レースボリュームがマジで多すぎるので自分の頭の整理用に一時メモを残します(真面目か
●受付〜スタート前
富士北麓公園で11:00〜13:00で受付
車で行って富士吉田到着は11時くらい。丸亀製麺よってから北麓公園へ。
仮眠するために寝巻きでいいだろとジャージで運転していったらスタートするとき着ようと思っていた服・装備を全て忘れたことに会場到着後に気づく
ドロップバックはさすがにもってきていたので、着替え予定のものから一部をスタート装備に回し、会場で最低限の範囲でギアを揃える。
会場のニッケでタダで貰えた靴下がめちゃくちゃ良かった。いつも適当な靴下で後悔するのだがこのおかげで前半足トラブルなし。捨てる神あれば拾う神あり。事前購入し忘れていたスタート会場の富士山こどもの国へのアクセスバスも当日購入。その後指定の富士急駐車場へ。
本当はドロップバック預けと受付だけささっとすまし、アクセスバスが出発する20時まで、7時間くらいたっぷり寝ようと思っていた(今年からレーススタートが0時になったらしい)が、ギアのやりくりに思ったより手こずり結局15時くらいになり4時間しか仮眠時間が確保できず。しかも自分はどこでも眠れるタイプだと思っていたのに全く眠れなかった。仮眠で眠れるようにその日は午前3時から起きていたのにこれは予想外。たぶん初100マイルレースのスタート前のあのワクワク感で寝れる人いないのかも。とりあえず目をつむりひたすら羊を数える。あとアイマスクを持ってきていたが耳栓・イヤホンを忘れた。
19時になったらスーパーで買っといた炭水化物オールスターズを食し、装備を整えてアクセスバスへ。最初隣りの人とほんの少し喋っていたが、バスの中の「俺たちは少しでも仮眠したいんだよ」圧を感じ、僕も黙って目を閉じる。ちなみにここでも入眠には至らず。バスの内部照明まぶしすぎうち。
スタート会場のこどもの国には21時半には到着したが、0時までやることがないので、その辺の草むらで寝る。気温14度・風速1m。横になってじっとしているとフル装備でもめちゃ寒い。スタート30分前に起き上がりはちみつパン等を食す。補給食は事前に胃袋に入れておくスタイル。
START富士山こどもの国〜F1富士宮エイド
0km〜25.3km
第1ウェーブ(0時00分)スタート。
スタートまでは震えながら横になっていたが走り始めると思ったより暑く半袖でok。100マイルの序盤のペースが分からなすぎるため、「みんな飛ばしすぎだよねー」などと周りと談笑しながらもベテランの風格を漂わせる歴戦の猛者っぽい人の後ろをキロ7分くらいで勝手にツキイチ。しばらく林道を進み、それからいわゆる送電線エリアと呼ばれるなんちゃってトレイルをだらだら走る感じ。途中チラホラ現れる月明かりの夜の富士山がとても綺麗。登りでちょこちょこ詰まる場面があったがエネ餅を食しておく。日中暑い時や深夜の寒くなった時にそんなにご飯は食べられないと思ったので。特に山場はなく、本当にウォーミングアップ区間であった。ちなみにめちゃくちゃ人には抜かされている。
ここまで3時間18分
(26日午前3時18分)
F1富士宮エイド〜天子ヶ岳〜長者が岳〜熊森山〜F2麓エイド
25.3km〜52.5km
100マイルはエイドは5分以内に出よ、という偉人の言葉通り、簡単に食べ物をいただき、水分を詰め替え、トイレに寄って再スタート。
トレラン大会自体が前回のFTR100(100km)から2年ぶりであり、自分が何時間ペースで完走できるか不明だったため、あらかじめいくつかパターンを用意しておき、この富士宮エイドまでかかった時間で考えようと思っていた。ただ意図的にゆっくりきたとはいえ、3時間以上かかったので下手したら40時間くらいかかるかもと頭をよぎる。
それなりに走るとUTMFあらためMt.FUJI100で前半のボスなどと言われる天子ヶ岳に到着。ボスといわれるだけあって急斜面が多く感じたが、パワーウォークのコツを久しぶりに思い出し、ガンガン登る。天子の山頂につくちょっと前に夜明け。登ってる途中に振り返ると富士山の冠から陽光が溢れ出してきて、夜中0時スタートもこれはこれでええやんと思った(なお初参加)。
天子ヶ岳の山頂で完全にご来光を拝む。ここまでかなり余裕がある。自分はレース自体を存分に楽しむためにあまりネタバレは見ない・調べない主義(自分からは見せていく側だがw)なので勘違いしていたのだが、天子山頂に着いたところで、この程度でボスとかいっちゃうなんてトレイル界はみんなちょっと大げさだな〜なんて思っていたら、天子ヶ岳から長者ヶ岳、途中天狗岳、最後に熊森山までの山々が長かった。天子がボスなのではなく、この山々を総称して前半のボスならまあ納得といった感じ。陽が登ればくだりも走りやすくなり、そういう意味でも富士宮エイドまで暗闇を抑えて走ったのは良かったかも。あと途中すでにもう山の中のコースで寝ている人もいてw(たぶん寝れなかった勢?)、28時間くらい眠れていない自分もやや震えた覚え。笑
麓エイド到着で8時間13分
(26日午前8時13分)
F2麓エイド〜端足峠〜竜ヶ岳〜F3精進湖エイド
52.5km〜70.7km
麓エイド滞在が15分ほど。気持ち的にはすぐ出たのだが、なんやかんや時間がたつ。エイド名物?富士宮焼きそばとか食べたかったし。こういうのはえーんや!最強ファンを名乗る青年が声をかけてきてこのペースだと30時間切りが無理そうだとのこと。さっきまで40時間とか思ってた自分は天子etcのトレイルでだいぶ巻いたのだと心の中で小さくガッツポーズ。予想を32時間ゴールに変更。
エイド出発後は少しでも登り基調だとみんな歩く人が多い印象だったが、自分は仮眠できていないのが逆によかったのか、朝帰りの大学生のテンションとマイラーズハイで良いペースで走る青Tシャツの人の後ろをツキイチ。人を抜かすのは力がいるので、凄いありがたい。ずっと後ろにつくのはクズな自覚はあったのだが、この前を走る人がさっきエイドで声をかけてきた人と勘違いしており、人違いに気づくのに1時間くらいはかかった。なんか途中途中で反応薄いなとは思っていたのだが(というか今でも正解がわからん笑)しかも途中で抜いてきてしまった。
端足峠のトレイルを適当にこなし(よく覚えてない)、竜ヶ岳へ。峠の分岐には人がたっていて、今からあの山登りますよーと目の前にそびえる竜ヶ岳を指差してそれはそれは親切に教えてくれる。竜ヶ岳の登りはこれまでのトレイルの登りと違って太陽がすごい当たって暑かった。登り終えると山頂から見る富士山はやはり綺麗、そして風が気持ちよい。くだりでも富士山を真正面に見ながらくだっていく感じ。山を下ると本栖湖エリア。ここら辺で500mlのソフトフラスク×2が枯れる始める。自分が走ってた周りの人も同じようで、BBQ場のトイレの水を飲めるか聞いてきた人をやんわり止める。本栖湖湖畔のお店の自動販売機もあったが、軒並み釣り切れだったため500円硬貨しか持ってきていない自分はスルー。エイドまで5kmくらいなのでまあいいやという感じ。しかしトレイル大会ってすぐ林道とかに入らせるから、ロードの感覚とかと違って5kmとかでも意外と時間かかるのよね〜(誰
ここまで11時間34分
(26日午前11時34分)
F3精進湖エイド〜青木ヶ原樹海〜足和田山(紅葉台?)〜F4北麓公園エイド
70.7km〜97.4km
精進湖エイドに滞在10分。ここまでエイドのアミノバイタルのクエン酸ウォーターばっかり注いで飲んでいたので、排出するものも同じ黄色ばかりのが少し怖く感じる笑。豆スープも出たが、オレンジが特に美味かった。
次は青木ヶ原樹海。このメモはコースマップ見ながら書いてるのだが、マジでここ思い出せん。青木、お前いた?笑
2年前に100kmの部で初サブ10した富士五湖ウルトラマラソンのロード区間を走り、あのときはキロ6分切って走って帰ったんだよなーなどと感慨にふけりながら歩く笑。ただ登りは歩く、それ以外は走るとかしないと活動時間がいたずらに伸びるだけなので少しは頑張る。トレイル大会特有かもしれないけどロードの方が苦痛なの絶対あるあるだろ。
鳴沢氷穴のところでロードが終わり、トレイル区間の紅葉台へ。俺の中で、『山』とか『岳』とかの名前がつかないトレイルは大したことないという勝手な認識があったが、紅葉台一つだけだと大したことないものの、意外と〇〇台という呼び名のトレイル区間がいくつも出てきて少し参る(マイル)。ただ距離的には100マイルの半分の80kmをきているのと、次がドロップバック預けのある大型エイドの富士北麓公園なのでなんとか頑張れる。ちなみに俺はこの紅葉台付近からGarminwatchを充電しながら走ってたのだが、謎の仕様により強制的にGarminが落ちてログが途絶える。ただ充電しながら走るのめんどくさかったので、これはこれでいいかと開き直る。時間は夜0時スタートなので計算しやすいのだが距離の管理が難しかった。ただ近くの人に話しかけるとみんなだいたい教えてくれるし、会話のきっかけになるので(おしゃべり勢)、こういうトラブルを楽しむ方針でいいんじゃないでしょうか〜
富士河口湖町に戻ってきて富士北麓公園への登り。ここにきてのロードの登りがめちゃんこキツい。一応この登りでみんな大好きウルトラランナーみやこお姉さんを抜かしたが自分もほぼ歩き。というか話は逸れるがこのMt.FUJI100に出場して(まして完走してる)女の人は本当凄いよなと心の底から思います。また、これまでは下の富士急がエイドだったらしく、今回から5km200mUP?の北麓公園まで登らなきゃいけないとリピーターの方と数多く会った気がします笑
そして気になるのが、ここでも自分は水分は最後ギリギリだった。俺より遅い人たちマジでどうしてるんだ。。
富士北麓公園到着で16時間03分
(26日午後4時03分)
F4北麓公園エイド〜小倉山?〜鳥居峠?〜F5忍野エイド
97.4km〜113.0km
ゴール地点でもある北麓公園に1回目の到着。
トータル滞在は1時間5分。これでも自分としては急いだつもりではある。偉い人がいっていた普通のエイドは5分、着替えなどのある大エイドは30分まで(うる覚え)の言葉の重みを知る。
というかドロップバック受け取って、フル〇ンになって全身拭いて着替えて(更衣室でね)、トイレいって、カップラーメン(箸忘れた)にお湯入れてもらって、持ってきたお菓子食べたりしてるとマジであっという間に時は流れる。ちなみに最後尾スタートされた我らが鏑木会長?にこのエイドで追いつかれる。そして鏑木さんエイド滞在短すぎw(15分くらいか)
北麓公園エイドは体育館ということもあり、周りは寝てる(顔にタオルかけて仰向けになってる)人も多かった印象。自分は自分でもビックリするくらいここまで眠くならなかった。眠れなくても目を閉じていた時間的には、受付後の駐車場で4時間、スタートまでのバスで1時間、スタートするまでの会場で2時間の計7時間くらいは事前にとれていたのでそれが良かったのかも。
よくFUJI100(UTMF)は97kmの北麓公園まできて半分という。これはボリューム的な意味であろう。
今自宅に帰ってきてお布団のうえで思えばまあそだとも思うが、当時は足は痛くて(ここら辺は右足の付け根が痛かったんだっけかな?)、ここで半分はヤバいかもと思ったり思わなかったり。
北麓公園の体育館からスタートを切るときはスタッフが拍手で送ってくれる。これは本当にいい演出であると思う。ありがとう。
再スタート後は北麓公園から無駄に()トレイルを通って市街地にまた下りる。しかしここで思ったより走れる自分に驚く。やはり全身着替えたのと、幸いにもエイドで靴を1時間以上脱いでリラックスできたのが逆に良かったのかも。もたついてもいいこともある。あと人の後ろとか集団で進むといいと思う。俺たちは独りではないんだ()
冒頭でいった通り、装備忘れにより、途中通り過ぎるmont-bellで半袖Tシャツを買うかめちゃくちゃ悩んだが次の日雨予報もあったので着替え後は夜に備えて長袖で走る。
名もなき小さな山というのが印象的の小倉山あたりで午後6時を知らせる鐘の放送が鳴り、暗くなったためライト点灯。明るいうちは元気に走って、暗い夜は安全に歩く()のがマイルール笑
なんかこの区間て俺的には有名な山とかがないイメージだったけど、腐っても?トレイルの100マイルレースということで心の準備がなかった分、ちょっとしたトレイルでも逆にキツく感じる不思議。
次は忍野エイド。ずっと『しのびの』って呼んでた(今気づいた)。
ここまで19時間36分
(26日午後7時36分)
F5忍野エイド〜大平山?〜F6山中湖きららエイド
113.0km〜122.5km
忍野エイドは滞在7分。後半でも偉人の教えを守る俺カッケー状態。
ただ運動量・活動時間に対して摂取したカロリーが合わなすぎる気がしたので、エイドでは無理矢理あんぱんをコーラで流し込む。これが(たぶん)原因で少し気持ち悪くなってしまった。ただ補給はしないといけないのでこれは難しいところ。
コースマップで通ったところを見たら近くに大平山とあったので書いたが、違うかも。あとで動画見返せば何か思い出すだろう。なんか鹿の食害防止ゲートの山があった区間だったと思う(適当
それなりの登りは会った気がするのだが。階段とかもあったっけ?(すっとぼけ
こうやって人は忘れてまた100マイルとかに挑戦してしまうのだろうね...
ここまで21時間24分
(26日午後9時24分)
F6山中湖きららエイド〜明神山パノラマ台〜切通峠〜高指山〜山伏峠〜石割山〜F7二十曲峠エイド
122.5km〜136.0km
鬼区間
夜の本格トレイルにもなり、俺はここが1番つらいと思う。
山中湖きららエイド到着後、前のしのびの(なぜか変換できない)エイドから何となくあった内臓の気持ち悪さをここで確信。
食べるの大好きな僕が何か食べようと思えなかったから。
お湯で整腸剤を飲んで、仮眠を決断。眠さはなかったけど(マジなのよ〜)が、これより先のエイドは公式には仮眠所はないことと、何か物を食べるコンディションに体の調子を戻すため、そして100マイルレースで一回仮眠してみたかった、ということを諸々考慮し、仮眠テントへ。
眠れはしなかったが30分ほど横になったら食べられるようになったのでエイドで食べ物を補給。おにぎりと豚汁うますぎだろ。
きららのエイド滞在は結局1時間5分。仮眠したことで身体は冷え、脚がガチガチに固まってしまった。もっとストーブの近くで脚を温めるべきだったか。
ただエイドを出て走り出すと、暑く感じるようになったので羽織っていたウェアを脱ぎ、脚もなんとか温まってきて次第に動くようになってきたようで良かった。
コースマップを大雑把にみるとこの区間は13kmくらいで山が2つくらいかな?って勝手なイメージだったけど、ほとんどが本格トレイルでなかなか距離が進まない。逆に他の区間はロードなり林道なりで走って距離を稼げるところがある。それがない。
次区間の杓子山やラストの霜山が何かと話題な気がするけど、充分に手応えがある。中ボスとの連戦がずっと続く感じ。
よし、これで5つの山々を登ったぞ...!!ハァハァ...と思ってたら「お前が登ったのはまだ1つ目の山だ」と言われるくらいの絶望感。
ちなみにどこかの山の頂上付近で鏑木名誉会長にここで追いつく。自分も人のこと言えないけど、途中見間違えたかと思うほど登りでヘロヘロのように感じt...うわ...何をする...やめっ...(ry
というのは冗談で、自分も石割山の手前くらいから右の腰の後ろが痛みだし、お得意のパワーウォークが困難になっていた。まだ杓子と霜山あるのにマジかよ...と思ったが、痛みの出ない歩き方・走り方・登り方を開発し、痛み出したらまた変える...といった変幻自在戦法でなんとか乗り切る。くだりでは足の指の爪がとなりの指に突き刺さるような痛みが出てきたたため(実際は小さな足マメ?)、絆創膏で補強。前半使っていたニッケの靴下がマジ恋しかった。
二十曲といわず二十万回くらい曲がったところでようやくエイド到着。エイドの直前までほぼ山だった。
F7二十曲峠エイド〜杓子山〜F8富士吉田エイド
136.0km〜147.8km
二十曲峠はINの計測がなかったと思う(え?ないよな?)ので正確な時間はわからないが午前3時ちょい前くらいに到着。
二十曲峠のOUTが27時間04分
(27日午前3時04分)
固形物がだいぶキツくなってきてるため、エネ餅を味噌汁で流し込む(結局エネ餅は好き)。ただ脳内計算してみると慢性的にカロリーが不足しているのではないかという一抹の不安が頭をよぎる。そんな中、景気づけ?に金色のメダリスト5000を投入。ククク...気づいたか?俺はここまでカフェインを摂らなかったんだぜ(※コーラ除く)的な漫画の登場人物が手足の重りを外すがごとく立ち振る舞い。
おそらくこの杓子山の登りで日が昇る。夜が嫌いな自分は、少しでも夜の活動時間が短くなるよう前エイドのきららで仮眠という名の時間調整もしたつもりだったのでメンタルは結構前向きに。
足元も悪く暗くて難しかった足指マメの絆創膏処理をしっかりとテーピングに補強し直す。
杓子山はゴロゴロとした岩場があるところ。ここでは周りに人が全然おらず単独気味な記憶。SNSの杓子山の渋滞が信じられない。。
コースで寝てる人に途中で会って、自分の足音で起こしてしまい、その人が登り始めるも、腰痛を抱える自分が置いていかれ、また独り。。みたいな繰り返し。ただ直前エイドで飲んだメダリストが効き始めたのか腰痛は少しはマシになっていたが。そういえば、自分があくびしたのは全体通してこの杓子山の1回だけだったな。
もうここまでくると完走時間はどうでもよく、完走できればいいので、少しでも快適に走るため、ちょっとでも靴に小石が入ると靴を脱いでいた、たぶん全区間合わせたら20回くらいしてると思う。1回3分でも1時間のロスではあるんだよね...
そして登ってる途中はひたすら「夜明けろ、夜明けろ」と心の中で叫んでいた笑
山頂に近づくくらいでパラパラと小雨が降ってきたが同時に夜明けがきたので、ギリ嬉しさが勝つ。
ただ二十曲峠エイドで杓子山の山頂詐欺には気をつけて、と隣に座った人に言われていて、「ハハ〜ン、これがあの人が言っていた山頂詐欺ってやつだな。じゃあ今度こそ山頂だろ」と思ったらまだ山頂ではなくて、山頂詐欺が続くみたいなことが何度かあった。山頂詐欺がくると分かっていて山頂詐欺に引っかかるの強すぎる。当たり前だけど山頂にはスタッフがいます笑。でも本当に長時間活動してるからそんな当たり前のことも分からなくなるんだよな、という感想。
杓子山は急なくだりがはじめにきて、その後に普通のくだりだと思うんだけど、その急なくだり始めくらいでKAI(70kmの部)の先頭らしき人たちに抜かされる。トップ選手の急くだりを生で見れて少し感動、、、というか驚きがやや勝る。
僕はというと狙い通り山頂で日の出(といっても小雨か曇りだけど)で明るくなったので、割と安全に下れた。いのちをだいじに。
雨も山頂付近以外ではほとんど降られず最後の富士吉田エイドへ。
ここまで30時間18分
(27日午前6時18分)
F8富士吉田エイド〜霜山〜FINISH富士北麓公園
147.8km〜166.6km
富士吉田エイド滞在18分。
途中で着替えたとはいえここまでずっと下はタイツを履いていたのだが、杓子で雨に降られて濡れたせいか太ももの内側がかゆくなってきたのでテントでタイツを脱ぎ脱ぎ。全世界へ生足初披露。溢れ出る解放感。ちなみにこのときテントの隙間から鏑木会長とウルトラお姉さんみやこ姐が通り過ぎたのをたまたま確認。
有名ランナーの出場はこういうとき、よし、俺もいくぞ!となるからいいね。ただ名物吉田うどんは外せなかったので、エネ餅をおかずに、固めのうどんを食してリスタート。
霜山登山口までのロードをなんとかヘロヘロになりながらも走り、ラスボス戦へ。
ただここにきて体がマジで動かない。足の痛みとかではなく(いや足はどこかしら痛いけど)、体力ゲージが残ってない感じ。本当にフラフラになりながら登る。ただ周りのみんなもフラフラなので、励まし合って登るの最高に100マイルレース感ある。今思えば、だけど笑。
そして、あんまりこういうこと書かない方がいいんだろうけどここの霜山の登り補給食が尽きる。メントスとハイチュウで誤魔化しながら登る。後半は内臓に優しそうな水やらお湯やら飲んでたのだがゼロカロリーなので、できるか分からないけど直前のエイドでコーラをフラスクに詰めてもらうべきだった。
霜山の山頂は記憶がない笑。なんか富士山が最後意外と見えないんだーた思った覚えはする。
山頂すぎて、くだりは走れるトレイルコースになったが走れない。いや体は走れるんだけど、脳がうまく動かない。足が痛んで走れない人もいるんだけど、自分の場合は頭が働かない(三半規管かな?)、下手したら山の斜面に落ちそうになる笑
というか幻覚という大げさだけど、木が人に見えるときがある。石が鳥に見えたり。一瞬だけどね。あとこれは夜中の石割山くらいから既にあったけど、ただの木が立て看板に見える(たぶん無意識に残りの距離を気にしてるのかも。
他の参加者は最後の力を振り絞ってか走る走る。このくだりだけで100人くらいは抜かされたか。
ここでも足が痛むおっさん(失礼)とお互いによくやってると慰めながら走る(ネタバレになるけどゴール後会ったときに完走できたみたいで良かった)。あ、あとくだりで最強さん富士ヒルゴールド獲得おめでとうございます、と握手した笑
いや今さら感www
あれ...それももしかして幻覚か...(本当にあった怖い話感)
トレイルが終わり、道を踏み外す危険がなくなったので最後5kmくらいのロードを走り出す。いや限りなく歩きに近い走り。心の中では全力疾走。
富士急ハイランドにつくと、この不調はもしかしてハンガーノックなのではと2時間くらい前から思っていた疑問を解消するために階段下の自販機でコーラ購入&摂取。ついでにカフェイン200mgのジェルもここぞとばかりに投入。
そしてここからが本当に最後のゴールまでの登り返し。しかも今度は無駄に()トレイル風ロード道を登らさせられる(いや希望して参加してるのは僕なんですけどね...
もう制限時間内ゴールは確実で、無理をする必要ないので林道の登りをトボトボ歩いてると、(たぶん)KAIの若い女性参加者にひと言「ファイト」と何気なく声をかけられた。
その瞬間、過去イチ頭がフル回転
「女に抜かされる男ってどうなんだ(本当に女性は大変だと思ってるからこそ)」
「距離の短いKAIの人たちになんか負けたくない(よくわからないプライド)」
「若い女の子の前でカッコつけたい(男子全ての原動力)」
「動画のネタ的に頑張った方がいいのか(動機が不純)」
でも1番は
『憧れのMt.FUJI100で登りとはいえ最後歩いてゴールってどうなんだ?自分の中で胸を張ってマイラーを名乗れるのか?』
という想いに溢れて全力ヒルクライム。
きっかけは何でもよかったのかもしれない。
たぶんコーラかカフェインが効いたのだと思う。
残り3kmを走り抜けてやりましたわぁ...
最高に気持ちの良いゴールだった。本当に。
最後34時間30分を切りたくて粘ったんだけど惜しくも届かず、記録は34時間30分33秒。
記録なんてどうでもいいとか言ってたのにw
でもこの長いレースを完走したことに意味があると思うのは本当。34時間半と45時間フルに使ってのゴールだと後者の方が難易度絶対高いだろ...
ということで、もっと簡単に書こうと思ったんだけど、思い出しながら書いてたらなんか熱がこもってしまったw
あ、次はもうないです。
本当に。
少なくとも翌日の今日時点では。
いいとか悪いとかではなく。
このメモ?は
あとで間違ってたところは修正するかもしれないししないかもしれない。
動画も作る。。。か
なんか書いたら結構満足した感はあるのだが笑
でもたぶん作ります。たぶん。
最後はお決まりのスタッフの方、励まし合った参加者の方、その他関係者の方全てに感謝申し上げます。本当に。
最高に楽しかったです。ありがとう。