【2018富士ヒル本番】存在の証明
軋んだ想いを吐き出したいのは~♪
『存在の証明』が他にないから~♪
消してぇええええええ
リライトしてぇえええええ
どうも、また今年も懲りずにやってきました。
日本ヒルクライム界最大のお祭りコミケことMt.富士ヒルクライムです。
今年は天気の予報が雨つづきとなり、小心者の皆さんのこと当日の天気に一喜一憂していたのではないだろうか。
私は自他ともに認めるスーパー晴れ男(過去に参加したハルヒル・乗鞍・赤城・富士ヒルetc...全て晴れ)なので、天候の心配など1ミリもせず、穏やかな気持ちで当日を迎えていた。
そして当日朝窓を開けて第一声...
いやちょっと雨降っとるやん!!
6日前の落車が響いているのか晴れ男ぶりが弱まっているようである。
しかし安心してほしい。
私は晴れ男でありながら濡れた路面コンディションにも滅法強いという全天候型オールラウンダーなのだ←そんなのアリかよ←アリです
雨の赤城山をテンションあげながら登る私をナメないでいただきたい
そんな感じで霧雨はノーカンじゃね?とか思いながらスタート地点へと向かった。
今回は以前の記事に書いた通り申告タイムを盛り過ぎたということもあり、宣言通り第3ウェーブ最後列からのスタートいうことで1時間10分を切ることを目標に掲げた。
当日の朝に。
2018年の今年から申告タイム順ではなく実績順となった富士ヒルにおいて、第3ウェーブ(第1・第2は選抜)というのはおよそ過去にシルバーリングを獲得したものの集団なのだ(推測
※自分は昨年1時間13分35秒でシルバーリングGET済。今回申告が1時間05分←えw
誤解を恐れずあえて言うのであれば、第3ウェーブはシルバーリングが取れて当たり前。第3ウェーブでシルバーリングを目指すというのは、「あ、俺今から息吸うわ~」というのと同義なのである※諸説あります
そう自分に言い聞かせ、私は当日の朝に自分のロードバイクに貼ってあった1時間14分を目指すラップ表を引き剥がし(えw)、急遽作成した1時間09分ペースのラップ表に張り替えたのであった…
つーか直前まで1時間14分狙いとかだいぶチキってるのがわかりますね!
ちなみにバイクにラップ表見ても、レース中はラップ表見ると前見えなくて危ないので(しかもシートポストの細かい字なんて見にくいし)やめた方がいいと思うよ!
正直、直前に落車もして怪我してるし、前日はスプリント・オブ・富士山でスプリントTT
してるし、でもたぶん頑張ればシルバーリングは取れるだろうし、と今回の目標を失いかけていた自分がいたが、一応ではあるが1時間10分切りを目指す(するとは言っていない)ことになり、直前に弱い自分を律することができたのは良かったと思う。
それでは久しぶりの雨クライム実況!!
とくとご覧あれ!!!
不思議と脚が軽い。
前日の「スプリント・オブ・富士山」での2.5kmの全力スプリントが意外にも自分の脚にとっては良い刺激になったようである。
私は今回富士ヒルに出るにあたって、
絶対に前を引かず、人の後ろにつき続けるを実行することを心に固く決めていた。
※富士ヒルは全長24kmと距離も長く、平均勾配も約6%となだらかで風よけの恩恵を受けやすいよ!
ドラフティングは賛否両論あり、議論が荒れがちになるとはわかっているのだが、私個人とするとルールで明確に否定されていない以上『有り』である。一般クラスで戦略が一致しないのであれば別にローテーションする必要もないと思っている。
昨年トライアスロンの大会に出てみたが、そっちでは明確にドラフティングが禁止されてるしね
ドラフティングを卑怯とまで言う人はあまりいないと思いますが、自分はまあ自分自身が納得する走りをすればいいんじゃね?って感じですね
ちなみに自分も練習中とかにぴったり後ろにつかれると
なんだコイツ
とかは思います。
人間だもの。
少し話題が逸れたが
スタートしてから一合目下駐車場(3.3km地点)までは作戦通り早そうな人の後ろにぴったりついていた。
そのときの感想がこちら。
雨www
やめれwwwww
つか目にしみるwwwww
そう、ドラフティングするためにぴったりと後ろについているため、前の人の後輪タイヤが巻き上げた路面の雨水が見事顔面にヒットしていた。
アレですね!マキバオーでいうところの対ニトロニクス戦ですね!!
これにはドラフティング否定派の人たちも
ざまぁwwww
といった感想しか出てこないと思う
ドラフティングする側も大変なのだ。このくらいで許してほしい。
そんな雨にも負けず後輪の巻き上げにも負けず
一合目下駐車場で男性参加者のリピーターの99%が思ったであろう↓
いつものチアガールの娘たち、雨のせいでジャージやんけ…
という感想に自分も漏れることなくため息をつき、やや減速。
そして1時間10分切りの目安となるペース、一合目下駐車場(3.3km地点)を11分40秒ほどで通過。
ここまではラップ通り。
というか去年ここまで11分30秒とかはじめどんだけ飛ばしたんだ…
人の後ろについているので特にやることもなく、一合目看板(5.5km地点)を18分30秒で通過。
ただし作成したラップ表からは30秒ほど遅れていた。
しかし、私は焦ってなどいなかった
このラップ表は1時間10分を余裕をもって切れるように1時間09分を目安に作ってある←コレが後々大きな意味をもってくるとはこのとき知る由もない...
ということは1分は余分!
余るってことだ!
その気になれば…‼
今思えば典型的な思考の泥沼パターンですね!!
そして二合目看板(9.0km地点)通過。ラップ表は28分30秒。実際の通過が29分
相変わらずお気楽ムード
後ろから頑張って抜く人もちらほらいたが目の前の人を信じて動かない
/ ∧ :: :::\
/ / /| /:: | | ::::\ なんでそんなにみんな急ぐの・・・・・・?
. /:: :: / | /:| /:::: | |::| |\: ::ゞ 焦ることないじゃん・・・・・・!
/::: /|./─|/ :|/::: _|_|─\ :::ゝ だって余るんでしょ・・・・・? ・・・・・・時間
. | :/::/__ ̄ U __ \:: ::| なら・・・・究極的には間に合うってことじゃん
| _|_/__\___/__\_|_::| 30秒くらい遅れたからって飛び付くことないよ・・・・・・!
.. l⌒| | |.( ̄ ̄o .| |. o ̄ ̄.)| | |⌒l 最後の最後までねばっていけば
.. || :||:|: \──/ ̄ ̄:\──/ :|:|:/ | 1時間10分には必ず間に合う
. |δ|| v ̄ ̄ / v::::|:  ̄ ̄ :::::||:6:| タイムだってゴール後に
... | :)| / ::::: |: U ::::|:( | 1分も余っててもしょうがないんだから
ゝ_| (_ :::::_) :::::|_ノ ギリギリの時間になれば周りも加速してくるさ
. /:: | )( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)( :::::| ::\ まあ・・・さすがにこのままのペースってわけには
... /::::::::::|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :::|::::::::::\ いかないだろうけど・・・・・・
/::::::::::::::|\ ── ::::/|::::::::::::::\__ ラップ表から30秒遅れで1時間10分切りいけるよ
:::::::::::::::::::| ::\ ::/:: |:::::::::::::::::\::::::: まずいける・・・・!
: ::::::::::::::::| ::::: ̄ ̄──── ̄ ̄::::: |::::::::::::::::::::\:::: 今飛び付くことないって・・・・
そして樹海台駐車場(10.5km地点)あたりから雨雲を抜け、路面は完全にドライの状態
全天候型オールラウンダーの出番だぜ!!
ここはみんな加速してくるハズ・・・!!
と思ったがそんなにペースは上がらない。
そしてすぐ近くの何気ない会話
「10㎞までこれ1時間10分切りペースですよ笑」
という会話を盗み聞きし、逆に安心してしまう。
既にラップから遅れてんだってば!
しかし三合目看板(12.8km地点)を過ぎたころ異変に気づく・・・
ラップ表は39分30秒となっているが、実際の通過タイムが41分15秒・・・
ラップ表との遅れが1分半以上広がってしまっている・・・
気が付けば・・・
楽観っ・・・!
続けて
楽観っ・・・!
やってしまったっ・・・!
さすがのカイジも
3合目で2分半の遅れ・・・
この楽観視は
猛省・・・!
しかし、自分もここから単独で登り切れると思うほど自分の実力を過大評価してはいない。
単独で走っても、このまま走ってもタイムがそんなに変わらないのであれば、ただ疲れるだけと、結局そのまま後ろにつき続けることに。
ええ、はい。
自分は目覚まし時計止めてからあと5分とか言いながら1時間は眠り続けられますが何か?
変な計算だけ頭回して夢も追えねえのか!救えねぇぜクズが!!
と今なら言えます。
そして大沢駐車場(17.8km地点)手前・・・
気づいたら女子選抜の人の後ろについていた
さすがにこれは情けないと思い、後ろから加速してくる人に
ヒョイッ
と飛び乗り、一応加速。
今思えばここで甘んじなかったのはかなりエラいのではないだろうか。
そして大沢駐車場(17.8km地点)到着。
ラップから既に3分遅れ。
そういえば去年はここから頑張ってひとりで追い上げたな~
(遠い目
と半ば現実逃避しながら焦りを1ミリもみせず、淡々と人の後ろでこぎ続けた
オールスポーツ(写真サイト)で
なんだこのオレンジのジャージのやつ?
毎回俺の後ろにいるぞ・・・?
と思ったアナタ。
正解
ワタシです
^q^
そして作戦通り山岳スプリット区間(19.8km地点)の急勾配も特に頑張るでもなく、他人に引かせ続け、奥庭駐車場(21.4km地点)過ぎの平坦区間に到着。
待たせたな
ここからは俺たち”スプリンター”の出番だ
クライマーは後ろに下がって休むといい
と、ここまで引き上げてくれた全ての人を置き去りにし、加速。
チャオズは置いてきた
ハッキリ言ってこの戦いにはついてこれそうもない
そう、勝負とは時に無常なのだよ
単独走行も効率が悪いので前方の集団までブリッジし、集団走行へ
横目には「あと1キロ」の看板
このとき既に1時間9分50秒。
残り10秒・・・
もうダメぽ・・・
とりあえず踏むが、すでに最後のトンネルを超えており、平坦区間が終わり最後の登りがはじまろうとしていた・・・
1時間10分の目標を既に失ったが、ここまでずっと人の後ろで体力を温存していた自分は
スプリントしたい
と思い、集団後方から煽るように右前方へ
さあ!富士ヒルラスト300mだ!
誰でもいいからかかってこいよ!
さあ!
やろうよ勝負!!
さあ!
サー!!!
だ...
誰も出てこない・・・だと⁉︎
確かに見た感じみんな疲れてる・・・
今思えばみんなここまで"ちゃんと"登ってきたんだろうな~
まるでゴール前にカメラマンがいてゴールする瞬間を撮影していることを知っているかのような猛烈なスプリントで集団を抜き去りゴール。
ゴールした瞬間、
あ、これ絶対いい画とれてるわ
※6/16写真追記
と確信した。
記録は1時間12分16秒。
まあ順当じゃね?
昨年途中単独走も行い、死に物狂いで獲ったシルバーリング。
今年完全に有り余っている状態で獲ってしまったシルバーリング。
二つの同じ色のリングの重みがこれほどまでに違うとは・・・
そう、今回の反省としては
温存しすぎた
途中後方から加速してくる人の後ろにもっと積極的につくべきだった
体力・技術・機材・コンディション全てが申し分なかったが
(まあ一応1週間前に落車で怪我してるんだけど)
"意志"が足りなかった
それを痛感した
しかし逆に妙に自信もついた
練習はじめて1か月ちょいでこのタイムが出せてしまうとは
昨年シルバーリングを獲ったときは一生かかってもゴールドリングは取れないと思ったが
もし
もし通年頑張ることができたら1時間5分切り・・・ゴールドリングにもおそらく手が届きうるのではなかろうか
努力できない人のよくある発言ですね!
ただ
昨年1時間13分、今年1時間12分。
ほとんど変わらないタイムながらレースで感じた内容は全く違うものだった
ロードバイク乗ってる人は自分の『存在の証明』を求めて、ゴールドなりシルバーなりブロンズなりを欲しがるのかもしれない
もうシルバーでは満足できない自分がいることに気が付けたというのは大きな成果ではないだろうか
え?
1時間10分切ってから言えって?
来年ゴールドトレイン乗り込みますんでよろしくニキーwwwww
去年はこの富士ヒル終わって8月までほとんどロードバイク乗らなかったからね
今年はちょっと攻めちゃおうかな♪
まったく今年の赤城山が楽しみである
サンキュー富士山!!
以下需要ないだろうがデータ掲載(来年振り返る用)※体重は61.5kgで計算
ゴールデンウィークからロードバイクの練習を始めても富士ヒルのシルバーリング間に合う説
結論:距離1000km,獲得標高1万5000mほど練習できれば楽勝