ピキッ...!!
足首から下が"抜ける"嫌な感じがした。
6月下旬、ランニングのインターバル練習
設定は300mを3:20/kmほどだっただろうか。
その一本目だった。
"怪我をするヤツはバカだ"
俺は常々そう思っている。
正しいフォームを身につけていないから。
距離にとらわれ練習量を見誤るから。
己の力量を測りきれていないから。。。
前々から兆候はあった。
普段天才を騙る私はジョグを含めて月間100kmほどしかランの練習はしない。
昨年冬から後学のためにと入会したランニングスクールでの週2回のポイント練習に加え、変わらず自転車でも平日のローラー練習、いきなり練習量を増やしすぎといわれればそこまでだろう。
練習は高強度が好きだ。
なぜなら練習してる感があるから。
4月末のMt.Fuji100マイルのトレランレース前も右足首が痛かった。まあこのときは痛みというよりは違和感程度だったか。
私は整体に行くのを"甘え"と思うタイプの人間だが、さすがにこのときは大事なレース前ということもあり、嫁ちゃんも強く奨めるので診てもらった。
そのときは
『そんなに心配するほどのことでもないですよ』
やっぱり。
大したことなかった。
その一言で100マイルは走れた。
というか、右足首が気にならなくなるくらい他の箇所が痛かった、うん。
5月それからも練習を続ける。
僕は遅刻すらするが、与えられた練習は真面目にこなすタイプだ。弱ペダでいうと真波くんタイプといってもいい。
足首の違和感は大きくなる。
だが、ここで6月初旬の富士ヒルに向けて、いったんランの練習を全ストップ。バイクに全てを注力する。
そして富士ヒル終了後、
65kgから58kgになった身体はまるでどこまでだって走っていけると思えるくらい軽く感じた。
足首の違和感もその3週間で消えており、いわゆる富士ヒル後のありったけの"ボーナスタイム"をランニングでも享受していた。
3:30/kmだって余裕ででるし、普段の練習が息も乱れずこなすことができる、この全能感。
その恩恵が、時と共に次第に薄れゆくことに気づくことができず、6月の終わりを迎えたころ、
俺は冒頭の通り足首を痛めた。
周りにはいきなり練習強度を上げすぎだ、とか言われた。
"だって気持ちよく走れたんだもん!!仕方ないやん""
そう思ったが、怪我をした自分が悪いのも事実。その言葉は声にはならなかった。
榛名湖トライアスロンまでは3週間。
ランニング練習は全て中止。
人は故障してからはじめて自分と向き合い始める。
愚かな生き物だ。
はるトラ自体は天気にも恵まれ、榛名湖畔という標高1100mの恩恵も受け、暑すぎず、湖の水も冷たすぎず開催された。
(もっと暑ければ俺にワンチャンあったな...)
スイム自体は過去最速だったらしい。
榛名湖特設コースを2周するのだが、例年27分はかかるスイムを25分ほどで上がっている。
セントラルウェルネスというプールジムに通ったことが良かったのだろうか。
月会費8000円の元をとるために通うのを頑張れる。そして、スポーツウォッチと水中イヤホン使用可能。極めつけは隣りの超人レーンで優雅にバタフライを舞うお姉さんスイマー・・・
モチベーションが違うのだよ、
モチベーションが。
やはり練習は嘘をつかないな。
ウエットスーツも今までレンタルだったのだが、新品を購入したのでめちゃくちゃ浮く(気がした)し。
そしてバイク。
榛名湖畔をアップダウン含めて5周する周回コースで、伊香保方面に向かう直線の登りが特徴的。
数年前に種目2位もとった1時間8分が自己ベストだが、
今回は5分落ちの1時間13分。
久しぶりのトランジットでわちゃわちゃしてたのと1周目のくだりのチェーン落ちでロスしたのを考慮しても遅い。
というか周回ペースを14分くらいで回ればいいのかな、なんてボーっとしてたら12分半で回らないと自己ベストは出ないらしい。
誰にも抜かされないので油断してしまった(←周回なんだから相当な実力差が無ければバイクではそりゃ抜かされないよね
心拍計エラーぽかったのと、パワー計を面倒くさがって繋げなかったので、己の心と向き合って走った結果、自分に甘えすぎたのだろう。
最後ラン。
途中キツめのつづら坂の登りのある榛名湖畔コースを2周。
正直流していた感は否めない。
足首は前日のジョグで痛くないことは確認していたのだが、なんか踏み込むことができず4:10/kmほどのペースに満足しながらの湖畔ジョグ。当たり前だがあまりゼエハアできず。
怪我の恐ろしいところは、『あっまた怪我するかも』って思いながら走らなければならないことなのかもしれない。
今まで怪我したことないからこその馬鹿みたいに突っ込んだ走りができたのは凄いラッキーだったのかも。
なんか走ってても
トライアスロンってこんな優雅な感じだったっけ?みたいなフワ〜っとした気持ちで気持ちよく走り切った。
最後の数百メートルだけ3:46/kmとちょっと全力出してみた()
自己ベストは43分らしいが今回45分。
まあ怪我なく終えられたことはプラスに考えるべきか。
そして総合タイムが2時間24分。
540人ほど出走して総合では8位。
子どもらには(トライアスロンは謎ルールにより総合入賞者(はるトラは6位まで)は年代別の表彰から外れるので、総合8位ながら年代別では)1位と自慢しておいたら、順位でしか人を判断できない順位厨の子どもらは『パパ超すげぇ〜』と言っていた。
これが大人の汚い世界なんやで、子らよ。
あと余談だけど、完走後ブラブラしてたら佐渡トライアスロンのフィニッシャーTシャツで周りを威嚇する総合優勝者含む成績上位陣と談笑をする機会があった。
実は今回、速報のミス?で50代後半の男性がラン25分という強強すぎるタイムで総合2位に表示されていた(おそらくラン1周分しかカウントされなかったのかな?)というハプニング?があったのだが、
総合優勝者の人は、『いや〜この(上り下りある)コースでラン25分はヤバいですよね〜世界新記録ですよ〜ハハハ〜』なんて言ってたが、
いや、ヤバいのは、そのバグったタイムを出してなお総合で勝ってるお前だぞ?
と内心思ったが、初対面と思いグッと我慢した。
(でも後から聞いたら2019の栃木のたかはらやまトライアスロンで僕が3位だったときの1位の人だったらしいので、顔見知りなら言えば良かった...
という感じで今年の榛名湖トライアスロンはおしまい。
ここまで書いて思ったのは
これまでトライアスロンをいつも面白おかしくブログが書けていたのは、自分なりにその時々に自分の出せる全力を出していたからなのだろう。
今回だって、はじめから記録(タイム)にこだわれば総合(入賞)いけたな。。。
↑カッコ悪い
何楽しくトライアスロンしてんねん、自分。
今回はそのメンタル、というかバイタリティがなかったなと思った。
まあ怪我明けだっし、しゃーないか!
ランについては
これからは(これからも)
3日連続で練習しない。
3日連続で練習をサボらない。
こんな感じでこれまで通り、練習量少なくても本番頑張れるという自分の才能を信じて、怪我なくゆるく練習していこうと思う。
そして次回は8月のオーストラリア・タウンズビルで開催されるITU世界選手権という世界デビューなので、そこでは存分にハシャぎ切れるように気持ちを高めていきたいと思う。
え?w
オーストラリアって季節逆だから冬なの?w
知らねーwww