最強ヒルクライマーの最強ヒルクライム日記

赤城ヒルクライムを舞台に行われる最強のブログです

2023.6.18五島長崎国際トライアスロン【バラモンって結局何だろう】

 

Mt.富士ヒルクライム

 

歓喜の...そして待望のゴールドリング獲得から2週間...

 

 

富士山から西におよそ1200km

 

この最強の男が長崎は五島列島、最大の島"福江島"に到着。

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旅の所要時間はというと、自宅からは電車で羽田空港まで2時間かかり、さらに羽田から長崎空港まで2時間のフライトの後、長崎空港からバスで長崎港まで約1時間、さらにジェットフォイルへと乗り換え1時間半かけて、海を渡ると到着するので乗り物乗ってる時間だけで単純計算で合計6時間半...

 

 

いや遠いて。

 

 

そして今回参加するは、そんなここ福江島が決戦の地となる日本国内に4つしかないトライアスロンロングディスタンス大会のうちの一角、

五島長崎国際トライアスロン、通称"バラモンキング"である。

(「アイアンマン」的なあれだな!!

 

これを完走できれば

佐渡に続き、4大会中2大会ということで4皇を半分制することになり、ロングトライアスリートとしてはもう中堅どころではないだろうか(ロング自体は2回目だけど

 

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俺も随分高みへときたものだ...

 

 

2023年4年ぶりの開催となる本大会はコースが一部短縮されスイム3km、バイク154.8km、ラン42.2kmの総距離200.0kmで行われる。

(これまではスイム3.8km、バイク180km、ラン42.2km)

 

 

最強ボク:

ハァ〜

(得意の)バイクの距離が減るのかぁ〜

萎えぽよ〜

 

 

 

 

そして本大会、ウルトラロングディスタンス・ナショナルチャンピオンシップ(長い)というものも兼ねているらしく、成績上位者は海外のトライアスロン世界選手権への参加権がもらえる"ご褒美"つきの大会でもある(らしい。

 

富士ヒルまではバイクに全振りした。

その後、2週間でスイムとランを最低限のレベルまで引き上げる。

なーに。トライアスロンは不得意種目がなくて、得意種目が一つあれば年代別の表彰台はワケなく狙える。

 

俺が属してるM30-34歳のカテゴリ出走者10人くらいだったし!←えw

10人中3位まで世界選手権いけるんかな?w

 

そんな感じでスイムとランの練習不足に臆することなく、むしろ1年ぶりのロングトライアスロンに純粋に心ウキウキさせながら当日の朝へ。

 

トライアスロンのロングっていくつになっても好きなことやってる大きい子どもの修学旅行感あるよね!

 

レース当日は、前日の晴天から打って変わって小雨模様。

 

『天気はあいにくの雨で冷んやりしてますけど、トライアスリートの熱い想いは伝わってきます!』

というお決まりのアナウンスが流れ、気温24度、水温24度という暑過ぎず寒過ぎず絶好の条件のなか、フローティングスタートとなる海の中へ。

 

世界への切符をかけた長い1日が始まる...

 

 

★スイム★(3.0km)

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いつものトライアスロン特有のぷわ〜んという気のないホーンでレーススタート。

 

Aタイプ(200kmの部)に参加してる約550人(公式リザルトより)が公園の餌に集まる鯉のごとく、バチャバチャと泳ぎ出す。

 

私はというと、速くもないのに姑息にも先頭付近からスタート。

すぐ前にいた若い兄ちゃんたちのスイム40分くらいかな発言を聞き、少しチビる。

 

 

というか、トライアスロンってウエットスーツ着たらトイレいけない(いきにくい)からスタート前絶対海の中で...うわ、何をするやめ(ry

 

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コースはというと、富江港という波の起こりにくい内海を1500mを2周回。一度折り返しで上がる必要がある。

 

ブイは全部で5つあり、1つ目のブイに行く途中ボク

 

 

うはw

海泳ぐの楽しいw

 

 

群馬という内陸県在住の地の利を活かし、有視界1mほどの少し濁った海の中を他の人を頼りに(オイ)海中ドラフティング

 

ブイ周りは最短を攻め、"この世から争いがなくなることなんてありえない"というやや達観したスタイルでポジション取りのバトル覚悟で激戦区のコーナーイン側に突っ込む。

 

 

ほら、ぼく元々水球部やし...

水中において素人に当たり負けはしないかなぁって...

 

 

2番目のブイを回ると、方向が変わり、外洋へ向けて進む。

 

真正面からうねりが来たような気もするが、所詮はおおなみ、こなみ、にゃんこの目。

この日スイム会場は風速も0mだったようで、割と快適な船旅でした。

 

そして3番、4番ブイを周り、最終の5番ブイへ。

 

4番から5番へ行く際、なぜか皆大外から回り込む(下図の緑矢印)人が多かったが、過去大会参加者様から頂いた有難いアドバイスにより最短経路(下図の青矢印)を単独で進む。

 

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ありがとう社長。。。

 

 

ただ単独で泳ぐとたまにヘッドアップしなきゃならなくて疲れるので別にどっちでもいいと思います、ハイ。

 

そして最後の5番ブイを回り、後は陸地に上がって折り返すだけという完全に油断していたところで、前の人のキックが顔面を直撃。

 

 

ぐはっw

 

 

一瞬思考が停止。

 

 

レフェリーがカウントを始める。

 

 

5!

 

 

4!

 

 

3!

 

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僕(幸いにもゴーグルはズレていない...

最小限のダメージだ)

 

 

僕、起き上がる。

 

 

審判『まだやれる!?』

 

 

僕『...イケまぁす!!!』

 

 

 

そんな感じ(どんな感じw)で1周目を終え、水で口をゆすぎながら折り返しコーンを回りつつ、会場のお姉さんのアナウンスで自分が50〜60番目くらいにいることを知る。

 

確か手元の時計で1周目27分だったかな?

 

2周目に突入し、スイムにそこまで思い入れのない私(どうした水球部)は、早く終わんないかな〜と完全に流し状態。

 

そうです。僕にとってトライアスロンのスイムはウォーミングアップなんですわぁ。

 

しかし、折り返しで少し周りと間隔が詰まったのか、私の呼吸のタイミングに、隣の人のバタ足の水しぶきがちょうど重なり、意図せず海のミネラルをガン補給。

 

しかもベストタイミングだったらしく、喉をスルーして直接胃袋に入った感じがして逆に咳き込まずに済んだ模様。

 

これ以上のトラブルは御免だと思ったのか、1周目の戦闘体制から一変、周りと距離をとり、周回ペースを落として無事に泳ぎ切る"いのちをだいじに"に作戦を変更。

 

それまで500mおきに手元のGarminWatchが10分を切るラップを途中知らせてくれていたが、終盤は10分超のラップがしばしば。

 

以降は何事もなく、スイムを終えたもののスイムアップは手元の時計で57分(リザルトで57分4秒)。

種目順位は68位だったらしい。

 

 

帽子・ゴーグル・ウエットスーツを脱ぎながらゲートを越え、シャワーゾーンを抜けて、バイクバッグをピックアップして、男子更衣室テント内へ。

 

 

というか、1つ言わせてほしいんだが、

この五島トライアスロンスイム→バイクとバイク→ランのトランジション場所が異なり(15kmほど離れてる)、バイク預け含め、事前の用品の預けが初参加者には分かりにくいと思った(まあこれはしょうがないんだけども。

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↑ギア等の預けの仕方

これで完璧にわかるやつおる!?

(僕はわかったけどね!)

 

 

リハやってくれ、リハ。

 

 

いや準備も含めてトライアスロン

闘いはレース前より始まっているのだ。。。

 

 

話はレースに戻り、第一トランジット男子更衣室内。

 

締め切ったテントからはオッさん(いやお前もな?)特有のムワッとした臭いがして、ややテンションが下がったが、ヘルメットをかぶった後、雨予報ということもあったので靴擦れ防止に足という足にワセリンを塗りたくり、ついでにトイレに寄り、自分のバイクラックへダッシュ

 

小雨が降っており、路面は完全にウエットのなか、練習してないバイク飛び乗りに失敗しつつ(いつものやつ)、バイクスタートゲートをくぐり、得意のバイクへ。

 

トランジットはたぶん5分くらい。

 

ワセリンで手がベトベトでハンドルが持ちにくかったのが少し気になった。

 

★バイク★(154.2km)

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※写真は前日の試走時(本番は雨のち曇り

 

総距離を200kmにしたかったのか、完全に端数の煽りを受けていると思われるバイク154.8km。

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コースとすると、富江エリアをスタートし、海岸線を少し走った後、山間の内陸部へ進み、アップダウンの続く山岳地帯を2周回し、また海沿いに出て福江エリアに進むという獲得標高1800mの国内4大ロングの中では、屈指の難コース(らしい!!

 

はじめのトンネルに続く坂までにシューズを履き終え、呼吸を整え、塩分タブレットを適当に溶かしまくったポカリをグビリ。

 

背面ポッケにはエネ餅3つアミノバイタル3つ。

 

エネ餅が1個150kcal、アミノバイタルが1袋100kcalとすると合計750kcalってとこか。

 

これ以上はおそらく必要ない。

 

え?

 

200kmのトライアスロン、10時間近くかかる持久系スポーツにしてはカロリーが足りないんじゃあないかだって?

 

残念だったな鷲巣...

 

俺は事前に朝メシで大量に胃袋に詰めてきたのさ...!!

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(いや、競技中に内臓の消化にも力使うのってなんか体に優しくなさそうやん?)

 

 

コースははじめ、離島らしい海を横目に海岸線を駆け抜ける島の外周道路を走る。

 

つまりは、ど平坦道!!

 

 

ゴォオオオオオ!!!!!

 

 

やはり、くるか。。。

 

 

 

トライアスロンバイク。

 

 

空力に特化したエアロフォルムの車体に、空気抵抗を極限まで減らす姿勢が可能なダウンヒルバー、極めつけは空気を切り裂き轟音響くディスクホイール。

 

己の力のみで長時間走り続ける必要のあるトライアスロンという競技においてこれほど最適化された機材はないだろう。

 

 

対して、ワイは...

 

 

今回はエアロロードバイクを用意した。

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(というかこれしか持ってないし!!)

 

富士の山で最強のヒルクライマーの証を共に勝ち取った戦友でもある。

 

 

さあ、やろうか。

 

見せてやるよ。。

 

 

結局は己の脚力(エンジン)だってことをよ!!

 

 

 

 

ぬりゃぁあああああああ

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

いや、

あれやっぱズルだわ。

 

 

下ハンドル握って、鍛えた体幹でエアロフォーム取りつつ、目いっぱい回しても、、、少しずつではあるが差が開いていく、、、

 

 

うるさい!

 

ワイはアレについていくんや!!

 

 

もっと低く、もっと細く...

こっちも極限までエアロ特化や!!

 

 

でも追いつかん!

 

新幹線かワレェ!!!

 

 

って、ワイが何の作戦もなく、エアロロード持ってくるわけないやろ。

 

 

次のくだりのぼり...通称"ジェットコースター坂"で見せたるわぁ!!

 

 

直前の下り坂にフルスピードで突っ込んでからの、急勾配の登り返し!

 

これを"3連続"や!!

 

 

こちとら"軽量"エアロロードバイク

 

 

重力に堕ちろ!

 

 

重力に沈め!!

 

 

 

・・・!!!

 

 

ついてきよる。

あの重たいバイクで。

 

 

さすがはトライアスリート、ヒョロガリのクライマー共とはそもそも発揮できる最大パワーが違うっちゅーことかいな。

 

 

 

ただ、残念やったな。

 

 

次の山間のトンネルを抜ければ、そこからは本格的な山の登り。。。

歌って登れるオールラウンダーとは俺のこと。

君らとは"サヨナラ"や。

 

 

後続のトライアスロンバイク集団を完全に引き離す...!!

 

 

 

たださっき登りの途中で抜いたトライアスロンバイクの人...

 

抜いたときに俺の名前を"本名"で呼んだような...

 

珍しいな...

 

誰だろう...

 

 

まあ、いいか。

 

 

さて、そんな感じで実際引き離したかどうかは分からないが、周回コースに入り、少し走った先の対面となる(たぶん)1kmちょっとの直線道路へ。

 

すれ違うことで、前との距離、後ろとの差、自分の大まかな位置を把握する。

 

やはり前を走るのはTTバイクにエアロヘルメットを被った宇宙人スタイルの猛者ばかり。

 

対面コースが始まる分岐ポイントですれ違った目立つ緑ジャージの外国人ぽい人を参考に、タイムを計測。

 

 

7分差か。

 

まずは第一目標だな。

 

 

 

ここからは荒川温泉へと向かう8〜9%の急勾配も現れる入り組んだ湾に沿ったテクニカルなアップダウンコース。

 

小雨が降った後のウェッティな路面なのがやや気にはなるが、こちらはディスクブレーキ仕様。

 

 

悪いな、俺は荒れてるコンディションの方がテンション上がるタイプだ

 

 

腕ぐるぐる、指パキパキ、首ボキボキッ!!

 

 

 

まあ、やってやりますか(笑)

 

 

 

 

そぉーれ!!

 

 

 

ひとこぎで前のバイクをとらえる

(ひとこぎではない

 

 

 

ハハ...!!

 

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俺だけ羽が生えてるみたいだ!!!

 

 

軽い!

 

きっと今なら空まで飛べる!

 

 

今回は"ケイリョウカ"ってやつのためにDHバーですら置いてきた!

 

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(いや、サドルはついてるよ?さすがに)

 

 

だって重りって思っちゃったから!!

 

 

これが俺の魂の解放だ!!!

 

 

(不慣れなDHバーに2週間で慣れるより、そもそもTTポジションスタイルを練習しなければいいってのが逆転の発想だよね!←おい)

 

 

 

そして、すぐにダウンヒル

 

 

こっちもトライアスロンバイクのブルホーンハンドルより断然エアロロードの方がコーナーの小回りがきく!!

 

 

楽しい!!

 

楽しいよ!

トライアスロン!!

 

 

 

エイド補給も要らない。

 

雨降る曇り空ならボトルも一本で充分。

 

もう誰も俺を止められない!

 

 

山の登りとコーナリングでかなり後ろとの差をたいぶ広げた(気がする

 

この直線基調の平坦道路を過ぎれば、もう2周回目だ

 

 

ん?

 

 

直線?

 

 

平坦?

 

 

 

やあ(とは言われていない)

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ああ゛!?

 

 

お前は20kmは手前の山で置き去りにしてきたやろ!!?

 

 

いや

 

つーか

 

速..

 

こ、これは...

 

 

向かい風!!!

 

 

トライアスロンバイクって乗り物は向かい風の中こんな速く走れる乗り物なんか...!!

 

 

先行される!!

 

 

そして離される!!

 

 

後方にいてなお置いていかれる..!!!

(トライアスロンはドラフティング規定があるよ⭐︎先行車の先端からバイク6台分12mはあけようね⭐︎ミ)

 

 

 

リニアモーターか!!!!!

 

 

 

そのとき、ちょうど2周回目の始まりとなる分岐を通過。

ここまで73km/154.8kmを通過。

 

 

あと1周。

(本当は周回ループ後も30kmくらいあるけども!!)

 

 

6月1週目の富士ヒルまではひたすら3ヶ月間バイク練習、その後わずか2週間でスイムとランを突貫工事で仕上げた付け焼き刃侍の自分にとって、"上"へ行くためにはバイクでマージン確保が絶対条件。

 

 

やるか。

 

アレを。

 

 

 

トライアスロンバイクくん(失礼)

 

一つ言い忘れてたわ。

 

まだ"とっておき"あるんやったわ。

 

 

 

次の荒川の登りで見せたる

 

ここまで封印していた

 

"ダンシング"を。

 

 

Shall we dance ??

 

踊ろうぜ?

 

 

この楽しい楽しいトライアスロンロングディスタンス、いっちばんキツいところでよ!!

 

 

 

そぉぅうううれぇえええ!!!

 

 

ここで引き離さんでどこで踏むぅ!!!!!

 

 

(天使の声)

待って!

最強ヒルクライマー!

そんなことしたら3種目のランに使うはずの力をここで使っちゃうわ!

 

ヒルクライマーとして山で飛ばしたい気持ちはわかるけど、あまりにも危険よ!!

 

2週間前の富士ヒルゴールドで満足しちゃったの!?

トライアスロンは上位入賞は諦めたっていうの!?

 

 

 

へへ...

 

諦めてねぇよ。

 

 

富士ヒルの2週間後となるこの五島トライアスロンに申し込んだそのときから

 

 

オレは富士ヒルゴールドとーーー

 

 

富士ヒルゴールドと五島入賞

どちらもまだあきらめていないよ!

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と、そんな熱いやり取りがあったわけでもなく、バイク自体も事前にロング走を充分に行っていなかったせいか腰がめちゃくちゃに痛い。

 

平坦や下りで満足なエアロフォームも取れないくらいに。

 

ただ幸運だったのは、ダンシングを織り交ぜ始めたことにより、登りのタイムも維持することができ、身体もほぐれたのかエアロフォームも取れるように戻ってきた。

 

 

ただ...

 

キミは...

 

やっぱりついてくるんやねぇ...

 

 

トラ(イアスロンバイク)くん。

 

 

そしてさっきより追いつかれるポイントが早い。

 

 

つまりは疲れとるいうことか、このボクゥが。

 

 

確かにもう100kmを超えてる。

1時間のヒルクライムに特化してきた"ツケ"か...

バイクのロング練習なしに誤魔化しがきくのもこの辺りまでなんやろうねぇ...

 

 

ただ、この"下り"のコース局面、

 

離されへんでぇ...

 

 

100mほど前、カーブが現れる度に見え隠れするかしないかの距離で後ろを追う。

 

腰が痛いとか言ってる場合じゃない。

 

下ハンのさらに下(もちろんそんなところはない)を持って、極限のエアロフォームへ。

 

先行するバイクの進入角度・向きをヒントにコーナリング未来予知することで1秒、1mを削る。

 

 

 

ヒルクライマーとして"登ってきた"ということは、それだけ"くだってきた"ということだろ。

 

 

もう地元・赤城山200回以上登ってる。

 

 

とくと味わえ!

これが上州名物からっ風

赤城颪-あかぎおろし-で育てられた

"レッドキャッスルダウンヒル"や!!

 

 

下りでは何とか喰らいつくが、コースは2回目の直線平坦道。

 

 

さっきはここで置いてかれたが、今回はさっきのようには行かないぜ。

 

 

ここからはエアロもクソもない、平坦でもダンシングの踏みまくり気合いのスプリントスタイルじゃ、ボケェ!!!

 

 

ハエはハエでも

平坦も飛ばせるハエとは俺のこと!

 

 

機材で劣るなら、単純明快、

 

その分、踏めばいいじゃなぁい!!

 

 

(うわぁ...)

 

 

ただ、それでもなお、追いつくことはなく、むしろ無情にもジリジリと差が開いていく。

 

 

 

アイツ(失礼)

絶対、電磁石で浮いてるわ。

 

 

 

そして、昭和のド根性(平成生まれだけど)がそう長く続くはずもなく、周回コースが終わる分岐(123km/154.2km)で完全にマサラタウンにさよならバイバイ。

 

 

この置いていかれた状況下でバイク最終盤に単独走はペースが保てんかもしれん。。。

 

 

というかバイク始まってから、心拍計はいきなり220超えたと思ったら数十秒後には70下回ったりと全然当てにならん(本当は160くらいを目安に走りたい)。

雨降って身体が濡れてる影響で光学式だとうまく反応しないのか?

パワーメーターもパワーメーターでこのいわくつきの4iiii製だと参考にならんしな。。。

 

 

 

とりあえず脳内でバーチャルパートナーを前に作り出して、それにツキイチするイメージでいこう、うん。

 

 

 

トライアスロン

 

それは柔軟さが求められるスポーツである。

 

 

 

行きで通った3連続ジェットコースター坂を再び通過。

帰りの方が登り返しがキツかったのはここまで頑張った証拠だろう。

 

 

参加案内に同封されていた地元の小学生オススメの観光スポット鬼岳を横目にランへのトランジットへと海岸線の道路へ戻る。

 

途中少しの坂でも失速しそうになるが、途切れることなく島民が沿道から声援をくれるので余裕あるフリで笑顔で対応。

 

特に子どもの応援には、

 

トライアスリートはこんなにもカッコいいんだぞ...

 

(子ども見えなくなってから)

 

...ぐはぁ...疲れた

 

 

といった感じで元気をもらう。

 

そして福江の市街地に入り、ランのトランジットに向けてシューズのバリバリを取り外し、着陸体制へ。

 

ライン前で降車し、ゲートをくぐり、バイクをスタッフに預け、トランジションエリアの外堀公園内へ。

 

スタッフからランバッグを受け取るが、足が思うように動かない。

 

 

脚が重い。笑

 

この公園だけ異常な重力が発生してるみたいだ。笑

 

 

もし、あと30km...

 

本来の180kmコースだったら最後まで持たなかったかもしれんな...苦笑

 

 

サングラスを手に取り、テント内で靴だけ履き替え、バイク用品を詰め込んだのち、最小限のトランジット。手元では2分くらい。

 

 

バイクの記録はというと、公式(たぶんトランジット1・2両方含んでる)記録は4時間36分00秒種目7位

 

スイムから50位以上のジャンプアップ。

 

※しかもなぜか途中競ってたトライアスロンバイクの人に数十秒差で勝ってるやん!

なぜだ?

やはりトライアスロンは早着替え対決なのか!?

 

 

なあ、俺たち、

 

エアロロードバイクにしてはよくやったよな?

 

 

ベヒーモス(愛車の名前クセ強すぎ問題

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あとはゆっくり休んでくれ。

 

 

実況席から名前を呼ばれ、ランゲートをくぐり、勝負のランパートへ。

 

★ラン★(42.2km)

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※これも前日の写真

 

 

ハァハァ...

 

ここから約42km、フルマラソン

 

通常、他のトライアスロン大会では、ランパートの前に"ラックにかかっているバイクの数"でだいたいの順位がわかるが、このバラモンキングはスタッフにバイクを手渡す形式のため、それが不明。

 

 

前後にランナーもいないため、自分のペースで走り出す。

 

 

天気はスイムスタート時に小雨が降ったものの、その後はアスリート的には過ごしやすい絶好の曇り空。

バイクの後半からは路面も乾き始めてる箇所が多くなり、ランでは完全に乾いていたと思う。

 

 

しかし、バイクが速い(バイクだけが取り柄のような自分のような)人種にとって、このバイク→ランの繋ぎは鬼門になる。

 

バイクでAve.40km/h以上、ダウンヒルでは70km近く出した感覚でそのままランに突っ込むとどうしてもオーバーペースになりやすい。

 

フリーメーターアスリート(感覚派と言いたい)であるはずの自分も、走り始めのこのときだけは手元の時計と睨めっこ。

 

 

ピピ...

 

 

4:20/km

 

 

速すぎる。

 

 

抑えよう。

 

 

ピピ...

 

 

4:40/km

 

 

これでもこんなに速いのか。

 

 

慌てるな。

 

 

俺の実力はもっと"下"だ。

 

 

ピピ...

 

 

5:00/km

 

 

よし!

 

 

このペース感覚!

 

 

ロングのトライアスロンでは自分のフルマラソンのベストペースからキロ30秒ほど落としたペースがいいとされている(ベストがサブ4の5:40/kmなら、トライアスロンでは30秒遅れの6:10/kmといった感じ)。

 

 

俺の場合は、富士ヒルからのこの2週間で一度しかロング走を出来なかったが、その時の20kmを4:30/km前後で刻めた感じから5:00/kmでいってみる!

 

 

数km走ってみた感じ、別にキツいという感じはない。

 

 

いけそう!

 

 

そして市街地から幹線道路へ、その先を曲がった住宅地の細道に差し掛かったあたりでマーシャルぽい人から

 

 

えー・・・

 

 

キミ

 

きゅうり、ね。

 

 

は?

 

 

きゅうり???

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なんだそりゃ。

 

 

いや、

 

待てよ・・・?

 

 

 

 

 

"9位"じゃねーか、どあほう!!

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まさかのシングルリザルトだと!?

(競技中ボクここではじめて自分の順位を確認)

 

 

このままいけば...

総合表彰台も夢じゃない!?

 

 

最低限世界選手権への参加権がもらえる年代別入賞ができれば御の字だと思っていたが、これは嬉しい誤算ってやつか!!

 

 

熱い鼓動...高鳴る胸...

 

 

しかし、住宅地を抜け、沼らしきところを曲がったところでこのコースの最初の坂が現れる。

 

まあ確かにややキツい。

 

ちなみに、この五島、バイクのアップダウンが有名らしいが、実はランも中々にタフなコース設定。

 

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その内容はというと、島南部の市街地から北の教会まで片道10kmの道のりを2往復で40km、あとは折り返しやゴールでの細かい距離調整といった感じだが、感覚的には片道10kmの間に大小4箇所ほど、坂...というか丘?がある感じ。

 

 

この地味なアップダウンが、地味に脚を削る(らしい!!

 

 

うーし、俺の筋肉たちー

一つ目の坂の前に点呼とるぞー

 

へばらないためにシフト制でいこうと思うから返事してなー

 

 

大腿筋〜

 

 

→『あー自分もうダメっすー』

 

 

ふくらはぎ〜

 

 

→『自分シフト入るの無理っすねー』

 

 

ハムストリング〜

 

 

→『ダンシングあとのローテーションはブラック労働ですわ笑』

 

 

お前ら...

 

 

残り40km近くどうするんや...

 

 

 

あれ?

ちなみに胃袋のやつは?

 

大腿筋・ふくらはぎ・ハム

『あ、アイツならこの後アフターあるからって固形物もう無理って。なんか飲み物くらいなら勝手に入れといていいっすよ、とかなんとか・・・』

 

 

そんな満身創痍?といえる状況下で、それでも残ってる筋肉を探し出し、総動員し、身体を前に倒し、その真下に脚を着地するというランニングの原点の動作を思い出しながら、5:00/kmペースで着々と距離を刻む。

 

 

坂は意外と気にならなかった。

 

 

総合入賞をチラつかされたことも良い意味で影響があったのかもしれない。

 

 

というかレース中も走ってるとき思ったんだけど

 

 

これってトライアスリートハイじゃね?

 

ただハイはいいけど、ランの5km過ぎでもう来るって早すぎじゃね?

 

 

最後までもたないんじゃね?

 

思いのほか軽やかに動く脚とは裏腹に、一抹の不安が頭をよぎる。

 

 

というのも補給がもつかちょっと気になりだしていた。

 

途中だいたい1.5kmおきにエイドがあるものの、

固形物は取れない(取る気にならない。たぶん胃が受け付けない

しかし飲み物を摂り過ぎるとお腹がポチャり出してしまう。

ただ3種目目のフルマラソンを補給なしでいけるほどの、そこまでの"事前輸血"はしてきていない。

 

そのジレンマと闘いながら、水分摂取の最適解を導き出す。

 

一応バイク中に、ランが始まる1時間前にはすでに全ての補給を終えることが出来ている。

 

 

残り数kmでガス欠なってもそれくらいならたぶん気合いでいけるっしょ!

 

 

...的な楽観思考で

はじめの教会までのエイドでは水で口をすすぐ程度。最低限のスポドリ摂取。コーラはまだ封印。

 

 

順調、順調。

ペーシングに関しては出来過ぎなくらい。

 

 

途中7kmの看板あたりで先頭とすれ違う。

 

 

乱暴にキロ5分だとして、6km差...

 

だいたい30分差か...

 

 

意外と近いな。

というのが素直な感想。

 

 

そして、

10kmの教会までの湾の側道で、バイクのはじめの対面コースですれ違った緑ジャージの外国人をとらえる。

 

競ると嫌なので、教会のエイドはスキップし、折り返しの間隔をできるだけ狭める姑息な作戦。

 

 

そんなに余裕はないが、折り返しの坂でちょいスパートかけて一気に抜く。

 

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折れろ...

折れろ...!!

 

 

というよりはついてこないでくれ、という願いに近い。

 

 

追ってくる気配は...ない。

 

 

これで総合8位。

 

 

総合8位?

 

あの4大国内ロング大会の五島長崎国際トライアスロンのAタイプ(長い方)で8位だぞ!?

 

 

ふふふ。

 

あの憧れの

 

国内の!

 

ロングで!

 

総合入賞!

 

しかも8位!

 

 

なんか妄想が膨らむぜぇ...

 

 

ということで

 

そこからは嬉しさのあまりか正直よく覚えていない(←オイ

 

13km看板くらいのところで、

俺の8位入賞のパレードランにしては残り30kmは長すぎないかぁ(笑)

 

とか

 

13km過ぎくらいでビデオカメラを積んだトラックにちょっと並走で撮影されて、

あ〜俺のたくましい走りが映像におさめられてるわ〜

 

なんてことは思ったような気がする(恥ずかしいやつ

 

ただそんな浮ついた感情の中でも5:00/kmペースは維持できており、変化が現れたのは20km目前の市街地にかかる橋の手前。

 

 

ほっほっほっ

 

 

なんだこのバンダナの人。

 

追い上げてきたのか。

 

 

...てか、ラン速っ!!

 

 

俺の声が聞こえたのか

まだまだあと20km近くありますよ〜

と余裕の返答。

 

こっちは安定の5:00/kmを刻めているはずなのに、みるみる差が開く。

 

 

あれたぶん4:30/km以上出てる。。

 

追いかける気にすらならん。。。

 

レベルが違うとはこのことだな(白目)

 

 

総合の順位を一つ落とす。

 

 

しかしだ、最強ヒルクライマー。

 

抜かれはしたが、お前は元々練習不足の身、さっきの人と張り合おうなんて気の良すぎる話だ。

 

 

幸い、折り返すたびに後ろとの距離はわかる。

 

まだまだ後ろは来ていない。

 

無理に追ってバテてペースダウンするんじゃなくて、このまま自分のペースを刻んで、あとは後ろが追い上げないように神にでも祈れ。

 

それがお前にできる唯一のことだ。

 

 

ハイ、マスター。

 

そうですよね。

 

 

自分みたいにバイクが得意なやつもいれば、さっきの人みたいにランが速い人がいる。

 

ただバイクでは相当な差をつけたはずだ。

 

さっきの人は安定した走り方から見て元々実力者。

 

もう、そんなにランが"速過ぎる"人が後ろに残っている可能性は低いはずだ。

 

 

20km(21km?)の折り返しのゲート地点で手元の時計を見ると1時間43分

やっぱり、自分の今の状態にしては悪くない。むしろ上出来だ。

直後のエイドでメダリスト9000を胃にぶち込み、気を取り直し、身を引き締めてこれまで通り正確なランニング動作を一歩一歩繰り返す作業に戻る。

 

しかし、メダリストをキメたはずにもかかわらず市街地から幹線道路の何でもない坂道がやけに苦しい。

 

ペースは5:30/km付近にまで落ちる。

 

 

やはり練習不足が現れ始めたか(言うの何回目だ...

 

 

エイドではコーラを積極的に摂取し始める。

 

このコップ1杯に含まれる50kcalほどの積み重ねでガス欠にならないようなんとかやり過ごす。

 

要所の坂では上がらない脚を精一杯上に持っていく。

 

 

佐渡のときのように絶対に歩きたくない。

 

佐渡年代別1位だなんて浮かれてたけど、ランは歩いたり止まったりと内容は散々だ。とても1位を誇れるような走りではなかった。

 

そんな不甲斐ない走りが自分でも許せなくて表彰式でもらった木の表彰盾は今も箱に閉まったままだ。

 

この五島では、やり切って、悔いの残らない走りをして、今度こそ飾りたい。

 

25kmくらいで予報には無かった日差しが差し込み始める。

 

カンカン照りではないが、マラソンするにはちと暑い。

 

 

しまった。。

 

雨予報で日焼け止めを塗ってきていない。

 

 

ただ、それはみんなも一緒のはずだ。

条件が同じなら闘える。

 

トライアスロンはよく『忘れ物しない王選手権』なんて言われるけど(言われない?)、俺からすればどちらかというと『忘れ物してもなんとかなるだろ王選手権』だと個人的に思う。

 

 

だから日が出てきても大丈夫。

 

ただ、

暑さのせいか、水分不足か、手が痺れる。

 

 

とりあえずエイドごとに首筋に水を垂らしてなんとか誤魔化す。

 

あとあらいぐまラスカルばりに手洗いを徹底。

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痺れが少しは改善される。

 

 

折り返し地点のメダリストが効いていると自分に言い聞かせながら、メンタル的にキツい今日2度目の景色の道のりを消化していく。

 

1周(1往復)目では20kmもの間、5:00/kmを刻めていたラップが、2周目に入り、このときすでに5:40/km近く。

下手したら下回っていたかもしれない。

わかりやすくバテている。

 

ただ佐渡の悔しさを胸に、"歩かずの精神"("殺さずの精神"みたいに言うなぁ...)で、フォームを崩しながらもなんとか走る。

 

30kmの二度目の教会折り返しも1周目同様に の理由・立ち振る舞いからエイドスキップ。

 

案の定、折り返して1kmないくらいの間に、折り返しをしてきた証である反射板を手首につけたランナーが後方に数人見受けられる。

 

 

そしてすぐ後ろにも1人。

 

これは逃げ切り厳しいか...!?

 

 

たださっきも言ったように、俺にできるのは俺が今できるペースを刻むだけ...

 

俺もペースは落ちている。

 

ただ相手も30kmも走れば大なり小なりみんなペースは落ちるはず...!!

 

 

というかそうであってくれ(願望

 

 

折り返し過ぎたら

もう後ろは見ない。

 

 

 

ゴールは前にあるものなのだから。

 

(決まったァ...

 

 

32km地点、残り10kmのエイドで最後のメダリスト9000をキメ込み、力なくラストスパート。

 

気持ちはラストスパートだけど、ペースは上がらない。

 

肩で息してるし、顎は上がってるし、走り方たぶんめちゃくちゃだ。

 

 

さっきの折り返しで後ろにバテてるのバレたかな。笑

 

 

残り5km

 

いや残り3kmを過ぎても

 

いつものスパートがかからない。

 

 

というのも、本番当日から遡ること4日前の水曜日、練習してきていない焦りからかランの5kmタイムトライアル走をしようとして、無理矢理筋肉を動かそうとした結果、走り始めて300mほどで腰の筋を痛めた経緯がある。

 

レース当日までに何とか痛みは引いたが、もし無理にスパートかけたとして、アレが再発したら、、、

 

 

 

怖かった。

 

 

 

そして、勝利の女神というものがいるのであれば、そんな臆病者の味方はしないのだろうな。

 

 

41.2kmの看板を過ぎて、最終エイド。

 

 

 

振り向くと、追いつかれていた。

 

 

そしてすぐさま抜かれる。

 

 

ただ全行程200kmのうちここは199km地点、9時間近くかけてここまで走ってきたワケだ。

 

 

俺だって少しは粘る。

 

 

ただ、身体がついていかない。

 

 

言い方はあれだけど、

1周目の終わりで抜かれたときよりはスピード差は感じない。

 

 

でもついていけない。

 

 

ああ...

 

 

これは...

 

 

俺が遅いってことなんだ...

 

 

 

 

総合10位

 

 

 

10位でも入賞になることは知っていた。

 

 

ただ憧れのシングルリザルトを逃した感は強い。

 

 

 

でも!

 

離されてるけどここはついていく!

 

 

残りたった600m!!

 

 

これ以上、追い上げるヤツがいて、ソイツに抜かされて、それこそ総合を逃すわけにはいかない。

 

そこからはへなちょこダッシュでスパートをかけ、福江港のターミナルを回り、赤いカーペットが敷かれたゴールゲートへの直線へ。

 

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公園の入り口を曲がった赤い直線コースの先に

さっき俺を追い抜いた人がゴールテープを頭上に掲げているのが見える。

 

 

 

ああ、ゴールまでの

この時間・・・

 

長いなぁ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

前走者のゴールから

20秒後...

 

 

 

俺、ゴール。

 

 

ランの記録は3時間36分40秒種目18位。

 

総合記録は9時間9分44秒

そして、総合10位。

 

ランで1人抜かして、2人に抜かれたわけだ。

 

 

俺ってやっぱラン遅いなぁ...

 

悔しいなぁ...

 

シングルリザルトって周りに自慢したかったなぁ...

↑それかい!!

 

 

ランもせめて5:00/kmのラップを最後まで刻めていれば、9時間切って8時間台もあったなぁ...とも思う(総合8位までの人はちゃんと?9時間を切る走りをしていた)

 

 

↓ゴール後の写真撮影

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(この笑みの下には深い悲しみがあるに違いない...)

 

 

 

 

 

 

こうして俺のバラモンキングは終わった。

 

 

こう言っちゃなんだが、結果には満足している。

 

 

バイクは年明けからヒルクライム特化の短時間高強度練習しかしてきてないし、スイムにいたっては2週間前から公営プールでちょこっと泳ぎ始めたばっかりだし、ランだって通勤で往復3km走るくらいで平均したら月間50kmくらいしかたぶん走ってない(ここまで早口

 

 

ただそんな練習してない自慢はどうでもよくて、やっぱりレースになると、スイムで、バイクで、ランで人との差をそれぞれみせつけられると、もっと練習しておけば良かったとなる。

 

 

翌日、トライアスリート界のアカデミー賞と呼ばれるような呼ばれないような表彰式に出席。

 

総合入賞者が待機する席で

俺を最後華麗に抜き去った人のランのタイムを確認すると俺より20分くらい早かった。

 

 

まあそりゃ抜かれるし、ついていけないわな!笑

 

 

サブスリーもしてるみたいだし!

 

 

俺はいつになったらサブスリーできるんだ(怒

 

 

そして、もう一つ意外だったのが、バイクパートで俺のエアロロードバイクトライアスロンバイクで死闘(と勝手に呼んでいる)を繰り広げた、俺を本名呼びした人が、実は2021年に、彩湖道満トライアスロンという埼玉の大会で、俺を最後数百メートルで抜き去り、屈辱の3位となったときの2位の人だった。(今回ももちろん総合入賞している)

 

↓2021年の彩湖道満トライアスロンの記事

8/14(土)彩湖道満トライアスロン【裏彩湖】 - 最強ヒルクライマーの最強ヒルクライム日記

 

 

先に言えよ...

(いやレース中は無理か笑)

 

 

 

今回もまた数十秒差で捲られて、このままじゃどんどんライバルが増えてしまうな!

 

 

そして、

ランを少し本格的に頑張ろうかな!!

 

うむっ!

 

 

そう何回もラスト差し込まれてゴールするのはあんまり気分良くないしな!笑

 

 

まあ全体的に楽しめたからいいや。

 

元々年代別の入賞狙いだったわけだし。笑

 

 

というか、今回9時間9分だったわけだが、

俺のランがあと20分早ければ、それだけで総合6位だろ?

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余裕じゃん!笑←よく言う

 

 

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↑表彰式では記念の盾も貰えた!

これは飾ってみようかな。笑

 

 

 

 

最後になったけど、この大会、沿道からの声援が凄かった。スタッフとか(だけ)ではなく、住民からの応援が。特にバイクパート。

もちろんランの住宅地近辺でもチビっ子の応援で元気もらったけど!笑

 

これは佐渡でも感じたのだが、ロングディスタンス特有のものなのかな?

 

応えられる応援には俺がそのとき出せる全力で応えたつもりだけど、全員にありがとうとは言えなかったから、この場でありがとうと言うことにする(えw)

 

もちろんコロナ禍明けで大会運営を支えてくれた方や泊まった宿を1人で切り盛りしていた民宿のおばあ...女将さんにもお礼を言いたい。

(女将さんの方はさっき完走記念シャツの忘れ物してないかって確認の電話かかってきてまたお礼言ったけど!

俺は手元にあるからそれ俺のじゃないよ!

 

 

 

そして、ここまでの駄文長文を読んでいただいた方もお疲れ様でした。笑

 

 

 

じゃあ最後はこのセリフで締めるぜ!

 

 

 

せーっの!

 

 

バラモンキ〜ング!!

 

 

 

バラモンって結局なんなんだ〜!!!!

 

 

 

国内ロング4大トライアスロン大会攻略

五島長崎国際トライアスロン

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ー完ー