び、木の枝が手に突き刺ささりそうになったので、

 

 

 

トレランって危ないよね(真顔)

 

 

 

レースに戻り、方向感覚など全くわからず、ただ矢印看板に従い進んでいくと、下り崖ゾーンに。

 

たぶん斜度60%くらいあるんやなかろうか。

 

 

ここの進み方だけはマジでよくわからん。

 

 

足の接地時間を短く、小刻みに、両の手でバランスをとり、ジェットコースターのように駆け下りるっていうのは頭ではわかるんですよ。

 

 

ただね、そんなのムリくない?

 

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あの馬で崖を駆け下りる話で有名な一ノ谷の戦いってあるじゃないですか。

 

源義経ってとんだキチガイ野郎だと思いますわ。

 

 

 

なんか速そうな人にもアドバイス聞いてみたんですが

 

 

ぴょんぴょーんって飛び跳ねればいいんだよ〜^q^マジキチスマイル

 

 

って言ってました。

 

 

この人たちは恐怖を母体に置いてきちゃったのかな?

 

 

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まあ下り崖は作戦名『いのちをだいじに』でなんとかクリアし、周回の証である輪ゴムを手渡される中間ポイントにたどり着く。

だいたいここまで35分くらいか。

 

少し進んで6.5kmくらいのところで『ちょうど距離半分くらいで目標タイム折り返しの42分半かー』となった覚えがあるのでたぶんそれくらい。

 

そして輪ゴムポイントを過ぎると、地獄の階段ゾーン。

 

自分は脚になるべく負担がかからないよう富士登山競走の教訓を生かして、手を膝に置きパワーウォークを使って進んだんだが、たぶんこの15kmくらいのレースなら脚をいわす前に走り切れたと思うので、足腰に自信がある人は階段は駆け上がった方がいいんではなかろうか。

 

 

なんか弱ペダの手嶋先輩が、

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なあ杉本

階段は一歩一歩登った方が結果的に早く着くんだぞ

 

的なこと言ってたんですが、

アレですね。

 

 

普通に抜かされまくりました。

走った方がそりゃ速いですわ。

 

 

 

その後、山を周回し、はじめの給水所まで戻り、再びロード区間を経て、地獄の200階段ゾーンへ。

 

タイムはロードから再度トレイル入るところで1時間ジャストくらいでした。

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↑ここね。

 

 

手嶋先輩の亡霊を振り切り、階段をパワーウォークならぬパワークライムでゴリ押しして進み、無事山頂へ。

 

 

それから、やけに長い砂利道の下り坂をノンストップでスタート地点の駐車場まで駆け下りる。

 

 

駐車場の折り返し地点につくと、ガキんちょ達が

 

『がんばえ〜^q^』

 

とか応援してくれるのでここは最大限苦しいが痩せ我慢スマイルで爽やかに対応。

 

ここで手元の時計をチラ見すると1時間20分。

 

 

あと10分で周回してこれるかな?

 

 

などと思いつつ、前の人に着いていく。

 

 

 

あ、そう。

トレイルランって基本的に道が狭いんで、前の人はだいたい固定なんですよね。

 

で、くだりで離されたり、登りで追いついたりすると、自分が登りくだりのどっちが得意かがなんとなくわかってきます。

 

ちなみに僕はどっちも苦手みたいです。

 

自分は、前の人が歩いているところで走って距離をつめるというスポ根スタイルですね。

 

 

野球場を過ぎ、勝負はいよいよラスト心臓破りの激坂ロード区間

 

 

前にいる人を抜こうとゼェハァ言いながら駆け上がるも、届かずそのままゴール。

 

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なんかゴールした後に前の人に握手求められたんだが、こっちはね、負けてるんでね。

 

あー気持よかったーとか言ってたけど

 

僕は気持ちよくはないよね。(正直者スタイル

 

 

最後踏ん張れんかったかー

 

 

ゴールして20秒後くらいには完走証受け取れるんで、記録を確認してみると

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1時間30分59秒。

 

あー1時間半切れんかったー

 

階段で歩いたところ走ってれば1分くらい縮められたか?

 

 

うわー

手嶋先輩のせいだわー(責任転嫁

 

 

つーか406人中このタイムで42位かー

 

途中歩いたりしててもこの順位ってことはガチれば結構いけるか?

 

と思ったのも束の間、1位のタイムが1時間5分と聞き、そそくさと立ち去ることに。

 

 

 

結果は振るわなかったが

つーかトレイル練習したの3,4回だけだし(震え)

なんとなくトレイルランってのがわかってきて、たぶんこれやってればサブスリーに必要な足腰は手に入ると思う。たぶん。

 

 

来年またガチでフルマラソン挑戦する前に練習の一環としてやってみようと思う。

 

 

★使用機材

Salomon SENSE ESCAPE 2

8000円くらい?のトレランシューズ

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サロモン?のシューズの靴ひも部分はクイックリリースという独自の仕様になっており、締めたり緩めたりが簡易にできる...らしい。

自分は靴ひもをうまく蝶々結びができないドジっ子なので結構ありがたかったりする。

 

 

 

あー

なんか書きかけっぽくなってるけどこれで終わりで。

 

なんとか年内に書けてよかった。

 

寒いと全てのやる気が奪われますよね。

 

春まで冬眠しますので起こさないでくださいzzz

 

 

 

おわり。

 

11/3(日)【2019ぐんまマラソン本番編】サブ円周率

 

ぐんマラ本番編です。

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事前の調整内容の理想と現実を簡潔に。

 

 

◇理想:前日の夕ご飯は炭水化物を中心に摂取

◆現実:ガーリックシュリンプwwwテラ油モノwwwww

 

◇理想:3時間前までに朝食を済ませる

◆現実:寝坊してもうた。2時間前だけどよく噛めばセーフ

 

◇理想:体重は絞る(1kgでフルマラソン3分短縮?)

◆現実:この1ヶ月で8kg増量です☆ミ

 

◇理想:事前に筋肉を柔らかく(自分はプール行ってる)

◆現実:プールめんどいんでお風呂でシンクロ🏊‍♂️

 

◇理想:スタミナ切れに備えてジェル等を準備

◆現実:やべ、家に忘れた。ま、いっか。

 

◇理想:足攣り防止にツーラン飲む

◆現実:買い忘れた。塩でも舐めるかペッペッ‼︎

 

◇理想:遅くとも30分前には会場入り

◆現実:遅刻すりゅぅうううう(自転車マジ漕ぎ)

 

◇理想:アップで一度心拍を上げておく

◆現実:遅刻すりゅううううう(図らずも達成)

 

 

一番ヤバいのはアップをしなかったことか。

いきなり走るハメになってしまいました。

どんまいオレ!!

 

 

スタートの号砲を荷物預け会場で聞き、僕のぐんまマラソンがスタートした。

 

 

 

スタート〜5km地点

ラップ【4:44-4:24-4:25-4:29-4:22】

※目標ペース4:25/km

 

 

「すいません、迷っちゃって遅刻しました」

 

「お前、前橋トライアスロンも同じ会場だったろうが!」

 

「いや行くかどうかで迷っちゃって」

 

「そこ迷うなよ」

 

 

ハイ、サンドイッチマンですね。

 

 

 

遅刻したこともあり、本来スタートするはずだったAグループから取り残され、Dグループあたりからスタート。

グロスでおよそ4分のロスw

まあ、今回はグロス無視でネット重視だから。

 

ちなみに申込タイムは3時間29分59秒にした気がするけどこれでAグループなんね。

 

そしてぐんまマラソンはスタートが道いっぱいに人が溢れかえり、凄い混み合うんで、はじめの1kmはやはり思い通りには走ることできず。

 

 

ちなみに今回のサブ円周率(3時間8分29秒切り)に向けての想定ラップは下表のとおり。

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上が15kmまで4:25/kmペースで、その後15〜30kmまで4:15/kmにペースアップし、30km以降ラスト12kmを4:05/kmで走り抜けるという結構無茶なやつ。いわゆるサブスリーをネガティブスプリットでギリギリ秒差で刺しこむ職人プラン。

 

下が、現実には同じく15kmまで4:25/kmペースで、普通そのままイーブンペースでこらえるのがやっとだよね、むしろラストは失速するよねという現実的プラン。

 

 

実戦経験がほとんどない(フル2回目)なので、実際に走ってみて15km地点のフィーリングで判断しようとかそういう感じ。

 

サブ円周率を堅実に狙いつつ、ちゃっかりサブスリーも目指すという狡猾さが滲み出てますね。

 

 

5kmまでは人の隙間を縫って進むような感じになり、追い越しにも限界があるので思ったように進めず。←遅刻した自分が悪い。

 

ただおそらく1000人くらい抜いたと思います。

 

 

5km〜10km地点

ラップ【4:19-4:26-4:14-4:20-4:28

※目標ペース4:25/km

 

 

スタートからはじめの1kmのラップが4:44と大幅に遅れたことに若干焦り気味で、5km地点からやや飛ばし始めてしまう。てへ。

 

ラップ表ははじめの渋滞も考慮して作るべきだね、こりゃ。

 

ただ想定の4:25/kmペースはかなりラクに巡行できている。

 

NIKEのヴェイパーフライネクストの機材ブーストのおかげもあるし、普段の練習は通勤の行き帰りなどを利用し、着替えなどが入った大きめのリュックを背負いながらペーランとかも走っているので、手ぶらで走ることがこんなに快適だとは。

 

あと今更だけど

ぐんまマラソンの高低図をみると、15km過ぎ?くらいまでは限りなく平坦に近い下り基調(しかも北からの風だと追い風)なので、ここでのラップはもう少し早めでも良かったかもしれない。

 

 

7〜8km地点で3時間30分のペースランナーを抜き去る。

結構ペースランナーに張り付いている人多かった。自分も来年は序盤ペーサーに着いてみようかな。

 

 

10km〜15km地点

ラップ【4:20-4:32-4:25-4:16-4:12】

※目標ペース4:25/km

 

 

本来15km過ぎてから4:15/kmペースに加速しようと思っていたが、前述のとおりスタートの遅れを気にする余り、13kmの高崎イオン過ぎたあたりからペースアップ。

 

事前の計画ではこの辺(10km過ぎ)でマルトデキストリンの粉飴ジェルを摂ろうと思っていたが、忘れたことに気づく。

ただジェルとると多少なり呼吸が乱れたりするのでこれはこれで良かったと思ってみたり。

 

朝メシはガチランナー勝負飯『豚丼』をはじめ、カステラ、パン4つと充分すぎるほど食したのでまあ大丈夫だろう。

 

後発スタートのため相変わらず人を抜きまくるスタイルでラインどりもクソもない。

無駄に体力を消費してる気がするので、来年は先頭に並ぶ勢いで準備しようと思う。←反省

 

 

15km〜20km地点

ラップ【4:13-4:13-4:12-4:12-4:09】

※目標ペース4:15/km

 

 

無事加速。

ただひたすら追い抜くのみ。

たぶんここまで2000人は抜いたと思う。

いやマジで。

 

 

人を抜きながらこのペースを維持するのは流石にきついかな?と思い始めた矢先、20秒ほど前に良いペースで走る白シャツのお兄さん発見。

 

4:15/kmペースで走っても追いつかないし、かといって離れない。

 

おそらく志同じく4:15/kmペースを維持していると思われる。

 

 

正直思った。

 

 

早く追いついてめっちゃ風除けにしたい、と。

 

 

 

途中給水をいくつか飛ばすも絶妙に追いつかない。

2人で等間隔をキープし、周りの人を抜きまくる。

 

まあこれはこれで良いペースメーカーだからいっか。

ここで飛ばしすぎると後半響く。

この心地良いペースをキープすることに。

 

 

20km〜25km地点

ラップ【4:13-4:09-4:20-4:13-4:13】

※目標ペース4:15/km

 

 

ハーフ(中間点)通過。

タイムおそらく1時間31分30秒ほど。

サブスリーには1分半のビバインド。

 

24km地点前くらいで、ゼッケンに直接貼っていたおかげで唯一忘れ物になるのを免れたメイタン200を注入。

 

手をベトベトにしながら補給完了。←補給ヘタクソ

自分の補給はこれが最初で最期。

あとは気合い()。

 

前を行く白シャツのお兄さんがグングン人を抜いていくので、小さな集団に追いついたときなど脚がゆるみがちなところもしっかり加速して人を追い抜いていくことができた。

 

ただ前には追いつけない。

 

ここからコースはほ〜んの僅かだが登り基調。

 

楽な南下区間及び下り基調区間に追いついておきたかったが。。。

 

ここら辺からガチランナーが増えてきたのか周りのヴェイパーフライ率が上がってくる。

 

 

25km〜30km地点

ラップ【4:12-4:16-4:12-4:14-4:20】

※目標ペース4:15/km

 

 

27km過ぎ、立橋交差の登り下りを利用し、ついに白シャツ兄さんを捉える。

 

登り下りは赤城の峠走で鍛えたので周りの人より一段上のスピードでこなすことが出来ているご様子。

 

登りは骨盤を地面に平行に、腕を後ろに引くことを意識し、前傾になりすぎない。

 

下りはピッチをあげ、同じく骨盤を地面に平行に、腸腰筋を使いながら細かくステップを刻むように重量に逆らわずストップをかけないように。

 

といった感じか。

 

 

そして、

前に追いついたらこっちのもの。

 

 

うむ。

やはり人の後ろというのは楽だ。

 

 

つーか、

よくもここまで俺様を苦しめてくれたな!!

散々使い果たした挙句、ボロ雑巾のように使い捨ててくれるわ!!!

 

 

などとは言わず、ただただ感謝の気持ちを込めてピタリ走。

 

ワンチャンゴールまで行けるか?とも思えるほどに余裕はできてきていた。

 

 

30km〜35km地点

ラップ【4:17-4:25-4:31-4:30-4:37】

サブスリー目標ペース4:05/km

 

 

本来サブスリーを目指すのであれば、ここから4:05/kmペースに加速しなければならない。

 

 

ただね。

 

 

これね。

 

 

ネガティブ・スプリットでマラソンの最後12kmを4:05/kmペースってね。

 

 

ラソン舐めてますわ。

 

 

いや、無理ですわ、コレ。

 

目の前の白シャツ兄さんも30km過ぎの北上コースに入り、無事失速。自分もつられて失速。

 

 

こんな北風モロに受ける区間でスピードアップなんてとんでもない!!

 

 

みんな失速した...

 

 

かと思いきや後ろから1人ランナーが。

 

 

ぐんまマラソンここまでではじめて人に抜かれた。。。

 

 

ほぅ...やるやん?

 

 

ただ僕のそのスピード無理ですわ〜

 

というかペースアップどころか4:15/kmペース維持も難しいそうやん。

手元のGarminのスマートウォッチはペースが4:30/km以下に落ちたらアラーム鳴る設定にしておいたんだが、めっちゃ鳴りまくるやん。

 

頭はやや酸欠状態だったが、残り5:00/kmくらいで走ってもとりあえず目標の3時間8分は切れるだろうな〜と頭の中で勝手に思っていたので、白シャツの後ろ定位置をキープ。

 

スマートウォッチのアラーム設定に尻を叩かれながら4:30/kmを下限として、何とか食らいつく。

 

しかし白シャツ兄さんは途中さらに大失速した模様なので置いていくスタイル。

 

 

35km〜40km地点

ラップ【4:33-4:38-5:01-4:49-4:44】

※目標ペース4:05/km

 

 

最後は目標ペースもクソもない。

ここまでくると目標はもはや完走である。

 

35kmを過ぎると公道を走るコースからサイクリングロードへと入る。

 

普段の通勤ランのコースなんだが、ここまで苦しく感じるとは。

 

やはりこの30km以降が『マラソン感』めっちゃあるよね。

 

そして段々ペースが落ちてきて、38kmくらいのすき家の交差点(中央大橋?)に上がる急な登り坂で無事死亡。

ここで唯一のペース5:00/km台を記録。

 

ただ、ここで女子のトップ勢っぽい人を発見(総合ヒトケタ、年代別はおそらくトップだろう)

 

ここまで自分がほぼサブスリーペースなのだからおそらく3時間1桁分台のゴールペースで間違いない。

 

女子の3時間15分切りは男子の2時間50分切りの難易度に等しいという何かでみた情報を思い出し、凄いな〜なんて思いながら、風除けにして走っていた。

 

はい、僕プライドとか特にないです。

 

ただ1kmもしないうちにその方ラストスパートで自分置いてけぼり。

 

今思い出してもなんか情けないですわ。

 

 

個人的にマラソンは頭脳のスポーツだと思っている。

体(筋肉)をどう動かすか、どこで補給をとり、どれくらいが自分が最大限刻めるペースなのかを見極め、必要な練習を積む。

 

しかし、ことマラソンのラスト5kmに関してはメンタルがかなり重要であるとも思う。

 

最後は、気持ち

 

今回自分の弱さが出たところだと思う。

 

 

40km〜ゴール地点

ラップ【4:50-4:52-***】

※目標ペース4:05/km

 

 

結局最後もペース上げられず。

 

呼吸もまあまあ辛いが、一番は脚のダメージ。

NIKEの厚底シューズを履いても尚、自分には42kmを走る地脚が出来ていない。

 

おそらくピッチは維持できているか、むしろ上がっている。ただ脚の外側?が痛み、ストライドが狭くなってくる。そのため失速していると思われ。

 

一番つらいときにいかにフォームが崩れずに走れるかが大切なんだな。

 

最後ゴールの敷島の競技場が見えてきたあたりから飛ばしてみるもののそれでも4:20/kmペースほどまでしかあがらず。

 

うーん、弱い。

 

去年みたく、リバーサイドの部の小学生と最後全力疾走勝負しようかなと思っていたが、3時間くらいでゴールするとリバーサイドの部はまだ始まっていないらしく、そのまま適当にゴール。残念。

 

ゴール後はこの大会のために尽力してくれた全ての人に感謝を示す意味で、一礼。

 

ぐんマラはすぐに完走賞を発行してくれるので、そのままタイム確認。

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(↑後で撮り直したやつだけど...)

 

 

記録は

 

3時間  6分  31秒  ‼︎‼︎

ネットタイム

 

うーん・・・

去年の3時間57分からしたらめちゃくちゃ速くなってるし、フル2回目にしたらいい方なんだろうけど最後失速したからな〜

 

 

なんか素直に喜べん。

 

 

自分の中では

最強のトライアスリートたるもの、ランはフルマラソンを3時間切りくらい余裕でしていないとトライアスロンでは勝負にならないと思っているので、ランはこれ来年の課題ですな。

 

 

足腰を鍛える。

 

地味だがやるしかないかー。

 

 

ただフルマラソンって体重1kg減るとタイムが3分縮まる理論があるらしいんですよ。

赤城山ヒルクライムからの暴飲暴食で+8kgくらい体重増えてるんで、ベスト体重もっていければ、3×8=24分は縮まる計算なんで、今回は実質2時間42分ということで!

 

あと今年はバイク:ランの比率が9:1くらいだったけど、来年は3:7くらいまであげて、ランでも一山当てたいと思います。まる。

 

 

やっぱりマラソン出るからには『レース』やってみたいよね。

 

 

あと遅刻せず先頭並びたいと思います。笑

 

リザルト一覧を眺めてみたとき、他の人が多くても1分くらいのロスなのに自分だけグロスタイムネットタイムの差が4分以上あり、なんか不自然感バリバリだったんで。

 

目標はでっかく、サブスリー通り越して最低でも2時間55分。

 

遊びは今年まで。

来年はちゃんとやりたいと思います。

 

 

震えて待て。

群馬のランナーどもよ。

 

 

 

 

 

ちなみに今回フル走った後でもほとんど膝痛くならなくて、やったーとか思ってたら翌日全身筋肉痛でまともに動けませんでした。

そしてここ数日体調がよろしくなく、1週間くらいしてようやくジョグが出来るようになりました。

 

 

あーやっぱマラソンって体に悪いわー

 

 

 

 

これにて2019年シーズン終わり。

チャンチャン🎶